第2話 ペット達(勇者と魔王)のしつけ
「ママー!勇者スーが王都に行こうだって」
「あら、そう。……えぇええええええええ!?勇者がぁあああああ!?」
勇者スーも気まずそうである。
「俺実はこの子に召喚されたっぽくて…国王様にこの子の事を色々報告しないといけないので一緒に王都に同行させてもよろしいでしょうか」
お母さんは驚いた。国王様に報告しないといけないほど何かやらかしたと思ったからだ。
「アクティーフに罪はないは!責任は私が取るから!!」
(この子アクティーフっていうんだ)
と心の中で思う勇者スーである。
「アクティーフちゃんが悪いことしたから報告するみたいになってますけどアクティーフちゃんはむしろ世界を救ってまして…いや、信じないかもしれませんけど…」
「そもそも勇者を召喚したところから信じてないわ」
「ですよねー」
親は普通の人間なのだと少し安心を覚える勇者スー。
少し考えてから発言するアクティーフのお母さん。
「ま、こんな村にいても、何もない人生を送るだけだし、勇者と旅をするのもいいのかもね」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
ま、魔王はもう脅威ではないから旅なんてしないと思うけど…国王から報酬をもらって一生遊んで暮らそう。
あれ、魔王を倒したのアクティーフちゃんだから俺ら勇者パーティーは報酬貰えないとかないよな…ま、それはその時考えよう。
パーティーは無事に逃げ切れたかな…
「旅の準備できたよー」
「はやっ!トイレ行っただけだろ」
「じゃあ出発しよう!」
「魔王も連れて行こう」
勇者スーとアクティーフは魔王を放置してきた場所まで戻る。
「魔王!王都に行くぞ…って…お邪魔しましたー」
「エリ…」
魔王が慌てて弁明する
「ち、違うんだ誤解だー!!」
◆◇
勇者スーは魔王を王都に連れて行く事をエリに話した
「え?じゃあ私も一緒に行く!」
「じゃあ準備して!」
「俺はいいって言ってねえよ!」
勇者スーはすかさず突っ込むが、アクティーフが反論する。
「あれ?貴方偉くなったわね。私が飼い主って事忘れたの?」
「はい、すみません。エリさん一緒に行きましょう」
「やったー」
ペットのしつけは、どっちが上かわからせるのがコツよ。
◆◇
「準備は終わったが、もう馬車が出る時間は過ぎてるし、明日出発するか」
「いや、私の召喚獣でテレポートできるよ」
「「え?それガチで言ってる?」」
勇者と魔王が困惑の声を上げる。
「本当だよ!テレウサだよね!」
エリが2人に説明をした。
照れるウサギとテレポートウサギをかけてテレウサ。スキルでテレポートを覚えた貴重な使い魔だ。
「じゃあ行くよー」
しゅん
「嘘だろ…」
「本当に王都に着きやがった」
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