〜第4話 物語の始まり〜

「あ、いや...結婚ではなくて」


「....わかりました...構いません」


えーー?


「か、構いませんって?」

そう聞くと、ひざまずいて


「どうぞ...私に服従契約を」


服従...契約ーー?

「ち、違うから!結婚をしたいの...ってこれも違う!」


「け、結婚?」

「結婚というのは...服従の関係じゃなくて夫婦になることであって...」


まて、このままじゃ完全に女の子に結婚を迫っている変態に見えてしまうぞ、間違ってはないけど!!


「ーー私エルフですよ?」

「...エルフ?耳が短いのに?」

やっぱりエルフだったか、俺の目がおかしいのかな.....


と謎に思っていると着せていたマントをいだ、

「耳が...長い」

「....」

え?どういう原理?意識妨害の魔法じゃないの?


「....このとおり私はエルフですから、エルフなんかに結婚など」

「...エルフなんかって...」

改めて見てみると...少しふるえていることに気づいた

ーーそうかエルフからしたら、いつも迫害を受けていたのにいきなり知らない人間から優しくされると、逆に畏怖いふしてしまうのか


「ごめん...無神経に」

「い、いえ!私なんかに謝らないでください」


「ここだ!」

「...失礼、揉め事があったと聞いたが?」


といきなり衛兵が来てしまった

「ーーっ」

すぐにマントを被せた、おそらくなんらかの魔法により耳が短くなるのだろう。

あれ、耳が赤いな....


「はい、ちょっと揉め事をしまして」

万が一を考えて、その子より前に出て説明する


「そうか...その女性は?」

「俺の連れです」


衛兵が顔を覗き込むが人間なのを確認して頷いた、

「問題はないようだな...だが一応こちらにーー」

「金貨10枚だ、これで酒でも飲めるだろ?」

そう言って金貨10枚を見せると、真面目顔で頷いた。ちなみにこれはこの国では合法である、マジで終わってるねこの国


「うむ!では気をつけるように」

「そちらの女性も気をつけるように」


そう言って衛兵が去っていった....男達は放置しておくのか...まぁ後十分くらいで目覚めるけどな


「あ、ありがとうございます...先ほどのお金はいつか返しますので」

「あー、俺が勝手に払っただけだからいいよ」


「それより、君はどうしてこんなところへ?」

「ーーっ」


「あ、そんな意味で聞いたわけじゃないんだ...話したくないなら」

「....家出です」


「ーーえ?」


意外と重くない理由だった、軽くはないけど

「家出で...ここまで来たの?」

「...はい」


「王国領内に家がある感じ...?」

「いえ、帝国を超えた先の亜人区域の辺境にあります」


え?めっちゃ遠いじゃん、ユーラシア大陸横断おうだんするのと同じじゃん


「今までエルフってバレなかったのかい?」

「それはーーはい」

言いづらそうにしている、聞かない方が良さそうだな


「じゃ、じゃあそのマントはあげるから...気をつけてー」

「待ってください!」

立ち去ろうとするとそでつかまれた


「そ、その...私はエルフで貴方様は人間で...お互いのことをよく知らなくて...これから知って行き...その...結婚というのも...」

お?これは?


「ーー俺は人間だけど...大丈夫か?もしそれが好奇心からならばやめておいた方がー」

「あ、あなたは!」

顔を赤くしていう...かわいい、って何考えているんだ!


「あなたは...他の人間方とは...違うようで...その....かっこいいと言いますか」

「ーーっ」


いくら名前を知らないとはいえ、美少女にかっこいいと言われて照れない男がいるだろうか?


「そ、そうだな...まずはお互いをよく知ろう」

「はい..」

「俺はエルア、エルア・カルストールだ」

「私はーーシア」


「シア...良い名前だね」

「ありがとうございます...エルア、カルストール......シア・カルストール...いい」

「ーー?何か言った?」

「いえ、」


「あらためて...エルアさん、よろしくお願いします」

「エルアでいいよ、シアさん」

「ではシアで」

「あ、確かに......よろしく、シア」

「ふふ、よろしくです...エルア」


そう笑ったシアは世界にあるどの宝石よりも輝いていて、美しいのだったーーーー




―――――――――――――――――


Q エルアに対するシアの好感度はどのくらいですか?


A 30%でしょうかね?


Q なるほど、100%になったらどうなりますか?


A さぁ?拘束、監禁でもされるんじゃないんですか?

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