エイリアン




……一方その頃ーー。





「げへっ、うげぇへへっ……。塀をよじ登ってぇ、屋根に渡ってぇ……。イケナイです。イケナイですよぉ。窓の鍵壊れたままにするなんてイケナイですねっ、真弘先輩。これじゃ真弘先輩の貞操を狙う変態女がナカに入ってきちゃいますよー。んんんー?でも、コレってボクが入ってこれるように壊れたままにしてるって事ですかね?そんなにボクのことを待ちわびてたんですかぁ?もうっ、真弘先輩たらっボクが大好きじゃないですかヤダー。ボクもそんな真弘先輩のことが大大大好きですよぉっ、うヘッ。やっぱりボクたち相思相愛両想いこんなに愛し合ってる2人はやっぱり結婚しかないですよっ。ケッコンけっこぉんっ。ひひひっ、それじゃお邪魔しますねぇ。あっ、違っ、た・だ・い・まぁあー、ですっ……。お”ッ……!しゅ、しゅしゅしゅごぉおっ!イカくさっ……!お”っ、お”っ、お”ぉっ!?こ、この、ここここの濃密な生臭いにおひっ!まひろしぇんぱいのにおひでしゅっ!スゥゥゥゥゥゥッッッ…………ハァァァッッッ!アッ……。アーッ、しゅっ、ごぉっ!肺が真弘しぇんぱいでいっぱいになって、身体の内側からおかしゃれてるような気分になりましゅ。ぎゅっふぅ、コレはキマりますねぇ。最高すぎますよ。まったく真弘先輩ったらボクが来る前にひとりでシコシコしてしまうなんてイケませんね。でもボクを待ちきれずにボクをオカズにボクでしちゃうなんて……アッハァ、どれだけボクのことが大好きなんですか?そんないっぱいいっぱいの愛を注がられたら、もう真弘先輩の愛で溺れちゃいまちゅっ。いやぁもおそんな激しいベロちゅっちゅっされたら酸欠になりゅ。意識飛んじゃいますぅっ。ぶちゅうううぅペロペロペロ、おっほっ……ゴミ箱から濃厚な臭いが漂ってますね。ちょっと失礼します。フンッ!(ズボォッ!)おごおおおおごんごぉおおおぐごぉお”オ”オ”オ”オ”ッ!ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"!(ビクンッビクンッ)……ぷはっ。良きお手前でした。ふぅ……。でも、なんか真弘先輩の他の臭いも混ざってるような……んんん……?スンスン……。アッ……。ダメッ、真弘ちぇんぱいのにおひがちゅよすぎてよくわかんにゃい。ふわぁあ……。しかし本当に真弘先輩のお部屋は天国みたいなところです。至るところから真弘先輩のこゆーいにおひが染み込んでます。ココに居ると真弘先輩に全身を包み込まれているような安心感。あー、そんな全身隈無く這い回っちゃダメですぅそんなそんなそんなことされたらボク簡単にイッちゃいますよっ、ぎゅふっ、ぎゅふふふふふ。もう服邪魔です。脱いでしまいましょう。それじゃ真弘先輩がいつ部屋に戻ってきてもいいように準備をしておくことにしましょう。とはいえ、もう既に全身ホカホカに火照ってますし、下の方もぐしょぐしょの大洪水ですし、真弘先輩ならいつでも即ハメ大丈夫ですよぉ。でゅふっ、もう想像しただけで、ゲヘッ。ベットの方に失礼させてもらいます。コチラで真弘先輩のことをお待ちします。真弘先輩のベッドぉ……お”っ……。くっさぁ……!それにちょっと湿ってますねぇ。ん”ッ、んふぅッ、ンオ”ッ、あ”あ”あ”ッ、ハァハァハァハァ……!いっぱい、いっぱい、いっぱぁい。まひろしぇんぱい、まひろちぇんばぁぁい……。いいです、いいですよぉ、ボクのそこもっとまひろしぇんぱいのでメチャクチャにしてくださぁいッ……。んふっ、ぎゅふふふふっ、まひろしぇんぱいはしょれがしゅきなんですかぁ?アッ、ボクもそれしゅきでしゅう。うーん、しゅきしゅきしゅきしゅきしゅきぃいっ。まひろちぇんぱいだいしゅきぃっ……。イヒッ、こんなボクを愛してくれるのはやっぱり真弘先輩だけでしゅ。うっひゅ、デュッフッ、もっともっともっともっともっと愛して愛して愛してアイしてあいシテぇゲへへへへへへへッこれスゴお”ぐっヒッヒヒヒうひょイイあっふヤッあはっオッオッオッこれオピョッんんんッナッはふっオロッあぐぅヌホッごれ”え”え”え”ギデギデギデやんやややっグル”グル”ゥゥゥちょほぉおっオエッるほぉダメッだめぇえなおおおおッ……う”ひ”ょお”お”お”お”お”ッッッ……!!!」












ガクガクブルブル……。ガクガクブルブル……。



(あ、アレは一体なんなんでしょうか……?急に窓から入ってきたと思ったら……何か奇声を発してベットでのたうち回ってます……。う、宇宙人……?とてもじゃないけど人間だと思えません……!こ、怖すぎます……!)



クローゼットの中。少し空いた戸の隙間から灯多理は真弘の部屋の状況を伺っていた。


突如、窓から入ってきた長いボサボサ髪の女。その女の奇行を目にした灯多理は恐怖で震え上がっていた。


本能が警鐘を鳴らす。アレに見つかっては不味いと直感で理解した灯多理は必死に息を殺しながらクローゼットの中に潜む。



(真弘さん……怖いです……助けてぇ……)






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