第3話 奇襲
私達が魔王城へ行くため国から出た時だった。
「やぁ。」
光の神はそれが敵だと分かっていた。だが私はそれに反応してしまった。
「誰だ。」
「ふふっ。ちょろいね。」
「は?なにを…」
ぐっ…。この感じ…催眠…!
「光の神…コイツは催眠魔法だ…多分君にもすでにかかっている…」
「…っ!私は闇魔法に耐性があります!」
「もう思考が纏まらなくなっているだろ……やるしかないか…」
催眠で身体が動かないが光の魔法核をもらったおかげか耐性がついている。このままでは死ぬ。
「おっと。まだ動くか。それじゃ仕方ないね。」
催眠術師は私に…キスをした。わざわざご丁寧に押し倒して。催眠がより深くかかってしまう。身体が…熱い。
「私は…私は!」
光の神がだいぶ混乱している。催眠魔法に耐性があるんじゃなかったのか。魔法を撃ちまくろうとしているな…。私も死ぬぞ…?
「ふふふ…。私は君たちを殺しに来たわけじゃないよ。」
いまさら何を言う催眠術師。…ん?催眠が解けてきた。
「私も魔王を殺そうと思ってね。」
「私の名前はポルタだよ。」
「ミトラだ。」
「私はミラです。」
どうやらポルタとかいう女は私目当てでここまで来たらしい。…魔王を裏切ってまで。怖すぎる。
「じゃあ魔王の情報を話すよ。魔王は今、地下ですごいものを見つけたんだ…」
「なにを見つけたんだ。」
「神だよ。」
「神?」
「そう神。正確には神になる一歩手前の巨大なエネルギー体だね。それを魔王は軍事転用してるわけ。エネルギー体からとったエネルギーで新たな能力を手に入れることができるの。基本的に魔法とは別格の強さを持ってるよ。」
「とんでもないな」
「この前負けたのはそういうことだったんですね…。」
「神なのに神一歩手前のエネルギーに負けるのか?」
「うるさいです!戦闘は苦手なんですよ!」
「もっと情報はあるけど…」
「なんだよ。」
「もっかい。もっかいだけキスさせて…」
「だめだ。おい。待て。催眠魔法を使うな。待て。待って。」
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