第37話 全然帰ってこないおじさん、アルズノワク

ハ「こんなに建築って早かったっけ?」

一日かかったかかかってないかで終わる建築技術に驚いていた。

ここの人たちって全員初対面だよね?

不思議だ。

ロ「ハドさん完成しましたよ」

ハ「いやーこんなにも早く終わるとはびっくりしましたよ」

ロ「ささ、ハドさんには一番の部屋を用意しておりますから、こちらへ」

ハ「そうなの?ありがとう」

わたしはログノクに勧められるがままに、部屋に案内された。




ハ「ははは、何これ」

わたしが見ている部屋は広すぎるし、なんかもうよくわからないぐらい豪華すぎる部屋だった。

ロ「お気に召したでしょうか」

正直これだけの部屋は逆に嫌だけど。

それを正直に言うのも申し訳なさすぎる。

ハ「と、とても素晴らしいです」

ロ「気に入ってもらってよかったです!」

まあ時間が経てば慣れるでしょ。

慣れるはず。

うん。

そうだ。

家はもういいとして

ハ「アルズノワク…わたしの近くに居たおっさんって帰ってきました?」

ロ「あの人ですか。いやあ帰ってきてませんね。な?そうだろ?」

ログノクが周りに声をかけた。

すると全員が知らないと答えた。

ハ「そっか、ありがとうね」

いつになったら帰ってくるんだ。

魔獣とか取ってこれるのかねえ。

そんな呑気なことを考えていた。

あっシュテルとテンだ。

ちょうどいい。

ハ「おーいそこの二人」

テ「あっ、ハドさんどうしたんですか?」

ニ「どうしたんです?」

ハ「実は食事がかりのアルズノワクっていうおっさんの帰りが遅いから探してきてくれない?」

テ「別にいいですけど、なんでわたしが?」

ハ「飛べる人じゃないと危険だからね。ほらやっぱりここら辺って迷子になりそうだしさ」

テ「だったらわし以外にもたくさんいるけどね」

そう言ってテンは指を刺した。

ハ「あの人たちも飛べるの?」

テ「もちろん、カラス族に梟族など飛べる奴らはいっぱいおるぞ」

二「吸血鬼とか魔王とかも飛べるぐらいだしな」

ハ「でも羽が見えないけど」

テ「まあ、隠せますからね」

ハ「そうなのね。あなたは隠さないの?」

テ「気分ですかね?」

わたしはまだまだ知らないことが多すぎる。

テ「まあ特にすることないですし探してきますよ。おいニック一緒に探すぞ」

二「そうだな。それに私の予感だと今日はとても面白い出来事があると思っている」

テ「予感?仮面族の占いをしたのか?」

二「え?ああ、うん。そうだよ」

ニックの反応的に違う気がするけど。

ハ「というかニックって飛べるの?」

二「もちろん、仮面族も飛べるぞ」

ハ「そうなのね」

シュテル仮面族じゃないけど。

そういえばシュテルって何族なのかしら?

ちょっと気になるけどあんまり詮索してもあれよね。

ただ少しずつ情報を知っていくならわるくないよね?

テ「では行ってくる」

そう言ってテンはここにいる飛べる人たちに声をかけて探索を始めた。

シュテル以外は全員羽を出した。

シュテルは羽がなくてもふわっと飛べていた。

魔法でも使っているのかな?

でも風魔法って結構な技量がないと無理だし。

いやシュテルなら技量はあるからいけるか。

そうしてこの後何をするべきかを考えるハドであった。




テ「じゃあ各自散らばろうか」

周りの人たち「はい!」

二「流石天狗。みんな素直に従うねえ」

テ「天狗だもの。わしは別に従わせるの慣れてる」

あっそ。

二「というかアルズノワクが言った方向にすいーと進めばよくないか?ほら足跡だってあるし」

テ「あ、本当だ。まあでもその人たちも色々と動いてる可能性だってあるから別にいいじゃろ」

二「ま、一理あるか」

テ「てなわけでわしらはあっちにいくか」

二「一緒に行く必要あるのか」

テ「別にいいじゃろ。てきとうに探索してても死ぬわけじゃないじゃろうし。あの近くにいたおっさん強そうだったし」

二「それはそうだが」

うーん、おかしいな。

アルズノワクってここには数ヶ月いたから慣れててもとかしくないんだけど。

ただルルが言うには面白いことだし、あいつがやべえやつなら死人とかを面白い言うけど、別に普通のやつだしな。

ただなんかアルズノワクのほうで異変が起きてる気がする。

テ「どうした?」

二「ま、ぼちぼち探しますか」

テ「というかさ、ニックってどこか人が多いところに住んだことがあるか?」

二「そうだな魔族領にはいたことがあるぞ。むしろ人間国には仮面は合わないからな」

テ「いやあわし最近そう言ったところ行ってないからさ今ってどうなってるん?」

ニ「テンの最近は最近じゃなさそうだな...」

テ「何年とかは覚えてはねえな」

そう言いながら笑うテン。

二「そうだな。最近は面白いものが発売されてる。トランプとか...」

シュテルクストはテンに色々と教えていった

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