〜第16話 一方そのころ王子サマは〜
「父さん!!」
「「「国王様(陛下)!!」」」
あの後宿から急いで王城へと戻ってきた俺たちは父さんへ教国との戦争を持ち出しにきた
「お、王子よ...お主、何をしているのだ?」
父さんがそう、顔色を悪くしながら弱々しい声で聞いてくる
まぁ当然だろう、息子でありながら女神の勇者である俺が教国の標的にされているのだ
「父さん、教国とはどうなりましたか?」
「そ、それがな...お前の身柄だけでも引き渡.....最善を尽くしているのだが、すでに不可侵条約と同盟及び
途中何か口ごもっていたので聞こえなかったがーーー教国め、外道極まりない
「そ、そんな?!教皇様が女神の勇者がいる王国との同盟を
「ロゼリア...恐らく教皇は魔族の手に落ちたのだろう」
「ーーーっ!!」
そういうとロゼリアは明らかに
「そうに違いありません!!国王様、どうか魔族の手に落ちた教皇様を救済し、教国をお救いください....何よりもこの国の民を!!」
そう王国の民のことも心配しながら聖女は言った
なんと優しいのだろう、彼女ほど
まぁ、俺たちは言葉だけじゃなく体でも将来を
「国王陛下!我ら騎士団も全面戦争はできます!」
一応各国の騎士たちは女神教信者が多く、それは王国にも当てはまるのだが、騎士団長であるアリスはそう声を上げた
「わ、私も!魔法士団の
「ちょ、ちょっと!マリスタ
「そ、そうだぞ!!私だって....その...」
「ありがとう、愛する嫁たちよ.....父さん!もはや教国との戦争しかありません!!」
「そ、そうは言ってもな....戦力差4倍だぞ?」
4倍?我が国の兵力は20万だった気がするから教国は80万か...一人で4人倒せばいけるじゃないか、何を
「ーーーーあ、あの...戦力差を気にしているのなら帝国や皇国、周辺諸国に協力を
そう、先ほどまで黙っていた鑑定士が口を開いた
「ーー
「最近俺たちのパーティーに入った鑑定士です」
「そうかーー帝国や皇国と同時に宣戦布告をすれば戦力差は20万にまで減るぞ....そうなればあの教国でさえ...」
一応、国王もエルアが真の女神の勇者ということは知っているのだが理性よりも野望が勝った様である
「よしっ!アリマン...お前に王国第一王子としての命を授けるーー帝国と皇国に対して戦争の協力を
「はっ!勇者の力ですぐさま協力関係を結ばせましょう!!」
「うむーーでは最初に皇国国境にいるルーマイン辺境伯に王命をだし、帝国国境にいるカスタリア辺境伯にも王命をだそう」
「それでは今から行ってまいります!!」
そうアリマンは元気よく言い、ハーレム軍団たちと部屋を出て行ったのだった
「ーーーいやはや、教国と戦争になる時はどうなるかと思ったが....これはチャンスだな、うまくいけば
フハハハハ、といかにも悪役そうな笑い声を上げる国王サマだったーーーーー
―――――――――――――――――
「それは本当ですか?」
「は、はい!どうやら王国が我々教国との開戦準備のため、帝国と皇国に協力を仰ぎに行くだとかーー」
現在、私は部下から聞いた情報に思わず安心してしまった
安心した理由は一つ、それは王国と戦えるからだ
なぜかと言うと、女神様から「あのヤリマンだっけ?あの王子うざいよね」
と言うお言葉を聞いた、
「あの王子うざいから消しとけよ、わかったな?」
と言う意味なのである
「よし....勇者につけといたスパイにはまだ
「はっ!!」
そう返事をすると
「ーーーそれにしても帝国に協力を
ちょうど一日前にきた機密の手紙を見ながら呟いた
内容は教国への絶対服従及び寄付金
恐らく帝国も
帝国の皇帝は信仰心が強いためこうして手紙を直筆で送ってきたのだ
「戦力差40万....王国も終わりですねぇ」
次の新王国はカルストール王国にして王妃様を女神様、国王を彼にでもしましょうか
「フォエル万歳」
フォエルとは女神様の名前であるフォルテにエルア、と頭文字をつけた用語だ
女神様考案である
「ーーOh, Gott segne den kostbaren Foelーー{神々之祝福}」
ーーっと望んでもいないのにエルアは一人の神に祝福をかけられたのだったーーーーー
―――――――――――――――――
Q 王様はマシだと思ったんだけどなーーー
A まぁ親子ですから
Q まぁ20万対100万なら一人5人倒せば勝てるから!!
A ーーーーーはぁ?
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