第22話 ルルとの食事
サ「本日もお疲れ様でした」
ラ「はい、おつかれ」
僕は仕事が終わると今日は家に向かった。
いや久々に夜の街を歩くけど、なんか美味しそうなお店がたくさんやっているじゃないか。
あっ、あのカフェ、夜もやっているのか。
朝はおしゃれな感じなのになあ。
久々に夜の街を見ていると朝との違いによく気づき少し楽しいもんだな。
まあ今日は寄り道せんとこうか。
そうして僕は我が家に向かった。
ラ「ただいま〜」
ル「お帰りなさい」
ルルは一人でトランプをしていた。
一人でやっていて楽しいか?
ル「楽しいよ。ぼーっとするより」
ラ「え?ごめん。口に出していたか」
ル「出してはない。ただそんな感じの顔をしていたから」
すごいな。
ラ「まあ何にせよ、喋り方が堅くなくなっててよかった」
ル「ふらんく?だっけ。柔らかいって意味?」
そうかいきなりフランクとか言われてもわからないわな。
ラ「そうそうそんな感じ。あーというかよくそんな言葉覚えていたな」
ル「初めて聞いたから。それよりもあなたがトランプを持っていたことの方に驚いた。あなた、トランプとか興味なさそうだし」
そりゃ僕がアイディアを出したからな。
この世界にトランプの情報を持ってきたのは僕ですし。
いやー開発者だからともらったけど、一人でやるもんじゃないからずっと放置してたわ。
ラ「ま、やることやっているなら好きにしてていいけどね。そうそうれとさ、明日お昼も作ってくれない?」
ル「別にいいですけど」
ラ「ほんじゃよろしく〜。それと夜ご飯ってある?」
ル「ありますけど」
ラ「じゃあ今日から夜も家で食べてくか」
そう言うとルルは準備をしてくれた。
ラ「おー、いいね〜」
目の前に美味しそうな食事がある。
手料理でこれとはすごいな。
僕は気づいたことがあった。
ラ「あれ?ルル朝もそうだけど一緒に食べないのか?」
ル「わたしは後で食べますよ」
ラ「えーなんでー、一緒に食べようぜ」
ル「いいんですか、私と食べて?楽しくなくて食事がまずくなりますよ」
ラ「何を言ってるんだよ。いいからいいから」
ル「まあ、そこまで言うなら」
そう言ってルルは用意した。
ラ「さあ食べよう」
そこから二人で黙々と食べた。
誰かと食べるなんて久々だな〜。
はむはむ。
うまい。
僕は食べ終わった。
ラ「いやー美味しかった」
ル「食べるの早いね。それと美味しいなんて変な人」
ラ「変なやつはあんただよ。それにちゃんと美味かったぞ。じゃ出かけてくるわ。また朝帰りだからてきとうに」
ル「はーい」
僕はドアを開けて
ラ「やっぱり敬語、丁寧な口調じゃないほうがいいね。あー、というかあんたも夜遊びとかしてきていいからな」
僕はそう言って出かけた。
ル「...奴隷に夜遊びだなんて本当に変な人」
ルルは魔力を使って自分の顔を見た。
ル「表情が変わってない。本当に楽しいのかな?」
ルルは自分の顔を睨みながら見て、
ル「わたしって世間的に見たら結構顔整ってるよね。やっぱり感情が表に出にくい人って楽しくないのかな?」
そう思いながらぼーっとしているルルだった。
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