第7話 生きてることがはなまるにならない生活

朝が来る前に起きた僕はきっと偉くも賢くもないだろう。

【生きているだけではなまるだ】という言葉があるけれど、僕にとって生きるとは息をしていると言うより、普通と普通じゃないとの境目で苦しんでいるような感じだ。


本当は助けて欲しい。


だけど、僕にはそれが出来ない。


僕はずっと普通と普通じゃないの狭間で、努力を積み上げて息をしてる状態なんだ。


僕はいったい何の病気なのだろう。


なんでこんなに苦しく生きてるんだろう。


昨日、いのちの電話にかけたら、繋がらなかった。

繋がらない時点で電話する勇気を諦めたところもある。


今日はより一層眠気と生きてることへの苦しみで涙が止まらない日になりそうだ。


僕はカレンダーに△(さんかく)と残す。

△(さんかく)は体調が悪い日を意味する。

その日は、毎日持って来てもらう朝食もシリアルに変えてもらうために、ドアの1センチほどの扉の隙間から【調子悪いからさんかく】と書いて置いておく。

すると、母はそれを汲み取りご飯を用意してくれる。


こんな毎日はきっと側から見たら自分でやれよって思うかもしれない。

だけど、僕は朝が本当に無理なんだ。

行動できるのは昼からなんだ。

僕だって本当は朝から行動できる人間になりたいよ。なってみたいよ。


でも、今の僕にできるのは自分の体調と話し合うことしかできないんだ。


今日はもう少しだけ寝てよう。

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