デスゲーム&プレデター
『キミ達は幸か不幸か我々が開催するゲームのプレイヤーに選ばれた。残念ながら拒否権は無く強制参加だ。命の危険もあるゲームではあるが、何も悪いことばかりでは無い。ゲームのクリア報酬には日本円にして10億円ほど用意させてもらった。それをゲームのクリア者全員に分け与えよう。2人ならば5億づつ、1人ならば10億全てといったところだ。それではプレイヤーの諸君。巨万の富のため励んでくれたまえ』
・ルール・
1.プレイヤーにはそれぞれ爆弾付きの首輪と液晶画面付き小型端末が支給されている
2.首輪の起動条件
・無理に外そうとする
・解除条件未達成の端末及び他プレイヤーの端末を読み取らせる
・進入禁止エリア侵入する
・セーフエリア内での暴力行為
以上の違反行為が確認された場合、10秒間の警告アラーム後に起動し首輪は爆発する。
3.首輪は各々の端末に設定された解除条件を達成後、端末を首輪に読み取らせることによって外すことが出来る。
4.ゲーム期間は3日間(72時間)。8時間ごとに1階から順に上に向かって進入禁止エリアとなり72時間後にはゲームエリア全域が進入禁止エリアとなる。
5.進入禁止エリアは端末のマップ機能で確認することが出来る。
6.ゲームエリアの各所には様々なアイテムが配置されている。武器や食糧。端末の機能をアップデート出来るアビリティカードなどもある。
7.クリア条件はゲーム終了時間までに最上階の指定されたゴールポイントへの到達。賞金10億円がクリア者全員に分け与えられる。
◇◇◇
端末の種類及び解除条件
・マウス
70時間以上の生存
・カウ
5個以上の端末の破壊
・タイガー
3人以上の殺害
・ラビット
他の参加者と36時間以上行動を共にする
・ドラゴン
他プレイヤー全員の死亡
・スネーク
マウス端末所持者の死亡
・ホース
全チェックポイントの通過。チェックポイントはホース端末のマップのみで確認できる
・シープ
3人以上のプレイヤーがゴールポイント内に到達する
・モンキー
3つ以上の首輪を習得する。起動済みの首輪の破片でも可。手段は問わない。
・チキン
5個以上の端末の取得
・ドッグ
参加者全員との遭遇。既に死亡しているものは含まれない
・ボア
ワイルド端末の破壊。ボア端末は半径5メートル以内のワイルド端末の偽装を解除する機能が付加されている。
・ワイルド
12種類全ての端末に偽装することが出来る。偽装した端末の解除条件を満たしても首輪を解除することは出来ない。
◇◇◇
ーーオマエみたいな奴が居るから、みんな不幸になるんだ。オマエなんか消えてしまえ……。
「…………ん?」
悪い夢を見ていた気がした。
田井中詩良は目を覚ますと見知らぬ場所に居た。剥き出しのコンクリートに囲まれた部屋である。そこに窓はなく。自分以外には何も無い。
寝起きで頭がまだハッキリとはしていないが、身体に異常はない。また衣服が乱れている訳でもない。意識を失う前に何をしていたかを思い返す。確か学校からの帰り道だった気がするが、よく思い出せなかった。
状況に困惑していると自分の首に何か無機質な感触があることに気がつく。触って確かめると金属製の首輪の用で、外そうとしてみたが外すことは出来ないので一先ず気にしないことにした。
何か無いかとポケットを漁るとスマホが2台でてきた。それは自分のスマホでは無く、身に覚えのないものであった。
スマホの電源ボタンを押すとホーム画面が表示される。そこには『snake』の文字とデフォルメされた蛇の画像が表示された。
一方、その頃。
真弘も詩良と同様に見知らぬ部屋で目を覚ます。
「えっ……!?賞金10億ってヤバない?一生遊んで暮らせるじゃないですかヤダー!それに俺の端末の解除条件は……『70時間以上の生存』?つまり逃げ回ってれば首輪も取れてゲームクリア出来るってわけね……なるほどなるほど。ちょろくない?これは勝ったな!」
非日常的な場面に追いやられながらも、真弘は端末でゲームのルールと自分の首輪解除条件を確認して浮かれていた。解除条件がただ生存していればいいと言う一見簡単そうな内容だったからだ。
それに巨額の賞金も出るし、最初はなんやねんここ……なんて思ったが、案外悪いことばかりじゃないーーそんな楽観的な考えをしていた。
首輪解除条件は各々の端末にのみ表示され、他の端末の解除条件を知る術は他者との情報交換のみである。
真弘の持っていた端末に表示されていたのは『mouse』の文字とデフォルメされたネズミの画像。
その端末の所持者はsnakeにとって必要不可欠なモノであった。
ーーーーー
ゲームの内容は某エロゲのオマージュ(?)です。
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