第3話 コツをつかんだ男
(おっ、今回はいいんじゃない。)
story.comの3日目のお題【「いっしょに抜け出さない?」から始まる物語】を見て
コージはいつものようにつぶやいた。
2日目終えた時点で、コメント数 コージ 9 石原 3と低レベルの戦いを
していた。
(まあ、俺の場合はコツをつかんだからなあ。ストーリーの面白さはもちろんの
こと、登場人物のインパクトが重要でそれを表現できるかなんだよなあ。)
コージへのコメント9件は全ては相棒の名前のハムスターについてだった。
内容は
「ハムスターって名前かわいいですね。」
「どうしてハムスターって名前なんですか?」のどちらかだった。
この日のコージは昨日の結果に気を好くし、また書きやすいお題だったので
テンション高く、執筆していった。
投稿した内容↓↓
『カウンター席の男二人がこちらに近づいた瞬間、窓から硝煙弾が撃ち込まれ
辺りは真っ白な煙に包まれた。すると入口の扉から「メソ、いっしょに抜け出すぞ。こっちだ。」声の正体は相棒のハムスターことハムだった。あっ、言い忘れてたようだな。
俺のコードネームは【メロンソーダ】通称【メソ】と呼ばれている。ハムが
乗ってきた車内で今回のあらましを聞いた。実はハムの上司コードネーム
【プッチンプリン】通称【プリン】が俺が今まで解決した事件で押収した
ブローカーの武器やドラッグの一部を着服し別の組織に横流ししていたんだ。これはプリンだけの仕業ではなくその上司【ポップンキャンディ-】
通称【ディ-】と更にその上司【マックフルーリー オレオ入り】
通称【レオ】が黒幕だった。
ハムが今回の依頼が不信に思い他部署からカラスが現在日本にいない情報を
つかみ、急いで現場に向かいギリギリで俺を救出してくれた。俺たちは
プリン、ディー、レオがいる場所へ向かった、そう警視庁だ。
俺たちは会議室に突入していった。そこには驚いた顔をした
プリン、ディー、レオがいた、そして警視総監も。俺はプリン、ディー、レオの悪行を会議室の中でぶちまけた。もちろん証拠もある。仕事の際に押収した物は全て写真に撮ってあった。まあそれは俺が警察官時代の習性だからな。
このことはハムにはだまってたがな。このことを告げると
プリン、ディー、レオは大人しく観念した。今回は危なかったが無事解決だ。基本100万円だけど今回は助けてもらったから95万でいいぞとそうハムに
告げて俺は警視庁を後にした。』
(終わった。これは流石に勝っただろう。)と余韻に浸りながらコージは投稿ボタンをクリックした。完全に名前だのみだったのだが幸い
プッチンプリンとマックフルーリーの影響で票が伸びてしまった。
実はこの戦い、負けた方が焼き肉食べ放題のおごるという大変危険な賭けをしていたのだ。結果 コージ 12 石原 9 のコメント数でコージが勝利
するのだが、後から石原に2日目のお題が果たされていないとのクレームが入り
うやむやになった。
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