〜第27話 ヒロインは強くなりたい!!〜
「ーーー私、エルアと同じように強くなりたいです」
「え?」
帝国侯爵領内でギルド依頼であるAランク洞窟のモンスターを
「強くなりたいって...今のままでも十分強いと思うけど?」
これはお世辞ではない
実際、シアの聖霊魔法はかなり上級のもので聖霊を具現化させることはできなくても自分の魔力から聖霊魔法を発動させるのではなく、聖霊に聖霊魔法を発動させることが出来ている
なにが違うかと言うと、
まず最初に魔法とは自身の魔力を糧に様々な現象を再現することが出来るーーが今主流の「神門魔法」には大きな欠点がある。
それは自身の魔力ともう一つ、四大元素を必要とすることである
四大元素とは水、火、風、土でありこれが神門魔法を発動する際に魔力と共に必要なのだ
たとえば、水の刃を生み出し敵を攻撃する初級の水魔法「{
つまり
まぁ上位の魔法師なら空気中にある水(水素)を使い魔法を発動させるのだがあれは人間技じゃないと思う
一方で聖霊魔法というのは基本的にエルフ族にしか扱えない
なぜ扱えないのかというと、単純に聖霊が人間を嫌っているからだ、悲しいことに
聖霊魔法とは魔力を引き換えに聖霊に魔法を発動してもらう魔法のことを指す
つまり聖霊とは自然を
ーーー海の中で火魔法は意味がわからないと思うが、今まで見た限り魔法は科学の外にある現象という立ち位置と考えた方がいい、そのため科学Sugeeeeが出来ない。結局魔法の方が便利じゃん、となるからだ
話がかなり飛んだが、シアは自分の魔力を使わずとも聖霊が魔法を発動してくれるのだ。
おそらく、聖霊に愛されているのだろう
「そ、それでもエルアと比べたら全然弱いじゃないですか!このAランク洞窟だって私じゃモンスターを殲滅なんて出来ません」
「それはなんというか...魔法が根本的に違うからであって、俺が強いわけではなく...」
「ーーーー?よくわかりませんがエルアが凄いからに決まってるじゃないですか!」
そう言いながら目の前にいた’’ミニ’’ミノタウロスを瞬殺するシア
「そ、そうか...」
ーーーー一応あれ、Bランクモンスターなんだけどな
神位魔法
これは「神門魔法」や「始祖魔法」とも全然違ってくる
似てる物で言えば「聖霊魔法」だろうか
まず神位魔法とは本来、神しか使えない魔法だーーーなぜ人間(?)である俺が使えているのかは、変態女神....女神フォルテと契約を交わしたからである。それにより、神位魔法を発動しても俺は魔力を全く使わない、ほぼ無尽蔵にある女神の魔力を
「で、では私がもっと強くなるにはどうしたら良いのでしょうか?」
「ーー始祖魔法を取得するとか?」
「うっ、始祖魔法ですか...吸血鬼の子が使っているので知っているのですが、あれって詠唱なんですか?」
「一応そうだな、ただ言語が違うから普通の人には聞き取れない」
俺からしてみれば始祖魔法の詠唱時に使う言語?は前世で言うところの英語なのだが女神いわく、俺が持っているスキル「言語変換」で本来は日本語になるはずが音が日本語では表せないため最も近い英語になっているのだとか
ーーー近いと言うことは合っているわけでもないのに、問題なく発動出来る始祖魔法って大丈夫なのか?
同じく神位魔法も最も近い言語....前世で言うところのドイツ語に俺は聞こえているらしい
うん、ドイツ人がこの世界に転生したらしゃべる災害になりそうだな
「違う言語というとどういう事でしょうか?」
「おそらくだが、2000年前に主流だった言語なのだろう...一応俺も始祖魔法出来るから、一から学んでみるか?」
「げ、言語を学ぶーーーですか....それでエルアの役に立てるのならやります!!」
「よし...じゃあ今日から夜は勉強だな」
「ーーえっ....そ、そうですね....」
ちょっと悲しそうな顔をするシア
「ま、まぁ時間は決めるから...少なめにとるし」
「ーーー!!はい!それでは早く始祖魔法を使えるようにしましょう!!」
ーーーそう笑顔でいつのまにか出てきていたボスモンスターを討伐するシアだったーーーーーーー
―――――――――――――――――
Q 話題にも上がらないAランク洞窟....
A まぁ一応どっちもチート並の能力ですから
Q そんな場面なくないですか?ちょっと魔王と戦わせてみましょうよ
A 先にQが魔王と戦うんですよね
Q え?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます