第24話 時間潰し

僕は一気に周りにいる警備兵っぽいのすぐに蹴散らした。

いやーおもしろいぐらいに人がどんどん来るな。

とりあえず今は時間をかけておかないといけないし、広大な魔法を使うのはやめておこう。

そんなことを考えていたら

?「やはり来たか」

その声はどこか聞き覚えのある声だった。

姿を見た時僕は前に会った人のことを思い出した。

シ「おーあんたか。久しいな」

?「久しいのか?そうか一年経ったのか。長年生きると感覚がずれるもんだな」

シ「前回の私と戦ってわかっているだろう。勝てないことを」

?「そうだな。確かにわたしは君に勝てない」

シ「随分とあっさり認めるのだな。性格が変わったみたいで気持ち悪い」

?「わたしは研究が得意分野なのだよ。戦闘面はそこそこなのだよ」

シ「今更言い訳か?見苦しいな」

?「だからこそ貴様が調子に乗っているところから負けるところを見るのがとても楽しみなのだよ」

そう言うと誰かが出てきた。

??「おやおや、あれに負けたのか」

黒髪で整った顔に動きやすい服装をしている。

見た感じ強いが、アルズノワクよりも全然弱いぞ。

ハドよりは強いがあんなので調子に乗るとは。

レベルが低すぎやしないか。

シ「おい、誰でもいいからいい加減どっちか名乗れ」

??「そうか、そうか。確かに死ぬかは確かに気になるかもな。俺の名前はヒミサレン。この剣の錆にしてやろう」

おーこの世界にも錆とかあるのか。

シ「そうか。ヒミサレン。ではいくぞ」

そして僕は一気に剣を出してヒミサレンに近づいた。

ヒ「おやおや、随分と戦闘狂だな」

そうして二人の剣が交わった。

僕の今回の戦い方はいたってシンプルだ。

相手が剣を振ってきたら僕もそれに合わせて剣を振る。

相手が魔法を放ってきたら、同じ魔法で打ち消す。

ただただ時間をかける。

ヒ「どうやら戦い方が同じなようだな」

ヒミサレンは言った。

僕はすぐに理解した。

シ「まずは様子見する同士だな」

ヒ「最初は脳筋かと思ったが、少し意外だったな」

そんなこと言ったが、話すことは特にないし様子見もしないけどな。

すると、

シ「おや?」

隣から火が飛んできた。

そういや魔法の火って永遠に燃え続けるわけではない化学で説明できないものだったな。

じゃあくらっても服は燃えないか。

いや髪がチリジリにはなりそうだな

そのため僕は倒れない程度に背中を後ろに傾けた。

するとヒミサレンが突如駆け抜けてきた。

なるほど連携プレイか。

あの兄弟を思い出すな。

まあ遅いから全然なんとかなるけど。

いやここは魅せプレイをしよう。

ヒミサレンは剣を横に振った。

おそらく首を狙ったのだろう。

だから僕はブリッジをした。

手が地面についていてお腹が空く。

ヒ「悪いが連携を卑怯と思うなよ」

ヒミサレンの剣に火がついた。

そうして僕に振ってきた。

しかし体に当てる前に僕は

シ「あまい!」

僕は足を上に挙げて、ヒミサレンの顎に打ちつけた。

ヒ「がっ」

僕はすぐに体を起こした。

シ「私はね、どんな戦いをしてもどれだけ卑怯でも別に構わない。それもまた趣があるからな」

あっそういえばこいつって多分ここの主じゃないよな。

シ「どれ私も戦いに遊び心を見せてやろうじゃないか」

僕はそう言って手を地面に置いて、

シ「浮かび上がれ、大地の岩よ!」

僕はそうして地面の中に埋まっている大きな岩を浮かび上げた。

まあこの構造は風邪魔法で上に上げただけだかな。

ヒ「なるほど、だがそんな岩で俺を倒せるのかな?」

シ「ざんねーん。違うよ」

そうしてこの施設に放った。

施設が大きく揺れ動いた。

多分これだけじゃ壊れない。

ヒ「てめえ、何しやがる」

シ「これだけでは壊れないから、ちゃんと頑丈だな」

ヒ「あの人がここに来られると面倒なんだよ。やめてくれ」

シ「そのあの人とやらはそこに立ってる人かな?」

僕は指を刺した。

ヒ「な!?」

??「騒がしな。ヒミサレンまだ処分できてないのか」

親玉登場って感じか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る