第4話 神様のご褒美

幼稚園には毎朝 家の近くまで迎えに来てくれるマイクロバスに乗って通っていた。僕はマイクロバスに乗って帰る時バスのステップを降りる途中で小さな青い玉を見つけた。指で掴んで見てみると小さな5ミリぐらいの丸い玉 だった。僕はそのバスに乗っていたシスターに

「シスターこれは何でしょうね。」 と聞いた。

そしたら シスターは少し考えて これはいつもいい子にしている やすし君に神様がくれたお守りだから大切にしようねと、その青い玉を僕にくれた。僕はその青い玉を家に持ち帰って無くさないように森永のミルクキャラメルの箱に入れてしまっておいた。僕はその小さな青い玉を2〜3回ぐらいは出して見てみたけれども 、その後はすっかり忘れて、どこに行ったのかもわからなくなってしまった。いい子にしていると神様はちゃんと見ていて、ご褒美をくれるんだと時々思い出したのを覚えている、でもそのご褒美はどこかになくしてしまったからもうもらえないよね。

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