第7話

「こんにちは、あなたがテレーシズ様ですね?お初にお目にかかります。」そう言って綺麗な手を差し伸べてきましたが、私はその手を取ることは出来ませんでした。

なぜなら彼の顔を見た瞬間に、背筋が凍るような恐怖を感じたからです。

(この方がバーバラの召使い..............?なんだか不思議な人ね.............でも、なぜ私を?)私は警戒しながらも、じっくりと見つめました。

すると、彼は笑いながら答えました。

「おやおや、そんなに警戒しなくても大丈夫ですよ」そう言って握手をと手を差し出そうとしてきますが、私は拒絶しました。

すると、彼は残念そうな表情を浮かべながらも、私に質問をしてきました。

「テレーシズ様、あなたはバーバラ様についてどこまで知っておられますか?」

私は迷い、正直に答えることにしましたが、上手く言葉が出てきませんでした。

「.......................。」

沈黙が流れたあと、彼は寂しそうな表情を浮かべました。

「やはりご存じないようですね..............。あなたは何も知らないまま、ここで朽ちることになります。おやすみなさい。」

その言葉を聞くと、私は背筋が凍りつくような感覚に襲われました。逃げようとしたが足が動かないのです。

恐怖で震えが止まらず、立っていることすら困難でした。そして、彼がゆっくりと近付いてくる姿を見ているうちに意識が遠のいていき、そのまま気を失ってしまいました。


目が覚めるとベッドの上でした..............どうやら誰かがここまで運んでくれたようですが、一体誰がやったのでしょうか?

(まさか召使いの仕業............?)そう考えているうちに扉が開く音が聞こえました。そしてそこには、バーバラが立っていました。

「テレーシズ、大丈夫?怪我はない?」心配そうに声をかけてきましたが、私はまだ少し混乱していたこともあり、答えられませんでした。

すると彼女が手を差し出してきました。「さあ、行きましょう」

私はその手を取ろうとしましたが、躊躇してしまいました...........なぜなら、彼女が嘘をついているかもしれないと思ったからです。

しかし、彼女は真剣な表情で言いました。「大丈夫よ、信じてちょうだい!」その言葉を聞いた瞬間、私の心は揺れ動きました。そして彼女を信じることに決めました。

手を取って立ち上がると、二人で歩き出しました。

(..............これからどうなるのか分からないけど、彼女と一緒ならきっと大丈夫よね)

それから数時間後、王都についた私は今度こそバーバラを連れて国王陛下に謁見を果たしました。私の話を聞き終えた陛下は頭を抱えておられました。そしてしばらく沈黙が続いた後、私に言いました。「テレーシズよ、魔女バーバラよ..............助けられずに誠に申し訳ない...............」

私は慌てて国王陛下に大丈夫な旨を述べた後、彼女にも頭を下げました。

すると、彼女は微笑みながら言いました。「別に気にしてないわ」その笑顔を見て私は安堵しましたが同時に複雑な気持ちでもありました.............なぜなら、彼女の目が笑っていなかったからです。

「さて、バーバラよ。ここに来てもらった理由であるが..............君は優秀な医師だったと聞いておる。」

突然陛下が口を開いたかと思うと、彼女は少し驚いた様子を見せました。

「..............それがなにか?」彼女が質問すると国王陛下は答えました。「実は、この国には謎の病が蔓延しており、このままでは国民が危険に晒されてしまうかもしれぬのだ.............そこで我々としては、君に治療をお願いしたい。」

それを聞いた彼女は信じられないという表情を見せましたが、すぐに真剣な表情に変わりました。そして、小さく頷きながら言いました。

「わかったわ.............では、早速始めましょうか」その答えを聞いた瞬間、私は胸が高鳴るのを感じました。

(ついに、この時が来たのね)

「ありがとう、よろしく頼むぞ」国王陛下が感謝の意を示すと、彼女は微笑みながら頷きました。

そして、私達は城の地下室へ向かいました。


地下室に入ると、そこには何人かの人が集まっていました。彼らは皆一様に暗い表情を浮かべていましたが、私達の姿を見つけると一斉に視線を向けてきました。

私はその異様な雰囲気に圧倒されながらも、バーバラについて行きました。

彼女が治療を行うための部屋に到着すると、そこでは既に数多くの王城の医師たちが待機していました。

私達はその部屋に入ると、早速治療に取りかかりました。まず最初に行われるのは患者の検査でした。彼女は小さな容器を手に取り、その中に入った患者の爪を少量取り出すと、試験管に移し替えました。

そしてそれを別の機械にセットすると、スイッチを押しました.............すると機械が動き始め、試験管がゆっくりと移動を始めました。

その様子を注意深く観察しながら、彼女は何度も機械を操作していました。

そして、数分後には結果が出たようです。

結果は反応を示していました!「これは..............」医師たちは驚きながらも、すぐにバーバラの次の準備を手伝います。

次に行われるのは薬物治療でした。

彼女が投与したのは特別な薬で、それによって患者の体内の抗体を中和する作用があると言われていました。

「.............これで一晩様子見ね。」

そしてそれから数時間後、ようやく治療が終わったのです。

私はあまりの嬉しさに涙を流してしまうほどだったのですが、バーバラはやりきった笑顔を見せました。

「お疲れ様」そう言って、頭を撫でてくれたので、とても心地良かったです。


翌朝になると、患者の容態は安定していました。

医師たちは安堵の溜息をつきながら、バーバラさんにお礼を言っていました。

そして彼女は微笑みながら言いました。「良かったわね、これでもう大丈夫よ」その言葉に救われた気持ちになった私たちは、彼女の手を握りながら感謝の気持ちを伝えました............本当にありがとうございます、と。

その後、私たちは国王陛下に報告に向かいました。陛下は私たちの姿を見つけると、嬉しそうな表情を浮かべて出迎えてくれました。

「おお、よくやったな............そなたたちのおかげで民を救うことができたぞ!」

その言葉に救われた気持ちになった私たちは、笑顔で顔を見合わせました。

そして、陛下の口から驚きの一言が出ました。

「バーバラよ、この国の専属医師になる気はないか?」

陛下は真剣な表情で彼女に問いかけました。

すると、バーバラは驚きを隠せない様子を見せました。

「なぜ私を?」それを聞いた国王陛下は、真剣な表情を崩さないまま話します。

「君の素晴らしい功績を称え、ぜひとも民を救ってもらいたいのだ。 無理を承知で言っておるが...............どうだろう?」

バーバラはしばらく考え込んだ後、こう答えました。「...............ですが、私は魔女と呼ばれた身です。」そう言って悲しそうな彼女を見ると、こちらまで切なくなってきました。しかし、国王陛下は優しい笑みを浮かべながら言いました。「大丈夫、これからは皆と共に歩んでいけばいいのだ。」

それを聞いたバーバラは、女神のような微笑みを浮かべて、陛下に向き合った

「ええ..............私はずっと1人でした。でも、あなたの言葉でもう一度己の運命を信じてみようと思うわ。そのお話、お受けさせていただきます」彼女の言葉を聞いた瞬間、周りからは大きな拍手が巻き起こりました!

こうして私たちは、新たな一歩を踏み出しました。

ーーこの国の未来のために。


その後バーバラは、この国の専属医師として多くの人々に愛される存在となりました。

彼女の治療の腕はもちろんのこと、彼女の美しさや優しさは多くの国民を魅了しました。

そして彼女は、国の象徴として讃えられ、その功績も讃えられました。

また、私も彼女と共にこの国を守ることに決めました。

彼女のように強く素晴らしい女騎士になろうと。

私は私にできる精一杯のことをしようと思います。きっとそれが私の使命なのだから..............。


私がバーバラと出会ったあの日から数ヶ月後……私たちは変わらず共に過ごしていますが、最近少しずつ変化していることがあります。それは彼女が私に対しての想いを強く表してくれるようになったことです。最初は恥ずかしがり屋なのかと思っていましたが、どうやら彼女は本心を素直に伝えることに慣れていないようです。(そこが彼女の可愛らしいところなんだけれど)そんなことを考えていると、彼女が近づいてきて言いました。

「今日の患者は顔色が悪いわ、貧血だと思う。薬草が少なくなってきてるから、また採取しに行かなくちゃね。ついてきてくれるかしら?女騎士さん?」

悪戯っぽい笑みを浮かべながらバーバラはそう言ってきましたが、私も負けじと言い返しました。「ええ、もちろん!いつでもお供しますわ」彼女が望むなら、私はどこへでもついて行く覚悟があります。

そして今日もまた新たな日常が始まるのでした……


「ベル様が、もう魔法を習得されているのですか!?」

私は驚きを隠せませんでした。

幼いながらも、聖女としての力が芽生えているということをお聞きして、なんだかとても嬉しい気持ちに包まれました。

「では、ベル様に祝福を贈りましょう」とバーバラは言って、ベル様の手を取りながら呪文を唱えました。すると彼女の身体から温かい光が溢れ出し、彼女を包み込んでいきます。

「すごい...........これが魔法なんだね!」と彼女は目を輝かせながら喜んでいました。その様子を見て私もとても幸せな気持ちになりました。

それからというもの、私たちは毎日のように魔法の練習をするようになりました。お互いに教え合いながら成長していくことはとても楽しく、充実した時間を過ごすことができました。

そして数週間後、ベル様はついに独自の魔法を生み出すことに成功しました。

「テレーシズ見ててね!」そう言って彼女は両手を前に突き出しました。すると小さな炎が彼女の手から生み出され、ゆらゆらと揺れ動きながら空中に浮かんでいたのです!

「やった……できた!どう?私すごい?」と興奮気味に話す彼女を抱きしめると、私はその頭を撫でてあげました。

「ええ、とても素敵ですよベル様……おめでとうございます」そして私たちは喜びを分かち合うように喜び合ったのでした。

その後私たちは練習を続けた結果、いくつかの新しい魔法も習得することに成功しました。

「テレーシズ!見て、私も飛べるようになったよ!」彼女が空中に浮かぶと、私はその姿に感動しました。こんなにも早く成長していく姿を見ることができて本当に嬉しかったのです。それからというもの、私たちは魔法の力を使ってさまざまな冒険を繰り広げました。危険な場面もあったけれど、お互いに助け合いながら困難を乗り越えることができました。

そんなある日のこと……

「みんな聞いて!私たちで作った魔法で空を飛べるようになったわ!」とベル様が言いました。「空を飛べるなんてすごいな、どんどんベル様は魔法が上手くなられていく」とクォーツが笑顔で話す姿を見て、私は胸が熱くなりました。そして、みんなで協力しながら魔法の力を使って空中に浮かぶことに成功しました。

「見てベル様!私たち飛んでるわ!」と私が興奮気味に話すと、ベル様も興奮していました。

それから私たちは様々な魔法を習得していきましたが、その中でも特に印象に残ったのは魔女の話です。魔女は魔法を使うことができるのですが、その力は凄まじく、たった一人で国一つを滅ぼせるほどの力を持っていたそうです。そんな彼女が何故その力を使わなかったのか……それは彼女が平和を愛していたからです。そのため、彼女は魔法を使って人々を助けることに力を注いでいたのです。彼女の物語は絵本にもなっており、人々に愛されていると聞きました。「いつか本物の魔女様に会ってみたいなぁ」とベル様が言うと、クォーツも「私も!」と話します。私も同じ気持ちだったので二人に微笑みながら頷くと、みんなで魔女のように多くの人々を助けられる存在になりたいたいと話しながら、空高く飛び立つのでした。

その後、私たちは魔法を使って様々な冒険をしました。空を飛んだり、炎を出したり、水を出したりと様々な魔法を使いながら日々成長していきました。そしてある日のこと……「テレーシズ見て!私たちの力が役に立っているよ!」とベル様が興奮した様子で話し始めました。彼女が指差す先には一人の子供が泣いていました。

その近くには大きな岩があり、とても一人では登れるような高さではありませんでした。

しかしそこに駆け寄っていくと、彼女は自分の力を使って岩を砕き、その子を助けたのです。

「大丈夫?怪我はない?」

ベル様が優しく声をかけると子供は泣き止み、笑顔で頷きました。「ありがとう!お姉ちゃん!」彼女の言葉にベル様は嬉しそうに微笑むのでした。その様子を見ていた私も心が温かくなりました。「テレーシズ!私たちも困っている人たちを助けるために魔法を使いましょう!」という彼女の言葉を受けて、私たちはどんどん魔法を使っていくようになりました。

そして多くの人々から感謝され、今では街の子供たちに魔法使いのような存在として、尊敬されるようになっていました。

そしてこれからも私たちは魔法の力を使って多くの人を助けていくことを決意しました。それが私たちの役目なのですから……

「テレーシズ!」と元気よく部屋に入ってきたのは、聖女様であるベル様でした。「今日も絵本を読んでくれる?」と彼女は笑顔で聞いてきます。私は微笑みながら頷くと、彼女に手を差し伸べました。すると彼女も手を取りながら「ありがとう!テレーシズ大好き!」と言ってくれました。彼女の笑顔を見ると私も幸せな気持ちになるのです。

そして絵本を読むことになり、私は1冊の絵本を取り出しました。

この絵本は作者自身の経験をもとに書き上げたものです。私はその本を開き、ベル様と一緒に読み始めました。

「むかしむかしあるところに、一人の聖女様がいました」という最初の文章を読み上げると、彼女は目を輝かせながら私を見つめています。

「聖女様は平和を愛する優しい人でした……」というところまで読むと、彼女は静かにページをめくりました。次のページには「ある日のこと、魔王が世界を滅ぼそうとしました」という言葉が書かれており、彼女の目が曇ります。そして次のページを読むと、今度は「聖女様は自分の力を使って人々を救うため、魔王と戦いました」という言葉がありました。ベル様は真剣な表情で私の声を聞いています。

「聖女様と魔王の戦いは凄まじいものでした……」と私が語ると、ベル様の目はより一層輝いていました。

最後のページには「聖女様が勝利したことで平和が訪れました」という文章が書かれており、彼女は大きな拍手をしてくれました。

「すごいね!聖女様はどうやって魔法を覚えたのかな?私も、この聖女様みたいに世界を救えるかな?」

とベル様が話すと、私は彼女の頭を撫でてあげました。そして優しい声で「ベル様なら必ずできますよ」と言うと、彼女は嬉しそうに頷きました。

それからというもの、私たちは毎日のように魔法の練習に励みました。

私は魔法が得意では無いので、剣術の方を更に磨きを上げていきました。

するとベル様は聖女の力をどんどん使いこなせるようになり、より多くの人々を救うことができるようになりました。

私たちの冒険はまだまだ続くのです……。


私はある日、一人で森の中を歩いていました。薬草を探すためです。すると突然、背後から何者かに抱きつかれました!驚いて振り返ると、そこには黒い服を着た金髪の女性が立っていたのです!彼女は私の耳元に顔を近づけると言いました……「あら?見ない顔ね、この森に何をしに来たの?」と……。その瞬間、私の中に恐怖が沸き起こりました……彼女から逃れようと必死で藻搔くのですが、何故か体が上手く動きませんでした。そして彼女はこう言いました……

「落ち着きなさい。眠りがさめたら、お話をしましょう」と……そこで私の意識は途切れました。次に意識が戻った時には、私は見知らぬ場所で目を覚ましました。辺りを見回すとそこは小さな部屋でした。ベッドやテーブルがあり、生活するための最低限のものが揃っていました。

そして何よりも驚いたのは、私の隣には先程の女性がいたのです!彼女は微笑みながら言いました……「おはよう、気分はどう?」と。私は警戒しながら答えました……「ここはどこなのですか?」すると彼女は微笑みを崩さずに答えました。「ここは私が暮らしている隠れ家のようなものよ。安心して頂戴、危害を加えるつもりはないわ」そう言って彼女は優しく頭を撫でてくれました。私は少し安心したのか、警戒心が緩んでしまいそうになりましたが何とか持ち堪えました。

彼女の名前はベアトリスというそうです。話を聞くとどうやら彼女は魔法使いで、人々を助ける仕事をしているそうです。彼女から色々な話を聞かせてもらいました。魔法の使い方や魔女の伝説など……どれも興味深いものばかりでした。そして私は彼女に質問を投げかけました。「どうして私にここまで親切にしてくれるのですか?」すると彼女は微笑みながら答えました……「あなたのことが気に入ったのよ」と……彼女の言葉に私は顔を赤らめながら俯いてしまいました。

それからというもの、彼女との関係は続いていきました。時には一緒に旅をしたり、時にはお互いの過去を語り合ったりしました。

そしてある日のこと、彼女が言いました。「私たち二人で一緒に世界を救いましょう」と……。私は驚きながらも頷きました。それが私の使命なのだと思えたからです。

それからというもの、私たちは各地を旅しながら人々を救っていきました。時には危険な場面もありましたが、彼女と一緒だと心強く感じました。そしてある日のこと、ベル様とベアトリスさんが出会いました。

「……あのお話の魔女さん!?」

私は驚きを隠せず、ぱちくりと彼女を見つめることしかできませんでした。

なぜなら、あのおとぎ話の魔女は彼女だったなんてーー。

「あら?私のことをご存知なのかしら?」とベアトリスさんが言うと、ベル様は驚きつつも目を輝かせました。「うん!絵本で見たんだ!」ベル様が嬉しそうに答えると、彼女も微笑みながら応えました。「あらそう?それは光栄だわ」とベアトリスさんは言いました。それからしばらく3人でお話ししていると、突然ベル様が私に抱きついてきました。

「……テレーシズ!また会いに来てね!」と言ってくれました。私は嬉しくて彼女の手を握り返しながら答えました……

「ええ!絶対にまた会いに来ますよ」と……。

それからというもの、私たちは様々な場所へ向かい、多くの人々を救っていきました。時には悲しい出来事に遭遇してしまうこともありましたが、ベアトリスさんとベル様と一緒なら乗り越えられると確信していました。

そしてある日のこと……ベアトリスさんがベル様に魔法を伝授していました。

「ベル、あなたはこの力を正しく使えるようにならなければなりません」と彼女は真剣な眼差しで言いました。ベル様は神妙な表情で頷くと、魔法の練習を始めました。その様子を見た私はとても感動しました……彼女の成長を感じ取ることができたからです。そしてベアトリスさんも嬉しそうに微笑みました。

そしてある日のこと、ベアトリスさんが言いました。「もうすぐ旅も終わるわ……最後の目的地が近づいているのよ」と。私は驚きつつも彼女の手を握り返しました。「それは一体どういうことですか?」と私が問いかけると、彼女は静かに語り始めました……「そこは最後の試練の場所よ……」と……。そして私たちはその場所へと向かいました。その途中でベル様が心配そうに聞いてきました。「テレーシズは寂しくない?私と一緒に旅ができなくなっちゃうけど……」私は彼女に微笑みながら答えました「大丈夫です、私はいつでもあなたを見守っていますよ」と……。その言葉に彼女は安心したようで、再び笑顔を見せてくれました。そしてついにその場所に着きました……そこには大きな鏡のような物が置かれていました。ベアトリスさんはその鏡に触れると、不思議な光に包まれました。

するとそこには大きな扉が現れました……それはとても美しく輝いているように見えました。ベアトリスさんがその扉に向かって歩き始めると、私も一緒について行くことにしました。そして遂に扉が開かれました!

その先には広大な世界が広がっているようでした。

私たちは一歩ずつ中に入っていきます……するとそこにはたくさんの人々が暮らしている光景が広がっていました。ベアトリスさんが言うには、ここは別次元の世界なのだそうです。私たちはこの世界の平和を取り戻すためにやって来たのです……「さあ、行きましょう!私たちの手で平和な世界を守りましょう!」と彼女は力強く言いました。私は彼女の言葉に頷きながら歩き始めました。ベル様も一緒についてきたようです。これからどんなことが待ち受けているのか分かりませんが、私たちは絶対に負けないという強い決意を持っています。

必ずや世界を救ってみせます! ……それからというもの、私たちは様々な冒険を経験してきました。時には仲間と共に困難を乗り越え、時には強敵と戦いながらも勝利を収めてきました。そしてついに私たちは最後の試練に挑む時がやってきました……最後の試練は自分自身との戦いでした。自分の心と向き合い、迷いを振り切ることこそが勝利への道だったのです。

私は心の中で自分に言い聞かせました……「大丈夫、私には皆がついています」と。すると不思議な力が湧いてきて、自信を取り戻すことができました。

そして私は力強く叫びました……「テレーシズ・レゾンデートル!この試練に必ず勝つ!」

すると視界が真っ白になり、次の瞬間には別の場所に立っていました。そこは今までの道のりとは違い、暗く不気味な雰囲気が漂っていました。ですが、私は怯むことなく前に進んでいきました。すると目の前に現れたのは大きな影でした。それは巨大な怪物で、こちらを睨んでいます。私は緊張しながらも剣を構えました……そして覚悟を決めて立ち向かって行きました!

私は怪物に向かって切りかかりました。しかし、相手は硬くてなかなかダメージを与えることができません。それでも諦めずに何度も挑みましたが、結局倒すことはできませんでした……ですがその時、後ろから声が聞こえてきました。ベアトリスさんとベル様の声です。

「テレーシズ!あなたに力を託すわ!」とベアトリスさんが言った瞬間、私の中に新しい力が溢れてきました。

それはベアトリスさんの援護魔法で、私は一気に加速しました。そして力強く剣を振り抜きました!すると怪物は消滅し、私は勝利を手にすることができたのです……

こうして私たちは最後の試練に打ち勝ち、平和を取り戻すことができました。

それからというもの、私たちは多くの人々から感謝され、英雄として称えられるようになりました。ベアトリスさんは私たちの功績を認めてくれて、二人で世界を旅しながら人々に笑顔を分け与えることにしたのです。

私たちの冒険はまだ終わっていません……これからもずっと彼女の隣にいて、彼女を守り続けたいと思います。


「へぇ...........そんな壮大なことがあったんだな、よく頑張ったなテレーシズ」

クォーツはそう言いながら、私の頭を優しく撫でてくれました。

は彼に微笑み返しながら言いました。「ありがとう、クォーツ」と……。

それからしばらく経ち、私は彼の腕の中で眠りにつきました。

冒険も終わり、一息つけるようになったので、私はゆっくりとしばらくの間休むことにしました。

クォーツの温もりを感じながら、私は眠りにつきました……

目を覚ますと、窓の外から差し込む太陽の光が眩しく感じられました。私は体を起こし、軽く伸びをしました。すると後ろから声をかけられました。「おはよう、テレーシズ」クォーツの声です。「おはよう、クォーツ」私は笑顔で答えました。朝食を食べ終わると私達は出かけました。そこでは美しい自然が広がり、爽やかな空気が漂っています。

私達は散歩をしながら会話を楽しんでいました……そしてお昼時になり、私たちはピクニックをすることにしました。

クォーツがお弁当を用意してくれました。中にはサンドイッチやおにぎり、サラダなどが入っていました。どれも美味しくて満足感がありました……そして私達は食事をしながら、お互いのことについて話し合うことにしました。私が今まで旅してきた場所や経験したことを話すと、彼は興味津々に聞いてくれました。そして逆にクォーツからも色々な話を聞くことができました。彼が体験してきた出来事はとても興味深かったです……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

騎士になった私は、聖女様を守るために命を懸けることに スカイ @sky_8u

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ