#13 投票終了
羽衣は「神々の境界」ではない現実に、動物と体を入れ替えることない、俺たちを監視してくれないと思う。なにしろこれまでのように自分の体と鳥を入れ替えると、この括約筋のない動物は直接体に排泄信号を送る可能性が高いので、そのような場面は壮観だ。
今、俺たちは四角い床台のそばの畳の上で宿題をやってるんだ。
この部屋はもともとこの別荘を購入した時に余った部屋で、いっそのこと書斎にした。その後、お母さんは愛ちゃんが日本式の家のスタイルが好きだと言って、いっそここを全部日本式に変えた。
俺にもわからないけど、これは他人の家の子供のために自分の部屋を改造して、どんな状況か。聞いたことがない……気にしないけど。
「ねぇ。駿ちゃん、アイスキャンデー食べたい」
誰かが足の底を俺の足の裏をこすりつけた。このように俺を呼ぼうとした。
「言えばいいじゃん。テーブルの下で触らないでよ。それに、俺の半ズボンを履いてるだけじゃダメだよ。男装なんだから、ドアの前のボタンもぜひ閉めてくれ」
「ふん、だって、駿ちゃんは私の洗濯物を盗んだでしょ」
「うっかり紙切れになっちゃったって言ったでしょ」
「紙切れ?」(夢)
そう言われた自宅の妹は、驚いて俺を見ていた。
「兄ちゃん、めっちゃ激しいやん」
「それは物理的な反応だ。言ってもわからないから、子供は早く宿題をやりなさい。」(俺)
「とにかく兄さんが私のパンツを洗って壊したんだ。ふん!」なぜ俺を蹴ったのか、痛い、足の指が膝窩に刺さった。蹴られてもいいけど、蹴った後にまた後悔して、足の底で俺の膝を揉むのはどういうことか。「人質として駿ちゃんの半ズボンがなくなっちゃったよ!」
「そう」
あげるならあげるよ。別荘も買えるのに、半ズボンも買えないのか。
それに、俺は新しいCKを持っているので、古いバージョンのは淘汰されるべきだ。
「返すときには血まみれになっちゃうよ!」
ほら、返してほしいなんて。
「洗いにくいよ!あの日なら衛生用品ぐらい使ってくれよ!」
「大丈夫だよ、駿ちゃんのからだし!しかもその方が通気性いいんだから!」
とにかくイメージに気をつけてほしい……
いくら性別を意識していないからといって、そんなことを男性と大雑把に話すのはどうするんだよ。
「あと、あの日だったら、アイスクリームを食べるわけにはいかないだろうな。その時になったら痛いよ」
「今日はもうすぐきれいになるはずだ」
「でも家にはアイスクリームがないんだよ。」
「ふん、嘘だ。二つ残っているのに」
また蹴ってくれたんだ。今度はなんとか足の裏の肉球で蹴るように覚えたから、そんなに痛くなかった。
「そんなにはっきり調べているのなら、自分で取りに行きなさいよ」
「それも駿ちゃんの同意を得なければならないよ」
同意しないなら、食べなくてもいいの。でも生理中は体調が悪くなるから、控えた方がいいと思うけどね。
もういい、持ってきて。1本は夢に、1本は愛に。
夢は噛んで、約2分後に戦闘を解決した。
愛ちゃんは舐めるのが好きで、今まで何も変わってない。時に、溶けた液体が自分の体の平角ズボンに滴ることもある。ティッシュで拭かないとだめだよ。本当にうちの妹よりも子供っぽいんだ。
「駿ちゃんも食べて」
「こんな風に舐めてやっと分け合う気になったのか?」
「じゃあ……するする~これでいいよ」
アイスを口に突っ込んで水分を吸ってしまえばいいのか!?おや!えっ!?あのね、それ、いきなり俺の口に突っ込むんじゃないよ!
「ああう……違うよ愛ちゃん!前に意識を取り戻したんだでしょう。気づいているはずのこともあるでしょう。思い出してみて……いつも食べたものを俺に詰め込んでいるとその時思ったら、ちょっと変じゃないか?」
「うん!そうみたい!」
なんだよ!こいつはまさかわかったつもりでとぼけて、わざと俺をからかっているのか。いいえ、そうすれば俺がボタンを持っていることを知っているのと同じ。彼女が知っているはずない。
わがままな幼馴染って困るよね。
俺は自分の予備の寝ズボンを探してきたんだ。
「はい、早く着て」
彼女は口に氷をくわえて足を上げた。
「どういう意味?着せてあげる?夢ちゃんだって自分でやっちゃうよ」
「でも私の手はクリームだらけだよ」
「わかったわかった、じゃあ足を入れて……ほらお前!ズボンの中に入れて、俺の袖口に入るな!」
でも滑りやすくて涼しくて、水マットよりも気持ちいい。
「へへ」
いつからか過ちを犯すと、彼女はへらへらしてご萌えかし、このままでは彼女を甘やかしてしまう。
「こんなに騒ぐと、勉強の雰囲気がなくなるよ」
「勉強雰囲気がなくなった以上、ホラー映画を見ましょう!」
「お前のせいじゃないか!」
「最新のゾンビ映画を買ってきたばかりだ!」
「これは計画的に、ホラー映画を見たいんですね!」
「せっかく一緒にいるんだから、人が多いから見る勇気があるんだよ」
「ええ、後で見てる間に俺はソファに座ってて、お前と夢ちゃんは畳の上で横になるよ。抱くなら彼女を抱いてあげてくれよ」
「ふん、駿ちゃんは私を嫌っている」
「嫌っているわけない」
「じゃあ証明してくれ、私を嫌っていない」
両手広げて、今お前を抱きしめるべきかな?
いやだ、肋骨が刺さっちゃうよ。
「じゃ、お前を嫌っている」
「あれ?」
さて、話が続かない。話題がなくなった。
俺はプロジェクターをつけてカーテンを閉め、それを映した。自分でキッチンに行ってオーブンを開けて、キャラメルポップコーン作っちゃった。そしてソーダを1人1杯、書斎に戻るんだ。
ポップコーンは愛ちゃんにあげる。彼女は映画やテレビを見ながら周りの人に餌を与えるのが好きなんだ。ただし、甘いもの食べる時は指を舐めちゃう癖があってさ、衛生面が心配だから、隣に座ってる人にはちょっと湿ったポップコーンを食べてもらうこともあるんだよ。
どうやって知ったか聞かないで!学校で映画を観た時、愛ちゃんのそばに座ってる余文傑を見つけたんだ。そこで義理堅く俺が昔秘蔵していた羽衣の写真で彼と位置を変えた。
とりあえず、体液の伝染はあるけど、自宅の妹なら大丈夫だと思う。
映画が始まった。
消防隊員が建物に入って事件を処理していると、死体のような怪物が人間を襲っていたという映画だ。襲って、口から腫瘍みたいなものを吐き出して無理やり飲み込むと、こぶが植えられた人間も死体の一員になっちゃうんだ。
そのじめじめしていてつるつるして触須の腫瘍があって、死体の口から吐き出している感じ……超キモい。
「うう……わ!」
「……」
愛ちゃんは隣の夢ちゃんの腕をつかんだ。
「やあ!ああああ、走れ!」
「愛姉ちゃん、びくびくしないでよ。映画は私をビックリさせなかったのに、あなたは私を驚かせてくれた。」
「うええ、駿の妹も私を嫌っている!」
「文句を言っても無駄だよ。むしろ、靴下丸めて口の中に入れてあげるわ。そうすれば、夢ちゃんビックリしないでしょう。」
「え?駿ちゃんがくさい靴下を私の口に押し込もうとしてきたって、どんな遊び方?」
「遊びでってなんだよ!着たものを使うって言ってないし。まして俺はジョークだからさ。熊さんはあなたを嫌われないから、熊さんを抱いてもいいよ。」
主語は絶対に省略できない。そうしないと、彼女がいつでも俺をターゲットに変えられちゃうからさ。
この間、夢ちゃんと一緒に人形つかみ機でロープを切って手に入れた巨大なぬいぐるみを、愛ちゃんに投げた。これは高さ1メートルもあるから、夢ちゃんに渡した後、彼女は抱っこすらできなかったので、ちょうど愛ちゃんにあげるチャンスを見つけた。
「気に入った?」
「うんうん」
「好きなら送ってあげるよ。」
「ありがとう」
「更にいくつか探して愛姉さんに送っちゃうよ!」夢ちゃんは自分の部屋に帰っていった。
おい……君は愛ちゃんがゴミ屋さんだと思っていたけど、自分のいらないものをあげに行くんだよね?
「ねえ駿ちゃん、お返しをしてあげるよ」
彼女は髪につけ黒いヘアピンを俺の手のひらに置いた。
お返しをもらって本当にビックリしたよ。この島には東アジア4カ国から東南アジア諸国からの移民がいるけど、お返しを知ってるのは日系教育を受けた女の子だけかもしれない。
「これで何をするの?俺」
「ええ、今のところお返しなんて思いつかないよ。駿ちゃんのせいで、プレゼントを事前に教えてくれなかったんだよ。要らないなら返して、うう」
口が尖ってるんだよ。
「うん、いいよ。思い出を残しておこうか」
「私、死ぬの!?」
「いやいや、俺の意味は、懐かしいものを残すよ。これ、愛ちゃんの匂いがするんだ。」
「変態か、駿ちゃん」
「だから何をしたいの……」
物をくれても、これをくれて何の意味があるか教えてくれないんだ。
まさか俺につけさせてくれないだろう。
「さあ、つけてあげよう」
「本当に俺につけさせるつもりか?いやよ 」
彼女はヘアピンを手に取って、俺に無理やりつけさせようとしたが……あら、近寄らないで、愛ちゃん、背伸びをしている間に立っていられなくなって、俺の体に倒れそうになった。
飛びつくな!カーテンの後ろに隠れるつもりが……
カーテンが開いた。
外の空は真っ赤だ。
いつの間にか、神々の境界はとっくに開いていた。
落地窓の外から、食屍鬼のような悪魔が、俺たちを見ている。
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