第17話 和馬への反省
ミサトは家を出たあと、あんなに苦しむお母さんの声にとても何か触れてはいけない何かを感じとってしまった。
放課後に食べたショートケーキは美味しかった。
だけど、和馬との時間を和馬とだけで過ごして良かったのだろうか。
あの時、俺はあいつに家族と一緒に祝ってあげる方が和馬のお母さんにとっても良かったのではないだろうか。
ミサトは友人として和馬のこれからを思うと、あいつをひとりにさせてしまう方が怖かった。
ミサトは家族に大事に育てられた。
家族がいるから生きるのだって少しの辛さもなかった。
でも、今俺と友人になった和馬には家族がいるのに、家族を取り残して1人で抱え込む和馬の姿がとても心配になってしまった。
あいつのためにあいつが生きやすいと感じるように、俺はあいつのことを助けたいし、和馬の家族とも仲良くなりたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます