魔王が主人公で最強(以下略)の世界線で序盤に殺されるモブAで詰んでた
ちーずけーき
第1話
『当選おめでとうございます!貴方様はモブA人生『序盤即死デストロイ<ハードモード>』を取得しました!』
「おぎゃあーーーー」
頭に脳天気な声が響いたと思うと、俺は赤ん坊になってた。ん?ちょ?は?
「あらぁ、元気なお嬢様ですねぇ。でも可哀想に、こんな可愛らしいのにご両親が他界されてるなんて」
え?ちょっとタンマ。乳母らしき人物が俺に話しかけてるが情報量が半端なさすぎて脳が処理に追いつかない。つまるところ、俺の両親は何らかの原因で死んでいて、俺の性別が女であると。そうこの乳母は言っているのか?うそうそ、嘘に決まってるだろ、そんなこと
―9年後―
はい、皆様。9年前は自分のせいで誠に申し訳ございませんでした。確認のために言います、俺の性別は女でした。しかも外見は超美幼女ですございます。ロリコンホイホイな見た目になんとなんと、俺は、今年死ぬそうです。神様にネタバレされました。
「マジでもったいねーんだよな」
鏡の中の俺を見つめると向こうの俺も俺を見つめ返してくれる。こんな美幼女が魔王に憂さ晴らしに殺されるなんてこの世界詰んでるよ。せめて殺されるよりはどこかのロリコンに嫁いだ方がまだマシだ。いや待てよ、ロリコン...そうだ。ここは異世界、魔法もモンスターも非現実的なもので溢れている。なら、元の世界でも沢山いたロリコンなんて死ぬほどいるのではないか?さすが俺だぜ
「リリィ」
「はい、何でしょうか」
専属メイドを呼びつける
「俺、婚活するわ。取り敢えず結婚候補リスト作成して」
「へ?あ、あのお嬢様?」
口が開きっぱなしのメイドを見て少し心がスカッとした。まあ、メイドは悪くないんだけどね
「いいから早く。年齢は18~40の間ね」
「あ、はい。了解いたしました」
メイドはお辞儀をしてそそくさと去っていった。ロリコンホイホイ、いっちょ頑張るか!
こうして、俺の完璧な婚活作戦が開始した
まず、俺の作戦はこうだ
どっかのロリコンと結婚する
↓
ハーレムを影で作る
↓
殺されそうになったらハーレム献上する
↓
生存
ほんと天才すぎだわ。だがらつまるところロリコンを味方につけて匿ってもらいもしバレたら自分のハーレムを献上して生き残るのだ!いやマジで俺天才
「お嬢様、この方など如何でしょう?」
「ん?何?」
リリィが纏めたリストの中で有力な候補者を見る
『
アルベルト・リリース
年 20歳
位 魔王
資産 200000000億ほど
』
おいおいおいおい、いきなり死亡フラグキタ⤴⤵
ちょっとそこのメイドさん、ふざけてんの?
「お気に召されませんでしたか?お嬢様」
「ちょっとこいつは無理」
「え!でもメイド長がお嬢様の代わりに返事をしてしまってて」
「は?なんて???」
「その、えっと、婚姻を、了承すると...」
オワタ、オワタよ俺の人生。せめてヒロイン(推し)の前で死にたかった。
魔王が主人公で最強(以下略)の世界線で序盤に殺されるモブAで詰んでた ちーずけーき @04110411
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。魔王が主人公で最強(以下略)の世界線で序盤に殺されるモブAで詰んでたの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます