第9話 難関ダンジョンへ

レクサムの口からその名前を聞いた瞬間

空気が変わったのを覚えている

その内の1人が、こう呟く

ギルド『三ツ眼の蛇…ああ知っているとも知らない奴なんてそこの嬢ちゃんぐらいの素人ぐらいだろうに』

ギルド『あのパーティーは、残虐だあまりの強さ所以なのか知らないがたとえ、パーティーの誰かが危機に陥っても平気で見捨てるぐらいの残虐性がある』

ギルド『だから最強なのだとも』


レクサムが話に割り込む

レクサム『そいつに用があんだいないならここをさっさと潰して終いだ』

ギルド『待ってくれあんたの、そのギルドに対する執念が何処から来てるのか知らないがあのパーティー名の名前を聞いた時ピンと来た』

ギルド『あのパーティーのメンバー達は天才ばかりだ殆どが、国なんて滅ぼすぐらいの強さを持つ』

レクサム『イスタルディアもか?』

ギルド『あそこは別次元だ奴らもそこまで馬鹿では無い』

レクサム『なぁんだ話は済んだか?じゃあ潰すぜ』

ギルド『まっ待ってくれ…』

急に冷たい空気が包む空気が凍りついているのだ

レクサム『いいか?お前ら、お前らの事情なんて微塵も興味無いお前に家族が居ようが恋人が居ようが俺はそんな奴らも潰すあいつの名前を出したのもお前ら三流以下の雑魚どもを、ビビらす為でもなんでも無い』

ギルド『では何故なんだ?』

レクサム『さっさと潰したいからだ…お前らがギルドをするのも全て奴らとなんら変わりは無い知っている奴が居ればそいつに持つだけの情報を聞き出しそいつを潰して奴らの元に向かう』

レクサム『俺だって優しさはあるさ生かしておいてやってるからな』

レクサム『本当なら、八つ裂きにしてやりたいのに』

私は途端に口を開く

パメラ『もうやめて』

レクサム『ああ?』

短い付き合いだが、見たことも無い顔をしていたその目には憎悪と執念が確かに宿っていた

今の私だから分かる彼には…

他にも大切な人が居たんだと…

レクサムは、私の声を聞いた時一瞬怒りを露わにしたがすぐに気付き

我に帰った

レクサム『済まない取り乱しただが、このギルドは潰すこれは、いくらお前であっても譲れねぇ』

そう言い、さっさとギルドを潰していく

楽しそうだった…

人の夢を奪うその行動に

目をキラキラさせながら、彼はギルドの人たちを倒していく

痛そうだ、苦しそうだ夢を奪われるそれがどんなに苦しいか

私はそれが分かっていた

分かっていたけども

今の私には彼を説得する止められる力など無い

レクサムが、変わるそれを待ち望むことしか出来ないあの頃の私はどんなに小さかっただろう

建物を壊して、近くの兵士が駆けつけて来る

だが彼を見ると兵士たちは抵抗しようとはせず、片付けに取り掛かった

レクサム『こんなものだろう』

彼はそう言いこの町を出ることを伝える

ふと私は、多くの兵士の間にラグスさんの姿を見た

彼は、私の顔を見ていた

なんとも複雑な表情を浮かべながら

そのすぐ後に、ラグスさんは私が見ているのに気づくとそっと他所を向いた

ごめんなさい

そんな感情を抱きその場所を後にする


国の外には、閲覧板と呼ばれる賞金が掛けられている様々な、任務が沢山書かれているそれは、区域共通であり

その地域にしか無い任務もある

そこに、沢山のダンジョンの名前があった

その1つに、難関ダンジョンの名前がある何でも、閲覧板の中で一番賞金が高く設定されており

その最奥にウルンズガードンと言われる

化け物が住み着いているそうだ

それの討伐任務らしい

レクサム『ウルンズガードン?あああのワイバーンの生き残りか』

レクサム『ワイバーンはドラゴンの下位に位置する魔の存在だ』

ニイ『ドラゴンは大変神聖な存在なので魔の存在とはあまり聞かないわ』

シェルピー『本で読んだことがある』

私は早速初のダンジョン攻略に向かうのだった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る