第40話 ドラゴンとの戦闘...!

ハ「ちょっと待ったー!

始まろうとした瞬間にハドが止めてきた。

ニ「おやハドさん、なんでしょうか」

ハ「なんでしょうかも何もわざわざ争わなくったっていいじゃん」

ニ「でもあいつらが話し合いに応じるとは思いませんけど。そもそも攻撃してきたのもあっちだし」

?「そうだぞ。そもそも話し合いはしたであろう。そして成立しなかった。だから力勝負だ。わかるかな?ハドさん」

ハ「いやいやでもここでやられてましてもこちらも困ると言うか」

ハ「なんだそんなことか」

僕はそう言うと飛んでいる二匹のドラゴンに向かって氷魔法を当てた。

二匹のドラゴンは怯んでいる。

ハ「テン!任せた」

テ「任せんかい!」

その瞬間すでに飛んでいてドラゴンの前にいたテンが葉っぱ、ヤツデを使い風魔法で一気に吹っ飛ばした。

ドラゴンをも吹っ飛ばす天狗族の風魔法。

僕の今の風魔法の目標地点。

最近他の人たちとの絡みが多すぎて少し特訓の時間がないからな。

やはりまた鍛えていかなかては。

ニ「さあ、ドラゴンはあっちにいたぞ。というわけでバドさんこれでいいね?それでは行くぞ」

テ「わしの魔法もまだまだ捨てたもんじゃないな」

ヒ「私だって強い。なんとかなるはず」

そう言って三人は飛んでいったドラゴンを追いかけていった。

ハドはその場で呆けた顔をして

ハ「がんばれー」

他の周りにいる人たちも驚きすぎて顔が全然動いてなかった。




?「むむむ、さすがだな」

??「ええ、そうね」

二匹のドラゴンは風で飛ばされた後体制を立て直した。

ニ「さあさあどうやって戦おうかね」

テ「まあこういうのは担当ごとに分けて分担して戦うのがセオリーだが」

ニ「今回は主役がいる。あくまで私らは補佐。今回はチーム戦って感じで戦うしかないな」

テ「というわけで行けるかな?ヒアリヌス」

ヒ「舐めないで、わたしだって弱くわないわ。なんとかして見せるわ」

頑張れよ。

?「何を勝てると思ってる、負けた時の言い訳を考えぐらいにしとおけ」

ニ「それはこっちのセリフだが、そういえば自己紹介がまだだったな。私の名はニック」

テ「わしはテンだ」

?「ジアムヌスだ」

??「わたしはマシムレ」

ニ「で、これは一体なんのための自己紹介だったんだ?」

ジ「貴様が自己紹介をしたからであろう!」

いやあ今思うとなんで自己紹介したんだろうか。

まあいいや。

ジ「集中力を切らしてくれるなあ」

ニ「それは褒め言葉として受け取ろう」

僕はそう言うと一瞬にして二人を凍らせようとした。

マ「あら早いわね」

しかしマシマムはそれと同時に口から火を吹いて氷を溶かした。

僕はその火を吹いてる時に一気にマシマムに近づいて殴ろうとした。

すると

ジ「ふん!」

ジアムヌスの拳と僕の拳がぶつかり合った。

ドラゴンの手ってやっぱでかいな。

ジ「力でまさか互角に戦いあえるとは」

ニ「わたしだけを見ていて本当に良かったのかな?」

ジアムヌスがテンたちの方を向くとテンがヒアリヌスを抱えて飛んでいた。

テ「いくぞ、ヒアリヌス!」

ヒ「おっけー」

テンが勢いよく飛んでヒアリヌスを投げた。

ヒアリヌスは手をグーし、前に出していた。

そしてヒアリヌスの拳は火を吹き終わったマシマムの顔に当たった。

ジ「マシマム!」

ニ「おっと、こっちも忘れちゃ困るぜえ?」

僕は拳の力を弱めた。

ジアムヌスは手に力を入れていたため、僕が外れたことにより体制を崩した。

ニ「隙がありすぎ」

そして僕はそのドラゴンの手を掴み、おもいっきりマシマムのほうに投げた。

二人のドラゴンがぶつかり合って痛がっていた。

テ「よっしゃヒアリヌス、殺さない程度にとどめをするのじゃ」

そうテンが言うとヒアリヌスは手をドラゴンの大きさにしておもいっきり叩き潰そうとした。

しかし

ヒ「なっ」

ヒアリヌスが上から下にグーにした手を振り下ろそうとした瞬間ヒアリヌスの腕を白手袋が押さえていた。

そしてその白手袋からは急に体が生えてきた。

そして若い青年の男になった。

?「お嬢様、おやめください」

お嬢様...ってことはあっちの関係者か。

ヒ「やめてよ、タム」

タ「いいえやめませんよ、お嬢様。親を手にかけるなどどうかしております」

ヒ「別に殺さないわよ!」

それと白手袋だけが浮いてるということはおそらく...

ニ「おい貴様、白手袋族の者だな」

タ「あなたは...」

僕の問いかけに反応するタム。

そして白手袋からみるみる体が出てきて、一人の成人男性の形になった。

まずい、同じ生き物じゃない同士の白手袋族はもしかしたら僕の仮面族が嘘だってバレるな。

とりあえず仮面族ってことはバラさないようにせんと。

ニ「なんだってよかろう。それよりも何をしにきた」

タ「わたくしは本当はお嬢様の回収...だったのですが、これはお二人を回収の仕事に変わりましたね」

テ「つまり従者ってことか」

タ「ええ、そうですね」

ニ「とりあえずなんだ、任せた。それとそやつらに伝えておけ。『実力は見せた。貴様らも納得はしないが、受け入れろ』と」

タ「わかりました」

どうせ今はまだ興奮してるから話し合いは無理だろうしな。

一旦帰ってもらってそこからにしよう。

そう思っていたら

ジ「待たんか!」

マ「待ちなさい!」

この二人はすでに起きていた。

うーむ流石のタフさ。

ここからどうしようかと考えるシュテルクストであった。

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