第14話 襲来

「………ん?…そうだ!奇跡の所持者が襲っ…」

「倒したよ」

「へ?倒したって…どういうことだ。」

「どうしたもこうしたも。敵の奇跡が精神攻撃系だったからミトラちゃんたちには寝ててもらったんだ。トラウマにならないように記憶まで消したし。感謝して。身体で払って。まぁ…そんな元気ものこってな…」

「今回ばかりは仕方ないか…。」

「…マジ?」

「ほら。早くしろ。」

ポルタの尽力によって奇跡を退けることができた。ポルタが私達の魔法を使って応戦したこともあり、みんな疲れている。今日は一日野営して休む日とする。


「エル〜?昼ご飯だぞ〜?」

昼ご飯の時間なのにエルがキャンプにいない。テントを覗くと武装がない。また狩りに出たのか?少し森の方を探してみよう。

「…あ居た。エル、昼ご飯が出来たぞ。」

ん…?エル…狩りにしては武装が過剰だ。持っている全ての武装を装備しているようだ。あと反応もない。

「…エル?」

「久方ぶりだな。ミトラ。」

っ!?エルがっ!操られている!?

「何者だ!!」

「覚えてないのか?魔王だ。」

「っ!!貴様!!」

「落ち着いてミトラちゃん。」

ポルタが私の大声に気づきここまで来ていた。

「ポルタっ!」

「流石に私の精神防御でも動揺すると破られちゃうからね?魔王様。よくおいでに。今ならエルちゃんごと犯せちゃうよ?」

「貴様もここにいたのか。淫乱め。纏めて殺してくれるわ。」

「あの!大事な人を忘れてますけど!!光の神なんですけど!!!」

「シュン…!!!」

ミラが遅れて到着。それと同時に攻撃をした。

「カキィン!」

「やはり神にしては弱い…。ここで殺せる…確実に…。そうだコイツの魔法を試してみよう。」

魔王はエルの魔法核を使って何かを生成している。

「爆弾だ!!逃げろ!!!」

おそらくエルのそれの数倍の威力はある!!そう思わせる威圧感が魔王にはある!!!

「ドォォーーーーン!!!」

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