ペドロッキ地下迷宮

ザ・ラビリンス。


地下迷宮と言えばココ、と定冠詞つけちゃうくらいな知名度を誇るのかどうなのかわかんないけど、男五人引き連れ・・・哀れにも首輪で拘束され引き摺られていくあたし。


もうなんか男に囲まれてるだけで乳首がビン立ちしてワンピで擦れてめたくそ痛い!


下?もう既にモレモレまくってて当に決壊寸前のダムですわ。



「なあ、もう俺我慢できねえよ!」


後ろのむくつけき大男から切羽妻った訴えが上がる。


どうしても漏れてしまうあたしの切なげな「んっ」とか「ぁん・・・」とかまぁ美声もあってそんな発情しまくった美少女の後ろ歩いてちゃそらたまらんよな、自分で言っててもたまらんのだから・・・


「チッ、マリオとルイだけか?」


「もう一人イっとけ。便所は浅い階層のうちに済ましておきたい」



便女!



「イッ、ギヒィ―――――」


思わず食いしばった歯間から絶頂の叫びを漏らしながら、果ててしまう。


腰が砕けお汁、じゃなくって落ちる前に掬い上げられ―――――



この後の詳細は書籍化アニメ化映画化他IP重設対応物件以降の薄い本達で是非愉しんで欲しい。



なんかおやつは三人までだかつってたけど結局全員頂いてしまった。

事後に通りがかりの三人組にもズボズボされてた気がする・・・四人だった?


それは兎も角、カラッ!とした熱風で爽やかに目覚める。


めたくそに爽快!


体中の血液の煮凝りみたいのとかが全部スッキリ消え去った感じ。

まさに百薬の長。


はぁ~、マジでセックス翌日と同じ効能がある錠剤とか出ねえかな・・・



なんか肉の焼ける香ばしい匂いに辺りを見回す。


朝食とか、こいつらさりげなくデキる男たちだったのか・・・?



まー男なんて一日中引きこもってゲームやってるのもムキムキでこんな迷宮潜って遊んでるやつも変わらんしな・・・顔か生活力がありゃ贅沢言えんてのが夢の終着駅て感じよほんま。



あれ?なんか黒焦げの骨がぱらぱらと散らばってるダケなんだけど・・・


「え?ドコなんここ・・・」


そういや壁の石組なんか・・・いや、組み方とか知らんだろあたしwww

入って来た時は壁はもうカビなんだかわからん汚物が床からびっしりと覆いつくされ天井からは汚いもんが垂れ下がり下はヌメヌメジャリジャリでもーこんなとこベッドに転げまわれんのか(ヤッたんだけど・・・)、て感じだったのに今はスッキリ真っ白・・・だったり、真っ黒だったり。


あれ?目がおかしくなったのか?


白と黒のモノトーンダンジョンだ。

自分を見る。


肌は青白いほどの、筋肉の赤みが僅かに透けている陶器のような色。

ズタズタワンピは若草色だし、色覚は大丈夫みたい。


つか色がわかるて、明かりがあんの?


ここ入って来た時、一階はあちこち天井が落ちてた。


都市の下だから水や汚物・・・て上下水なんか無いか、建造物の荷重で抜けたりとか?


そんなんで落ちた上の明かりでそれなりにモノが見える。


見上げると、星空が見えた。



「オリオン座か」



なんだまだ一階じゃん。


じゃあ男らもいないしもうか~~~えろ!



踏み出した足がスコッ!と落ちる。


「ああああああ!!!!!www!W!wwww!!!wwwww!!!!」


突如世界が上昇したのか、て感じに・・・そうだね。


落ちたんだね。



穴が穴に落ちるとは?!


やはり七つの穴を持つ女(尻前口耳鼻で七個)として、この屈辱を知る者を生かしてはおけぬ。



・・・いや、落とし穴だからってそのまま正直に付き合って落ちてあげることないわね。


壁にぶつかりながら落ちてる筈なんだけど、なんか砂の壁みたいにサクサクサク~て削れてるからほんとに壁なのかわからんがとにかく手を撃ち込んでみる。


ゴスッ。


と、止まる。


固いじゃん。

やっぱ石壁とかなのでは?


自分の体温が伝播しはじめたのか、周囲がはっきりとし始める。


「うわ、汚っ!」


穴の壁まじ汚ねえ・・・汚物だらけじゃん。


慌てて抜いて、再度落ち始める・・・が、手に汚物は付いてない。

抜こうとして汚物カベを押さえた掌にもついてない。


ああ、清浄魔法か。


便利すぎだろ!


ぼてっ、ごろごろご・・・


と、落ちた。


まぁ重機動メカ(60AgeVocab)じゃないんだからこんなもんよね。


しかし、なかなかの柔さのモノに落ちた感じだが、今転がっていたのは石畳だった。


一階と比較するとめたくそキレイだな。


しかし腐肉汁みたいのが転がって来た方向から垂れてきている。


目をやると、うずたかく積みあがった汚物の上、落ちてきたと思われる穴が開いていた。




汚物の山はどうやら、人のようだった・・・

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