第29話 後悔

後悔は人生につきもの、って?


あの時にこういってればもしかしたら…。


あの時どうしてあの選択をしてしまったのか…。


あの時の決断がもし逆だったら今よりもっと素晴らしい未来が待っていたのか…。





後悔ってつまり、過去の自分への責任転嫁じゃない?


決して実行できない可能性への希望を、人は持ち続けちゃうもの。





対抗策はたった一つしかないコトも判っている。


忘れるコト。


人は忘れるコトができるから、文化的で発展的な存在でい続けられると思う。





いい加減さは強烈な価値。


いい加減になんとなく調整できるからこそ、予想外の結果に期待が持てる。





忘れるコトで心の平穏を保てるのならどんどん忘れればいいと思っている。


後悔を抱えるのが大嫌い。





可能性があるなら、やり直しの方法や作戦を練るコトに意味がありそうだけど、どうしようもないコトについてくよくよする時間は、ただただ無駄でしかないと思う。



わたしは面倒臭がり屋です。





わたしは特に前向きってわけじゃない、むしろ後ろ向き。


無駄なコトをできるだけしなくない、ただ単なる面倒臭がり屋。


高い効率化を目指したいのではなく、面倒なの。





面倒臭いコトが大嫌い。





結果的に意味のあるコトだけにのみ、自分の時間を使いたいと願っている。


切に願っている。


だから、意味のない振り返りや自分にフィードバックされない過去の記憶を覚えておくのは嫌い。





だからわたしは後悔をしない。





自己防衛本能的に避けているのかもしれない。


後悔するコトがすごく嫌い。


過去の自分の選択を責めるコトを絶対にしない。





あの時はあの時の気持ちで選択したんだ、その自分を信じようと思う。


もしそのコトが原因で、今何か困難に見舞われているとしても、それは既に起こってしまったのだから、今からの作戦を考えるために脳を使おうよ。





面倒臭がり屋は後悔しない。


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つづく

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