第13話 旅立ち

楽しい日はあっという間に過ぎ、運命のテスト返しの週がやってきた

 夏休みまであと9日…

 雪野「今日のテスト返しドキドキするね!」

 廉「ああ、これから1週間ドキドキだな」

 雪野「まっ!あんなに勉強したんだし、大丈夫だと思うけどね!」

 1週間後〜〜〜

 雪野「1週間終わったね〜!赤点なくて一安心だけど…」

 柏木「そうだな、これで私の予定通り旅に出ることが出来るな…」

 廉「なんで2人ともそんなに微妙な感じなんだ?」

 雪野「なんでって…そりゃめでたいよ!めでたいんだけどさ!あの感じで廉の順位が1位なの超悔しいんだけど!?」

 廉「まぁ、そういう時もあるよな」

 雪野「まぁいいや!おめでと!終業式終わったら旅に出るんだから!切り替えて準備しないとね!」

 廉「そうだな、じゃあ今日はひとまず解散だな」

 雪野「あ!ちょっと待って!聞いときたかったんだけどさ、柏木がお金は出すって言ってたけど、どうやってお金を稼いでるの?」

 柏木「地球には配信活動というものがあるだろう?地球の人のことを知るのにちょうどいいと思ったのでな、美人の姿でゲーム実況などをしていたのだ、そしたら思いのほか人気が出てな、かなりの金額を稼ぐことが出来た」

 雪野(綺麗な女の初心者ゲーマーは人気出るよね…)

 廉「もしかしてサラダ皿チャンネルか?」

 柏木「よく分かったな」

 廉「よくわかったも何も超大人気じゃねぇか、3ヶ月で登録者100万人に登りつめたってゲーマーはみんな知ってるぞ」

 雪野(ネーミングセンス…)

 柏木「ともあれ、ちゃんと稼げているから金銭面の心配はしなくていいぞ」

 雪野「じゃあ、準備しながら夏休みを待つだけだね!」

 終業式〜〜〜

 雪野「終業式っていってもすぐに終わるらしいね」

 廉「ああ、成績はオンラインで出されるしな」

 雪野「面倒な式がすぐ終わるって最高だね〜」

 廉「その分、夏休みに入った感がないのはちょっと微妙だけどな」

 雪野「確かに…」

 放課後〜〜〜

 柊「さっち〜夏休み始まったね〜旅行に行くんでしょ?しばらく会えないね〜」

 雪野「そうだね!まぁ、夏祭りの時はこっちに帰ってくる予定だからその時会えるけどね!」

 柊「そうなの〜?まぁ、楽しんできてね〜あ、綺麗な写真とか撮ったら送ってね〜」

 雪野「任せて!」

 〜〜〜

 高田「廉!雪野さんと旅行に行くらしいな!近くで旅行を見れないのが残念だが、一緒に旅行をしてるって事実だけで興奮するぜ!」

 廉「お前…本当に気持ち悪いな、」

 高田「すまん!悪い癖が出ちまった!まぁ、楽しんでこいよ!」

 廉「…ありがとう」

 次の日〜〜〜

 廉「じゃあ、母さん行ってくる」

 母「は〜い、こまめに連絡するのよ〜、彩希ちゃんと仲良くするのよ〜ちゃんと柏木さんの言うことは聞くのよ〜!」

 廉「分かった分かった、」

 母「じゃあ、柏木さんこの子をよろしくお願いします」

 柏木「ああ、任せてくれ」

 〜〜〜

 柏木「よし、それじゃあ改めて旅の説明をするぞ」

 雪野「はーい!」

 柏木「まず、私は今回の旅で帰れるだけの魔力を集める気は無い。景色の素晴らしさを知ったからな、楽しむことをメインに旅をしようと思う」

 廉「それじゃ、いつ帰る予定なんだ?」

 柏木「春休みと2年生の海外研修で魔力の収集を終える予定だ。」

 廉「なるほど 」

 柏木「夏休みは東日本を旅しようと思う。ここの夏は暑いらしいからな、少しでも涼しいところを旅しよう」

 雪野「はーい!」

 柏木「基本的に移動手段は電車とバスだ、ホテルは同じ部屋でいいよな?」

 廉「俺はいいけど…」

 雪野「わっ、私もいいよ!」

 柏木「決まりだな、じゃあ、まずは四口の神釜を目指すぞ」

 雪野「それじゃ!しゅっぱーつ!!!」

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君と旅する魔法使い @hyuhyudon

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