反省会(榎本綾香視点)
すみません!
今日間違えて2話放出してました!
明日更新できるかわかりませんがとりあえずこの2話目はこのままにしておきます。
もう一つ前の話も今日投稿したのでよろしくお願いします。
───────
「それでどうだったの?」
「えっと……良かったよ……」
そして今、
「それは良かった。綾なら結局ヘタれて誘えないってこともあるかな〜って思ってたけどちゃん行けたんだね」
「わ、私だってやればできるよ」
「うん、綾は頑張った。で行ったのはいいけどどこまで進んだの?流石に告白はしてないだろうけど……」
「告白なんてまだ早いよ!」
「まだ、ねぇ……私の計画はどうだった?小泉くんドキドキしてた?」
「あ……」
当初仁美が立てた計画は自分の胸を小泉さんの腕に押し当てて誘惑してこいというものだった。
でも男性経験の無い私には胸どころか手をつなぐのも難しい。
大体付き合ってもないのにそんなことするなんて痴女じゃん!
それに途中からキャッキャウフフなんてする雰囲気でも無かったしそれが落ち着いてからは小泉さんと遊ぶのが楽しくて計画のことなんて微塵も頭に残っていなかった。
「まさかやってないの?」
「まだ私と小泉さんの間柄じゃあそういうことするのは早いかな〜って……」
「せっかく大きめの女の武器を持ってるんだから活かせばいいのに……それにどうせ恥ずかしかったのもあるけど忘れてた、とかそんな感じでしょ?」
バ、バレてる……
「こ、小泉さんは体で判断したりする人じゃないもん。ちゃんと人柄で判断する人柄だから」
これは自信を持って言い切れる。
彼が見た目や能力じゃなくて彼自身を認めて欲しいというふうに願っていたのだから他人を外面で評価するなんてことはしないはず。
「小泉さんはいくら優しくて紳士的でも男子高校生だよ?胸のほうが意識させるのには手っ取り早いって〜」
「胸はいいの!そんなの使わなくても惚れさせてみせるもん」
「あはは、ごめんごめん、ついからかっちゃった」
「もう……」
仁美はたまに子供っぽいところがあるのにすごく大人っぽいっていう不思議な人でいつも余裕があるから毎回私がからかわれる。
私が反撃に何を言ってもどこ吹く風。
いつの間にか話題を変えられて私がからかわれているのだ。
いつか絶対にやりかえすんだから……!
「あ、そういえば近々近所の神社で夏祭りがあるみたいだよ。良かったら小泉くんと服部くんも誘っていかない?」
そしていつもからかわれて私が怒ったり拗ねたりするとフォローが来るのだから憎めない。
いつも釣られてやるものかと思うけど毎回提案が魅力的で結局釣られてしまう。
「行きたい……けど小泉さんと服部さんの予定は空いてるの?」
小泉さんも服部さんも友達がすごく多い。
私達とばかり遊んで大丈夫なのだろうか?
それにもう既に二人とも予定が埋まってるかもしれないし。
「ふふ、安心して。綾から相談を受けた日にすぐ服部くんに小泉くんの予定を空けておいてもらうよう頼んでおいたから」
「……先手打ちすぎじゃない?」
「どうせ綾が行きたいって言い出すと思ったし私も行きたかったから」
なんかすごく仁美が怖くなってきた。
本当に優秀な人だから素直に尊敬してしまう。
「……行きたい」
「そう言ってくれると思ってた。せっかくだから浴衣来ていかない?」
「え、でも私着たことないし……」
「小泉さんが喜んでくれるかもしれないよ!私も着るから一緒に着よ?」
達也が喜んでくれるかもしれないを免罪符に綾香を操る長谷川であった。
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