異世界冒険少女

@ryo325

第1話 微かな日差しの下で目覚める子羊たち

?『だから言ったじゃない私は子供なんて要らないって』

?『僕は君と幸せになると伝えた君もわかってくれただろ…子供だって産んでくれるってそう言ったじゃないか』

?『そうねそう言ったわねだからあんな子が産まれたんじゃない』

?『またお父さんとお母さんの口喧嘩が聞こえる私の病室の前でまた病院の人に怒られるよ』

父『君とあの子は大切な存在だでも僕には仕事があるせっかく上手く言っているんだ家族を支えるだけのより良くするためのお金を稼ぐ父として当然の義務を果たしている君には何故それが分からない』

母『何?自己満足あなたはずっとそうね私の苦労も知らずに連絡すらしてくれないストレスで倒れた時も会社に篭りっぱなしであの子の維持費にいくら掛かってると思ってるの』

父『分かっているよでもそれとこれとは別だろあの子ももう時期12歳になる先生からは長く見積もってあと一ヶ月も生きないそう伝えられたせめて最後ぐらい母親らしく振る舞えないのか』

母『振る舞っているわよ私の健康と引き換えに毎日毎日毎日毎日面倒ばかり本当に…』

父『おいそれ以上は…』

?『…』

母『あんな子産まなければよかった』

?『…』

ピー

すると病室からそんな音が鳴り響く

駆けつけるお父さんと先生たち 

私はお母さんのその言葉を聞き深い眠りに着いた

?『もし叶えられるならこの絵本のようにお日様の下で歩いていたかったな…』と小さな夢を思い描きながら…

?『あぁあ…死んじゃったねぇねぇもう一度人生やり直したい?僕ねぇ幼い子が死ぬのを沢山見てきたけど君ほど気になる死は無かったよ』

?『えぇと名前はなしか水汲知里みずくみちさと…だったかな』

知里『ここはどこですか私は…私は…』

?『強い子だ泣かないんだ大体の死した者達は自分の死を悟った時に何だけどなぁ死後に恨みを残す奴も居たなぁでも君みたいな全く恨みの感情がない子は初めてだ隠していても僕は気付くからねでも君には微塵もない…』

知里『私をどうする気ですか?天国に連れて行ってくれるんですか?』

?『ハハハハハそんなしょうもない人間が考えた空想なんかじゃないさ…もう一度聞くよ人生やり直したい』

知里『…』

?『そうだね君の夢』

知里『!』

?『とても小さな夢だ強い欲なんて感じない僕はね神なんだよ人間が考え崇める空想の存在さでもそんな小さな夢を叶えられないようじゃあ本当にしょうもない存在になってしまうそんな僕からプレゼントさ』

知里『何故そこまでして貰えるのでしょうか』

神『えっ簡単だよ君のことが気に入ったから』

知里『…』

神『えっ今誤解したよねそんな事じゃないから』

知里『やり直したいです』

神『まぁでも僕の言い方もアレだったけど…』

神『うんそれじゃあ君の性別と外見はそれで…お日様の下十分味わってきて…またいつか会えると良いね』

私は神様に一言伝えようとしたするとその言葉と同時に私の体から光が溢れた

遠い記憶生まれたばかりの頃だったかなそれと同じ感情が体を巡る今日私はとある山奥の民家で生まれた…

私は小さな意識の中で聞き覚えのある声を聞いていた生前に聞こえた声ではなく私がこの世に居なくなった時に呟いていた声

それはお父さんからだった…

父『もし聞こえているのなら聞いてくれ…どうか…どうか…この謝り続けることしか出来なかった僕を許してくれ…』

そう聞こえた私はその声を聞くと同時に生まれて初めて涙を流した私はお父さんとお母さんが大好きだこれからもどうかお元気で…

泣き声を上げない私を心配し必死で声をかけるのが聞こえるそれは新しいお父さんとお母さんだった

私は心配させまいと泣いているふりをした

これが私の新しい人生の始まりだった

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