第17話 和馬への反省

ミサトは家を出たあと、あんなに苦しむお母さんの声にとても何か触れてはいけない何かを感じとってしまった。

放課後に食べたショートケーキは美味しかった。

だけど、和馬との時間を和馬とだけで過ごして良かったのだろうか。

あの時、俺はあいつに家族と一緒に祝ってあげる方が和馬のお母さんにとっても良かったのではないだろうか。

ミサトは友人として和馬のこれからを思うと、あいつをひとりにさせてしまう方が怖かった。

ミサトは家族に大事に育てられた。

家族がいるから生きるのだって少しの辛さもなかった。

でも、今俺と友人になった和馬には家族がいるのに、家族を取り残して1人で抱え込む和馬の姿がとても心配になってしまった。


あいつのためにあいつが生きやすいと感じるように、俺はあいつのことを助けたいし、和馬の家族とも仲良くなりたい。


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