第18話 母さん、今日も僕は生きてます。
和馬。
おだやかにそしてたくましく生きていってほしいと言う思いで名付けられた名前だった。
僕はやっぱり孤独人【こどくびと】だった。
生きるのが辛いとか悲しいとかそういうものでもない。
ただ生きていて良かったのだろうかと戸惑うばかりだ。
友人に対して申し訳ないとは思っている。
でも、母さんを悩ませてしまうのなら、いっそこの部屋から出ないことが1番の親孝行かもしれない。
僕は人と関わることが極端に怖い。
高校に行くにもテンプレートのような話し方があれば、話せるのに僕はまるでロボットのようだ。
なんでなんで外に出るだけでこんなに涙が溢れるんだ。
苦しくてただただ胸が痛む。
来週の通院日まで持つだろうか。
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