第6話 雪国
ボルケーノ戦でかなり疲れたので野営中…
「そういえば雪国の説明途中だったな。」
「そうでしたね。では雪国、シュネーレの説明を。シュネーレは西大陸にある魔力火山から噴出した魔力が風で運ばれてくる国です。もともと降水量が多く、火山の噴火が激しくなり飛んできた魔力による温度変化によって雪が振り始めました。その雪は魔力を核として氷ができたものでシュネーレではその雪が内包する魔力を使った文化が盛んです。また雪の圧力と魔力で良質な魔法石が採れます。中央大陸一の魔法国家と呼ばれることもありますね。」
「そんな優れた国ですが周辺の環境は厳しいもので無尽蔵の雪からの魔力を得るシュネーレ特有の技術が無ければたどり着くことも叶わず。さらにシュネーレは国内で大抵のことは事足りるような完成された国であるため出る人間が居らず、たまにシュネーレからでる貿易飛行船以外他国との交流もまったくありません。」
「長い説明ありがとう!!もう寝よう!」
「ミラ。ボルケーノが魔力火山から魔力を得たと言っていた。あの魔力量…恐らくは火山もしばらく活動をとめるだろう。シュネーレは大丈夫なのか?」
「そこです。シュネーレは火山からの魔力に頼った文化、産業をしていました。魔力が無いであろう今。シュネーレはどうなっているかです。」
「もしかしたら身体を休めることもできないかもしれない…か。………まぁ考えても仕方ない今日のところはしっかり休もう。」
「そうですね!」
翌日、シュネーレ周辺。雪は全くない。雪が自然に溶けたのなら周囲一帯は高濃度の魔力によって草木が死ぬだろうがその様子はない。恐らく魔力は使われたのだろう。こんな遠くの雪でさえ使われているならば国は…。
「そこの御三方!あなた方の魔法核を頂けないだろうか?」
遠くから大きな乗り物に乗った人間がやってきた。
「魔法核を頂くとはどういうことだろうか?生憎魔法核は内蔵のようなものであげることはできない。」
「そうです。知っています。ですから…ちからづくで奪うのですよ。」
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