第6話 不思議な施設

とりあえず昼間の仕事はちゃんと終えたし、早速今日はお偉いさん黒が来るからな。

いやー楽しみ。

どんな人が来るんだろう。

僕は茂みに隠れてその時を待っていた。

ん?随分とあの人、気配が消えているな。

?「おい、例のものを回収しにきた」

??「!。脅かさないでくださいよ」

?「これに気づかないとはまだまだだな」

??「...精進いたします」

おお、なかなかにあの人強そうだな。

まあそれでもガスほど強い感じはせんな。

?「ほう、こいつがか。悪くない素体だな」

??「とりあえずはこいつの素体をお願いします。我々はまた離れておりますのでその時が来るまで身を潜めています」

?「ああ、そうしてくれ」

どーしよせっかく用済みのやつらができたから殺せると思ったけど、流石に殺してからあの人の方へ行くのは時間がかかりすぎるなあ。

しょうがない、今回のところは見逃してやるか。

さあてあの人についてこー。




…いやあ驚いた。

何もない森を歩いていると思ったのに、急にでっかい建物が出るんだもの。

ここはなんもない森だと思ったんだけど、まさか綺麗に隠されているとは。

ここまで綺麗に隠蔽されていると魔王国家にもスパイとかいて、隠蔽作業でもしているのかな。

とりあえず潜入したーい。

どーしよ、まあいきなりドン!って感じに出るのも悪くはないんだけど正直まだ僕は有名じゃないしな。

出たところで「あいつ誰だよ」「知るかただのいきりだろ笑」「違いねえ笑」で終わりそう。

それはなんかつまらんな。

あっそうじゃん。

僕もなんだ、工作員みたいな潜入すればいいじゃん。

じゃあ早速近くの職員でも。

そう思った次の瞬間。

「ピー!ピー!」

警報がなった。

あれ?いつバレた?

僕はそう思いながら慌ていると、

?「実験体82番が脱走した。繰り返す。実験体82番が脱走した。至急捕縛せよ。間違っても殺さないように」

脱走?へー実験体が脱走できるなんて頑張ってんなー。これ脱走できるのかな?

とりあえず今慌てている感じがするし、おっ近くにちょうどいい職員がいるじゃないか。

なんか悪いし殺さないでおくか。

僕は思いっきり腹をなぐった。

とりあえず全裸...流石に男のあれは見たくないしパンイチにでもなってももらうか。

さてさていくぜー。

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