第4話
「テレーシズ、起きろ〜」という優しい声と共に、ドアが開き、誰かが部屋に入ってきました。驚いて振り返るとそこにはクォーツの姿が..........あれ?なんでここにいるんだろう?不思議に思いながらも私は挨拶を返しました。すると彼は笑顔で近づいてきました。一体何の用なのかな?と思っていると、彼は私の手を取って言いました。
「今日は特別な日だな」と。
私は首を傾げながらも頷きました。
すると、彼は私の手を強く握り、真剣な表情で言いました。「俺たちにとって今日という日は、一生涯忘れることのない思い出となるだろう」その言葉に胸が高鳴ります。
どうしてそんな不思議めいたことを言うんだろう?と思っていたら彼が再び口を開きました。
「だから今日は特訓を休んで、違うことをしよう!」え?特別な日って本当にどういうことだろう?疑問に思いながらもとりあえず聞いてみることにしました。すると、彼は笑顔を浮かべたまま話し始めました。
「そうだな、薬草の調合が終わっていなかっただろう?..................付き合うぞ」
その言葉を聞いた瞬間、私は嬉しさのあまり飛び跳ねたい気持ちになりました!「やったぁ!」と叫びながら、早速準備に取り掛かろうとしました。すると彼は笑って言いました。「おいおい、慌てるなって.................まずは朝食を食べなきゃな」そんな何気ない一言にも、心が温かくなります。本当に素敵な人に出会えたな................と思いながらも、私は支度を始めました。
ハムとレタスを挟んだ、ほかほかのバゲットを口に含ちながら、今日は特別な一日になるといいな!そう願って、私たちは森へと向かいました。
クォーツも一緒についてきてくれるようです。
嬉しい気持ちでいっぱいになりながら歩いていると、突然彼が振り向いて、思い出したかのように言いました。
「そうだ、実は今日のためにテレーシズにプレゼントを用意していたんだ」そう言いながら、彼はポケットから何かを取り出しました。
それは小さな箱でした。「受け取ってくれるか?」彼が差し出したものを見た瞬間、私は驚きのあまり声が出ませんでした。
まさか、彼からプレゼントをもらえるなんて、考えてもいませんでしたから...............嬉しくて、思わず飛びはねそうになったのですが、ぐっと堪えて笑顔で受け取ることにしました!
中には、きらきらと輝く綺麗なブレスレットが入っていました。「ありがとう、とっても嬉しい!」私がお礼を言うと、彼も照れ笑いを浮かべながら「喜んでもらえて良かったよ」と言ってくれました。
本当に嬉しかったです。
早速、その場で身につけることを提案してみると、クォーツは少し照れた表情を浮かべながらも、了承してくれました。
「そのブレスレットが、テレーシズを守ってくれるだろう」
彼がプレゼントしてくれた、特別なネックレスをつけることができて、大満足です。
それから私たちは、森の中を歩きながら薬草採取を続けました。
すると、クォーツが突然立ち止まりました。
「どうかしたの?」と声をかけると、彼は真剣な表情で呟きました。
「.................待て、魔物がいる」
彼の言葉を聞いた瞬間、私たちはすぐに臨戦態勢に入りました。
すると、茂みの中から複数の魔物が姿を現しました。
しかも複数もいます!一体どうすれば...............と思っていたら、彼が私の手を握りながら言いました。
「大丈夫だ、俺たちならやれるさ。共に力を合わせて頑張ろう」その一言で、不思議と力が湧いてきました。
そして、同時に私たちは駆けだしました。
クォーツと力を合わせながら戦いましたが、予想以上に手強い相手でした。
何度も攻撃を受けながらも、必死に耐え抜きながら抗い続けました。
だけれど、魔物は次から次へと現れ、次第に追い詰められていきました。
それでも、私たちは決して諦めませんでした。
体力も残りわずかだったのですが、その度にクォーツと目配せをして挑みました。
そんなこんなで、私たちは最後まで戦い抜き、ついには魔物たちを撃退することに成功しました。
「やったな!」クォーツが笑顔で手を差し伸べてきたので、私も手を差し出しながら頷きました。
「うん!すごく焦っちゃったけど.................でも勝てて良かった」と私が言うと、彼も満足そうに笑ってくれました。
その後私たちは薬草の採取を繰り返し、無事に全ての薬草を採取することができました。
クォーツは、私が怪我をしたことに気づいていたようで、慌てて手当をしてくれました。
「................だが、テレーシズが無事で良かったよ」と言って頭を撫でてくれました。
それが嬉しくて、思わず年甲斐もなく照れてしまいました。
帰り際、私はクォーツに感謝の気持ちを伝えることにしました。「クォーツ、本当にありがとう。..................おかげですごく助かったし、楽しかったよ!また一緒に出かけよう!」と言うと、彼は少し照れ笑いを浮かべながら、「俺も同じ気持ちだよ」と言ってくれました。
その後私たちはお互いを励まし合いながら、帰路につきました。
クォーツと一緒なら何でも乗り越えられるような気がします...............これからも、ずっと彼の隣で笑っていられるように頑張りたいなと思いました。
その後私たちは街に戻り、早速薬を作り始めました。
クォーツも手伝ってくれたので、作業はすぐに終わり、完成した頃には日が暮れていました............けれど、私達は達成感で一杯でした!
「これで明日には薬を届けられるね!」と私が言うと、彼も頷いてくれました。
「でも、まだまだ練習しないとな」そう言うとクォーツは再び剣を取り出しました。私も自分の剣を手に取り、彼に続きます! その後も私たちは剣術の練習を続けました。
時には失敗して怪我をすることもありますが、その度にお互い助け合ってきました!そうして徐々に強くなっていったのです。
「特訓とは違うことをしようって言ったのに、やっぱりこうなっちゃうよな」
剣を振りながら笑うクォーツを見て、私も笑顔で頷きました。
「でも、これも私たちらしくていいかもね!」そう言って私たちは笑い合いました。
特訓も大切だけれど、たまにはゆっくり過ごすのもいいものでした。
そんなことを考えながら、今日も一日が終わりを迎えようとしています...............おやすみなさい。
ーーそれから数日後、私はベル様と一緒にお出かけすることにしました。
彼女からぜひと誘ってくれたので、とても嬉しかったのです。
どこに行くか聞いたら「秘密だよ」と教えてくれませんでした。
でも、彼女が用意してくれた地図には行き先が書かれていたので、迷うことはありませんでした。
到着したのは、人気のない静かな場所でした。
(こんな場所があったんだ...............)と思っていると、ベル様が笑顔で話しかけてきました。
「ほら、見て!ここから見える景色すごく綺麗でしょ?」と言われて見てみると、そこには絶景が広がっていました。
あまりの眩しさに言葉を失ってしまいました.............だって、本当に綺麗だったんですもの。
私たちがその場所で過ごしている間にら時間はどんどん過ぎていきました。
気がつくと、あっという間に夕方になっていました。
再び来た道を引き返すことにしました。
「テレーシズ、今日は楽しかった?」
「ええ、本当に楽しかったですよ」
帰り道も、色々なことを話しながら楽しく帰りました。
王国に戻ると、クォーツが待っていました。
彼は私がたち元気そうな姿を見て安心したようで、笑顔になってくれました。
「今日は新鮮で楽しかったよ」と私が言うと、彼も「良かった、2人とも無事に帰ってきてくれて安心だ」と言ってくれました。
その後私たちは一緒に夕食を食べながらお喋りを楽しみました。
これからどんな日になるんだろう?今からワクワクしています。
ベル様の魔法の練習にお付き合いしたり、護衛としての仕事をこなしたりと、忙しい日々を送っていましたが、それでもクォーツと過ごす時間は私にとって宝物でした。
そんなある日のこと、私たちは街へ買い物に行くことになりました。
「パーティー用に、新しいドレスが欲しいの!」というベル様の言葉がきっかけでした。
私も興味があったのでら一緒に行くことにしました。
二人で色々なお店を回って、たくさんの可愛いドレスやアクセサリーなどを買いました。
おかげで荷物も増えて大変でしたけど、楽しかったです。
帰り際、私はお返しにとクォーツにプレゼントを渡しました。
彼は喜んで受け取ってくれました。
中身を見た瞬間、彼の顔が一気に綻びました。
「ありがとう、肌身離さず大切にするよ」と言って抱きしめてくれました。
私も彼の温もりを感じながら、幸せを噛みしめました...............本当に幸せな時間でした。
そんな私たちをみて、ベル様がにこにこと笑いながら声をかけてくれました。
「二人ともすごく仲良しだね!」そう言われて私もクォーツも照れ笑いを浮かべました。
「うん、大切な人だからね」そう言って彼の手をぎゅっと握りました。
すると、彼も微笑みながら答えてくださいました。
「俺も同じ気持ちだよ、テレーシズ」
その言葉を聞いた瞬間、心が満たされていくのを感じました。
そして同時に、改めて彼と一緒にいたいという気持ちが強くなりました。
私はその日の夜、中々寝つけませんでした。
室内が蒸し暑いのもありますが、私は自分の心臓の鼓動が早くなるのを感じていました。
なんだか嫌な予感がするのです。どうしてでしょう...............?
ゆっくりと目をつむると、いつの間にか私は真っ白な部屋に立っていました。
「どこなの、ここ.............」
戸惑いながらも周りを見渡していると、ふと誰かの視線を感じました。そちらを向くと、そこには一人の少年が立っていました。その少年は私を見るなり微笑みました。
「ようこそおいでくださいました」
彼はゆっくりと歩み寄ってきて私に話しかけてきました。「あなたは誰なの?」と尋ねると、彼は微笑みながら答えました。
「私はあなたが思い描く夢です」
その言葉を聞いた瞬間、私の頭の中に一つの疑問が浮かび上がりました。
どうして夢の中?にいるんだろう?そう思ったのです。
すると、彼は微笑みながら答えました。
「あなたが望む未来は何ですか?」と。
私は考え込んでしまいました..............私が本当に望んでいるものは何なのか。
すると、彼はさらに問いかけてきました。
「その望みを叶えるためには、何か特別な力が必要なのでは?」という問いに私はハッとしました。
確かに、その通りだと思ったからです。
それでも疑問に思い深く考えていると、懐かしい声が聞こえてきました。
「.................テレーシズ」
「アリア様!?!」驚いて振り返ると、そこにはアリア様がいらっしゃいました。
彼女は私の手を取り、優しく微笑んでくれました。
「テレーシズはどうしたい?」と尋ねられたので、私は正直に答えることにしました。
「私は.................、」そこまで言いかけて、躊躇しました。本当に言ってしまって良いのだろうか?と不安になったからです。
するとアリア様が私の手を取りながら言いました。「大丈夫、あなたの思いを大切にしてください」その言葉を聞いた瞬間、私の心に迷いが無くなり、自分の正直な気持ちを話すことにしました。
「私は大切な人と共に幸せになりたいんです、皆と一緒に未来を築いていきたい。」私が力強く言うと、アリア様は微笑みながら頷いてくれました。
「テレーシズなら必ずできますよ!」その言葉を聞いて、私は迷いが吹っ切れたような気がしました。
「さあ、こちらへ..............」
彼女に手を差し伸べられ、私はその手を取り頷きました。
ーーその瞬間、眩しい光に包まれて目を開けていられませんでした。
気づけば、辺りを見渡したら朝になっていました。私は起き上がり、深呼吸をしてみました。
うん、大丈夫..............きっとうまくいくはず! 私は決意を胸に抱きながら、立ち上がりました。
そして私は、ベル様の部屋へ向かいました。
ノックをすると、中から「入っていいよ!」という声が聞こえました。
扉を開けると彼女は椅子に座っていました。私の姿を見た途端、彼女は笑顔で出迎えてくれました。
「おはよう!今日は早起きだね!」と言われて思わず笑ってしまいました。それから私たちは朝食の準備をしながら、今日の予定について話し合いました。
すると、彼女が言いました。
「今日はパーティーがあるから、会場の準備を手伝ってほしいの!」私は元気よく頷きました。「わかりました!任せてください!」
それから私たちは、パーティーの会場へ向かいました。そこではたくさんの人が忙しそうに働いていました。
私たちも、手分けして作業を進めていきました。
途中、休憩を挟みながら作業を続けていたのですが、途中で思わぬ事件が起こりました。
「大変だ!会場が燃えている!」と叫ぶ声が聞こえてきました。
急いで行ってみると、そこには炎が立ち上っていました。このままではパーティーが台無しになってしまいます................私はパニックになりそうな心を必死に落ち着かせながら考えを巡らせました。
「どうしよう..................」と呟くベル様に、私は安心させるために、優しく微笑みかけました。
「大丈夫てすよ、落ち着いて考えましょう」そういって二人で対策を考え始めました。
すると、閃きました。
「そうだ!ベル様が、水の魔法を使えばどうでしょうか?」ベル様はその言葉を聞いた瞬間、ハッとしたような表情を浮かべました。
それなら炎を鎮火させることができます。
ベル様は早速魔法を使ってみましたが、なかなかうまくいきません...............何度も失敗を繰り返していましたが、諦めずに挑戦し続けました。
そしてついに...............!成功しました!!!
拍手喝采が巻き起こり、歓喜の声が会場中に広がりました。
その瞬間、私の胸には達成感が満ち溢れました。
パーティーが無事に終わり、会場を片付けた後、ベル様が私のところにやってきました。「ありがとう!手伝ってくれて、本当に助かったよ!」とお礼を言ってもらえたので、とても嬉しかったです。私は彼女に微笑みながら言いました。「お役に立ててよかったです!」それから私たちは、二人で笑い合いました。
その日の夜、私はベル様の部屋で一緒にお茶を飲んでいました。「テレーシズのおかげで助かったよ!」彼女は微笑みながらそう言ってくれました。私も嬉しくて笑ってしまいました。するとベル様が真剣な表情で呟きました。「あのね、私テレーシズに話したいことがあるんだ..............」そして彼女は私の手を握りながら言いました。「私とずっとお友達でいてください!!」
その言葉を聞いた瞬間、心が幸せで満たされていくのを感じました。
私は笑顔で答えました。「はい、こちらこそよろしくお願いします!」こうして私たちはますます絆を深めることができたのです!
次の日、私は一人で外出していました。街を歩いていると、突然声をかけられたのです。振り返ると、そこには以前一緒に働いていた仲間のローナが立っていました。彼女は私に話しかけてきました。
「テレーシズ!お久しぶりね!」私は思わず笑顔になりました。「久しぶりだね!元気にしてた?」彼女が元気そうに頷いたので安心しました。それから私たちは近況報告をしながら会話を楽しむことにしました。
「へえ、新しい聖女様ねぇ」
話を聞いたローナは、少し羨ましそうな表情を浮かべました。
私も、ベル様と一緒に日々成長していることを話しました。彼女は興味深そうに聞いてくれたので、私も嬉しくなりました。
「.................そういえば、クォーツとどうなの?」
ローナが思い出したように言いました。突然の質問に私は驚きましたが、正直に答えました。「仲良くしてもらっているよ」と答えると、彼女は笑いながら言いました。
「良かったじゃない!クォーツもテレーシズのこと大切に想っているはずよ!」という彼女の言葉に私は思わず赤面してしまいました。
それから数日後のこと、私は再びローナに会う機会がありました。
どうやら最近仕事がうまくいっていないようです.............話を聞いてみると、先輩神官たちとの関係も上手くいっていないようでした。私が心配していると、ローナは辛そうな表情を浮かべました。
「私、どうしたらいいかなぁ.............」という彼女の言葉を聞いた瞬間、私は胸が締め付けられるような気持ちになりました。
「諦めないで、大丈夫よ」と励ますと、彼女は嬉しそうな表情を浮かべてくれました。
それから、私たちは話し合いを重ねました。その結果、彼女は私のアドバイスに従って行動を始めることにしたのです。
数日後には、彼女の顔色が明るくなり始めたことに気づきました。
そして、また再びローナと会う機会があったのですが、彼女は笑顔で私に話しかけてきました。
「.................ありがとう!テレーシズのおかげで、上手くいったんだ!」と言ってくれたのです。
私は、ローナの助けになれたことをとても嬉しく思いました。
彼女の笑顔が再び戻ってくれたことに、安堵したのです。
それから私たちは、お互い話すことになりました。ローナの話によると、彼女もまた私の「ギルドで募集している仕事もしてみたら?」というアドバイスのおかげで、新しい仕事を始められたようでした。ローナは嬉しそうな表情で、私に感謝の言葉をかけてくれました。
私は、心からローナの役に立てて良かったと思いましたし、私自身も学ぶことがあったのだと感じました。
ーーこれからも多くの人たちの助けになれるように、頑張りたいと心に決めたのです。
その話をベル様にすると、「私もお仕事したい!」と前のめりできらきらと目を輝かせているではありませんか。
少し考えた後、大変なお仕事ではなかったら大丈夫だということで、私の付き添いの元ベル様とギルドの募集に向かうことにしました。
そして、掲示板の前で募集されている仕事を探し始めました。すると、その中に「孤児院でのお手伝い」という仕事がありました。私は早速受付へ向かい、その仕事の手続きを済ませました。
次の日から私は孤児院でのお手伝いを始めたのです。最初は緊張していましたが、子供たちは私を笑顔で迎えてくれました。一緒に遊んだり、絵本を読んだりして過ごす日々はとても充実していました。
そんな時.................一人の女の子が、私に尋ねてきたのです。「テレーシズお姉ちゃんは、どうしていつもお仕事をしているの?」私は少し悩んでしまいましたが、彼女に正直に話すことにしました。
「.................大切な人を守るためよ」
すると、彼女は興味津々といった様子で聞き入ってくれました。
「でも、テレーシズお姉ちゃんのおかげで私は元気になったんだよ!ありがとう!」
そう言って彼女は、私に飴をくれました。
その温もりを感じて、私は心まで温かくなりました。
1粒口に含むと、ほのかに甘いぶどうの味が香り、日々の疲れが癒された気がしました。
それから数日後のこと...............私たちは孤児院を後にする日がやってきました。
子供たちは、私の姿が見えなくなるまでずっと手を振り続けていました。私もまた手を振って、別れを告げました。そして孤児院を出た後、ベル様と一緒にギルドに戻りました。
するとそこにはギルドの受付の方が立っていました。「お疲れ様です、テレーシズさん。ご報告があります!」と言われて私は緊張しながら次の言葉を待ちました。
「あなたの頑張りが評価されました!おめでとうございます!」と告げられた瞬間、胸がいっぱいになりました。それからベル様と私は一緒に喜び合いました。これからももっともっと頑張っていこうという気持ちでいっぱいになったのです!
そして、私たちは次のお仕事を探しにギルドを出ようとしたその時.............背後から私を呼ぶ声が聞こえました。振り返るとそこにいたのはなんとクォーツだったのです!彼は少し息を切らしながら言いました。「テレーシズ.............、話があるんだ」そう言って彼は私に手紙を渡しました。
「隣国の国王陛下から、直々にテレーシズにって」
手紙にはこう書かれていました。
「『君の活躍はこちらの国でも良く聞いている。話が聞いてみたい。もし良かったら、1度訪れてほしい』」
と.................。
私は驚きながらも手紙を読み進めました。まさか隣国の王様からお手紙が届くなんて夢にも思っていなかったのです。ベル様と顔を見合わせると、彼女も驚いた表情をしていましたが、すぐに笑顔を浮かべました。「きっとテレーシズが頑張った成果だよ!」というベル様の言葉を受けて私も自信を持つことができました。
それから私たちはギルドへ報告しに行くと、みんな喜んでくれました!お祝いの言葉やプレゼントまでもらえて大満足でした!
これからどうなるのかドキドキしながら日々を過ごすことになりますが、きっと上手くいくと信じています。
これからの日々も楽しみです!
................ついに、重大な日がやって来ました。
王宮に招かれた私たちは、緊張しながらも王様の元へ向かいました。「君がテレーシズさんか、.................ようこそ我が国へ」王様は、私たちを歓迎してくれました。そして私たちは豪華なお城の中へ案内されました。
そして応接室に通された私たちは、改めて挨拶をしました。すると王様は優しく微笑んでくれました。「そんなに固くならないで大丈夫だ、リラックスして楽しんでいってほしい」というお言葉に、ほっとしました。
それからしばらく世間話をしていると、突然部屋の扉が開き、一人のご令嬢が入ってきました。
その姿を見た瞬間、私やクォーツとベル様は、驚きの声を上げました。
その女性は、美しい銀髪と赤い瞳が印象的な美少女だったのです。
「紹介しよう、彼女は私の娘のエリスだ」王様が紹介すると、彼女は優雅にお辞儀をしてくれました。私も慌てて挨拶しましたが、緊張のあまり上手く言葉が出てきませんでした。
すると、王様は笑いながら言いました。
「そんなに慌てなくても大丈夫だよ。今日は、君たちが楽しんでくれるのが一番なのだから」と言ってくれました。
それから、私たちは食事の席につきました。そこには見たこともないような豪華な料理の数々が用意されており、みんな目を輝かせていました。
「さあ、召し上がれ」王様がそう言うと、私たちは一斉に料理を口に運びました。すると............あまりの美味しさに言葉を失いました。
あまりの美味しさに、感動してしまったのです!
「すごい..............おいしい!」ベル様が思わず呟きました。クォーツも無言で頷きながら、料理を堪能していました。
その後、私たちは王様とエリス様と様々なお話をしました。
その中で、私はベル様と一緒に新しいお城の建設プロジェクトに参加することにしました。
護衛として出来ることは限られているけれど、ベル様の力になれるように頑張りたいと思いました。そして..............新たな目標を見つけたことで、より一層意欲が湧いてきました。
王様とのお話が終わった後、私たちはエリス様にお城を案内していただけることになりました。
そこで、私は初めて彼女のお城の中を見せてもらいました。
広くて豪華な装飾に驚かされましたが、同時に魔法の力で作られた不思議な場所もありました。
「ここに入ることができるのは、ごく一部の王族の方々だけなのよ」というエリス様の言葉に、私はさらに興味を惹かれました。
また、エリス様と一緒にいた侍女のエマさんはとても優しく穏やかな性格で、私たちを歓迎してくれました。
彼女は聡明で、いろんなことを教えてくれて、とても勉強になりました。
私も護衛としてもですが、ベル様の身の回りのことをお世話する時に、役立つ豆知識など教えていただき、ますます身に力が入る気がしました。
そして最後に、私たちは中庭へ案内されました。
そこでは美しい花々が咲き誇っており、小鳥たちが楽しげに囀っていました。
「素敵な場所ですね」と私が言うと、エリス様は笑顔で答えてくれましたました。
「この庭は、私とお母様が一緒にアイディアを練って作ったものなのよ」そんな話を聞いて、私は驚きました。
すると、彼女は少し恥ずかしそうな表情を浮かべながらも、「あなたもこれから自分のアイデアを取り入れて、自分だけの素敵なお城を作っていってくださいな」とアドバイスしてくれたのです。
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