第51話 ノウハウの価値
know-howの話。
誰でも使う言葉だよね。
ノウハウ。
ちょっとスカした人なら、ナレッジとかいっちゃう感じ?
よくはてなブログとかでも、ブログの書き方とか、CEOのコトとか、ノウハウと称して記事が書かれているのを見かける。
このノウハウって言葉の使い方にいつも違和感を感じてるんだよね。
どこに違和感があるのか。
まずノウハウっていうのは会社とか国とか、自他の区別がある環境が前提だと思うの。
もちろん主体は自なんだけど、他よりも優位に立てる情報とか、他が持っていない独自性のある情報とか、そういうヤツだとイメージしてる。
つまり、自の中で共有するものっていうか。
他に公開してしまったらもう意味がないっていうか。
公になった情報はノウハウってかむしろ、常識とか基礎知識とかっていうほうがしっくりくる。
他に公開した瞬間にもうノウハウとしての役割は終わっていてる。
それは、常識レベルの平易な情報か、商材として見た目を大げさに捏造された売り物かの、どちらかじゃないかなって思う。
商材に加工されたり一般に広く流布される情報に価値がないとは思わないけど、自他を区別できるつか、自他に差を生む程の効果は失われているよね、明らかに。
多くの場合、自他の差を生まない程度の、ハッキリいえばどっちでもいい情報を公開してるんだと思うんだよね。
いかにも「ソレが核心である」かのように見せはしてるけど。
例えば超人気ラーメン店が使っている製麺所とか麺種は公開しても、スープの材料比とかは明かさないじゃん。
そこいっちゃったら、他店との差別化ぎできなくなる、つまりその店の独自性が失われるってコトだよね。
ソレと同じで、ノウハウとして公開されている情報は、殆ど全部どっちでもイイ情報だと思っている。
特に値段が付いている情報は、値段を付けるコトで価値があるように見せているだけで、もっとタチが悪いと思うんだ。
どうかな、そう思わない?
そもそも商品として売られている時点で、他の誰かも買ってるわけじゃん?
いつ誰がばらまくかわかんないじゃん?
ソレにお金払う気になる?
でもなくならないよね、ノウハウ系の商材って。
たぶんそれなりに儲かるんだろうな。
てことは、お金を出したらノウハウが手に入る、って思ってる人が結構多いってコトだよね。
ノウハウってさ、知るだけじや使えないんだよね。
使い方までノウハウの一部だから、そのノウハウを熟知した人から時間をかけて伝授してもらわないと、全く使えないの。
それどころか、ノウハウを知ったコトで満足しちゃって、より良くない方向に行く可能性もある。
だから、お金で手に入るノウハウとか、短期的に手に入るノウハウには、殆ど価値はないんだよね。
そんなに甘くないってコト。
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つづく
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