第2話 君の名前はパメラ

必死になって泣いているふりをするすると安心したのか新しいお父さんは深く深呼吸していた

すぐに泣いている私を見てお母さんがこう呟いた

お母さん『この子の名前はどうしましょう?』

すぐさまお父さんがこう返す

お父さん『考えて無かった』

しばらく考えていたが結局お母さんが言った名前が一番気に入っていた私も嬉しかった

お母さん『そうね君の名前はパメラ パメラはどう?』

お父さん『そうだねそれが良い』

こうして私の名前はパメラになった何でもお母さんが以前住んでいた地域では神秘的なという意味の言葉らしい

お母さん『元気に育つのよ』

お父さん『お父さんが必ず守ってやる』

お母さん『お父さんは元騎士団長さんですよ』

お父さん『お母さんと出会って辞めたけど危ない目に合わせないために』

そんなやり取りが続くと私は途端に眠気が生じた

これも記憶にある幼い時に感じた瞬間だ

私は言葉を話し始めるようになったそしてお家にあったお母さんの日記を読むのが大好きだったそこにはお父さんと出会った時や夫婦になる時さらには様々な出来事などが鮮明に書かれていたのだ勿論私が産まれた時のものも残してある

そして私が12歳になった時お父さんとお母さんに大切なことがあるといいとあることを伝えた

そう私の唯一の夢のことである

瞬間にお父さんとお母さんは驚いたが

その時が来たかといいお父さんはあるものを持ってきたそれは古い本であるそしてこう呟く

お父さん『これはパメラがいつか旅に出たいという時が来るまで隠していた。』

お父さん『いいかい?』

お父さん『パメラにはある力があるお母さんが見つけたパメラの背中にある印がそうだ』

お父さん『それは冒険家であった祖父が言っていたお話に出てくる者たちが持っていた印の特徴と似ている』

お父さん『祖父はその印を(界門)と言っていた』

お父さん『だが数十年冒険をしてきた祖父でもこの言葉と印しか分かっておらずまたその印の持つ意味とその印を持つ者には会わなかった』

お父さん『パメラこの印には力が宿る私は祖父からずっとそれを聞いてきたそれを信じて祖父は最後までその意味を探し続けてきた』

お父さん『私は思うんだその印が持つ意味をそれはきっと(探求)だ…探したい物を探し出せる力それがパメラにはある』

お父さん『冒険に出なさいこれはお父さんとお母さんの願いでもあり運命でもあるから』

そして受け取った古い本は祖父が残した冒険に役立つ記録が沢山書かれていた

そこには注意書きもあった

そしてお父さんが付け加える

お父さん『祖父がこれをもし孫ができた時その印を持っていたら渡してくれと』



そして私は旅に出る

(右も左もわからない

わからないから冒険は楽しい)

この古い本の最初に書かれていた分だ

こうして私の神様さんの贈り物である冒険が始まる…

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