第26話 不自然への渇望

捻くれ者なんでね。


努力、汗、熱血、勝利、友情、とかダメなタイプ。


本気になっているのが恥ずかしいと思ってカッコつけていたら、本当に苦手になってしまったタイプ。


いつのまにかポーズが本当にすり替わって、あれ?ってなったタイプ。





カッコつけるコトは、必要だと思う。


程度の差はあるんだけど、カッコつける気持ちがないとなんだか色々伸びないと思う。


カッコいい人間はたまたまカッコいいんじゃなくて、しっかりカッコつけてるんだと思っている。





でもそれが物凄くメンドウクサイ。





で、間違ったカッコつけの姿勢を続けた結果がこのアリサマ。


カッコつける時に大事なのは、カッコついてるコト。


当たり前のコトだって思った?


でも案外、自分でカッコつけてるつもりでも他人からカッコいいと思われてないかもしれないよね、もしかしたら。


だからカッコつける時はどうにかして他人から見てカッコいいかどうかを確かめる必要があると思うんだよね。





例えば恋人がいたら(いないけど)聴いて確かめるコトはできるかも。


凄く信頼できる友達がいたら聴いて確かめるコトはできるかも。





書いててなんだか悲しくなってきたけど、当然ながらわたしには無理、なぜなら人と関わり合いたくないと思って日々を生きているから。





カッコつけるコトにさえ人間関係や努力が必要になるこの世は、なんとも世知辛い(←使い方自信ない)。





結果的に望んだわけじゃなくまたまた巡り巡って、わたしは自然体で生きている。


望んでなった自然体じゃないので、つまりわたしは不自然体を望んでいる。


カッコつけたくてもできない腹立たしさを実は持っている。





不自然になるのは、努力が必要なのね。


だれかわたしに不自然をください。


---

つづく

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る