お泊り会でポロリ(女性視点・脱衣トランプ)
夏休みのある日のこと。
私はクラスメイトの裕司の家に向かっていた。
両手にはスーパーの袋に、背中にはリュックサック。
リュックの中には1泊できるだけの着替えと化粧品などが詰まっている。
ピンポーン。
私はインターホンを鳴らした。
すぐにスピーカーからガサガサと物音が聞こえ、ぶっきらぼうな男の声がする。
「いらっしゃい。入っていいよ。」
私は少し緊張しながら玄関のドアノブを掴むと、裕司の家の中へと入った。
「綾音~! 遅いよ~!」
迎えてくれたのは美玖(みく)だった。
先に到着していた彼女は、既にエプロン姿で、濡れた手を浮かせながらこちらに走り寄ってくる。
「ごめん~。ちょっと買い出し時間かかっちゃって。」
私はそう言うと、両手に持ったスーパーの袋を持ち上げた。
中見はジュースにお菓子、アイスクリーム。これだけあれば一晩中遊んでも大丈夫だろう。
「ありがとう~。ちょっと裕司、持ってあげて。」
美玖は長い黒髪を靡かせながら、部屋の奥のほうへと振り向いた。
彼女の後ろから細い長身の男が現れる。裕司は家主らしく部屋着のスウェット姿だった。
「さんきゅ。お金は後で払うね。」
「了解~。あれ、裕司、髪の毛なんかした?」
私は裕司の頭を指差す。
明らかに色の変わった髪を触りながら、裕司は得意げに微笑んだ。
「夏休みだしね。似合ってるっしょ。」
「ほんと不良なんだから。」
「こんくらい普通だって。」
私は玄関に靴を丁寧に並べ、裕司の家の奥へと進んだ。
リビングに行くと既に他のみんなも来ていて、ソファに寝そべったりスマホをいじったりして寛いでいた。
キッチンのほうを見ると、既に鍋に火がかかっており、美味しそうな匂いがあたりに漂っている。
「ちょうどご飯作ってたの。自信ないから、綾音も手伝って。」
「しょうがないな~。」
いたずらっぽく微笑む美玖に促され、私はキッチンへと向かった。
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今日は前々から企画されていたお泊り会の日だった。
お泊り会に着ているのは、男子は裕司たち4人、女子は私と美玖の2人。
普段から放課後に遊んでいる仲良しメンバーだ。
裕司の両親は明後日まで仕事で戻らないそうなので、今日は子供たちだけで羽を伸ばせるというわけだ。
「やっぱ綾音の料理はうまいな~。」
「ちょっと! 私も作ったんですけど!」
「美玖は横で見てただけじゃん。」
「ひどい! 綾音もなんか言ってよ~。」
夕食を囲みながら、他愛もないやりとりに盛り上がる。
いつしか私たちは時間も忘れて談笑していた。
「さて、そろそろあれを出すかな。」
食後にのんびりテレビを見ていると、裕司がふいにそう言った。
裕司は立ち上がると、キッチンのほうから何かを持ってきた。
「じゃーん! 親父たちが飲んでるのを、こっそりパクってたんだ。」
手に持っていたのはよく見るデザインの飲料缶だった。
しかし見たことがあるだけで、私は実際に飲んだことはない。
なにせ、中見はお酒なのだから。
「お! ビールじゃん。わかってんね~。」
盛り上がる男子たちに、私と美玖は顔を見合わせる。
裕司は気の良い男友達だが、少々やんちゃなところがあり、ときどき暴走しては私たちに窘められることもあった。
「ねえ、ほんとに飲むの? ばれたらやばいって。」
「大丈夫だって。ほら、これ綾音の分。」
私も美玖もグラスを手渡される。
美玖はグラスに注がれた黄金色の飲み物を興味深そうに見つめていた。
「まあ、いいんじゃないかな~。一杯くらいなら。」
「でしょ。綾音はまじめすぎるんだよ。」
美玖の言葉に裕司が同調する。
全員にグラスが行きわたったところで、裕司が高らかに声をあげた。
「じゃあそういうことで…、乾杯~!」
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「それであいつがさ!」
「ぎゃははははは!」
数十分後、裕司たちはいつもより大声で下世話な話をまくしたてていた。
美玖も色白の顔が赤くなっており、みんなの話にケラケラと笑い続けている。
私たちは慣れないお酒に明らかに酔い始めていた。
そういう私も体が熱くなり、なんだかふわふわとした感覚がする。
これ以上はまずいかもしれない。そう思った私は、裕司に声をかけた。
「ねえ、そろそろなんかゲームでもやろうよ。」
「いいね! トランプならあるぜ。」
裕司が部屋の奥からプラスチック製のトランプを持ってくる。
「なあ、普通にやっても面白くなくない? なんか罰ゲームやろうぜ。」
カードを切る裕司に周りが声をかけた。
ゲームは定番の大富豪に決まり、負けた人には罰ゲームが課せられることになった。
「じゃあ、負けた人は服を1枚脱ぐ、てことで!」
裕司の言葉に私は耳を疑った。
唖然とする私の顔を、裕司はにやにやと眺めている。
もはや正常な判断力は失われつつあるようだ。
「馬鹿じゃないの? そんなのやるわけないでしょ!」
「綾音はお堅いな~。減るもんじゃないし、いいじゃないの。」
周りの男たちも口々に裕司に賛同した。
「それに、負けなきゃいいんだよ負けなきゃ。美玖はやるだろ?」
「う~ん、まあみんながやるなら~。」
驚くことに美玖は中途半端な反応をした。
美玖は周りに流されやすいところがあったが、お酒の影響でいつも以上に押しに弱くなっているようだった。
「決まり~! じゃあはじめるぜ。」
裕司がカードを配り始めた。
私はため息をつく。とてもやめるとは言えない状況になってしまった。
まあ、裕司の言うとおり、負けなければ良いのだ。
配られたカードを確認していると、トランプのマークがぼんやりと霞んで見えた。
あれ、私もだいぶ酔っているのかもしれないな。
一抹の不安がよぎるなか、1試合目が始まった。
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「よし! これであがり!」
「え~! ずるいよ~。」
1試合目の罰ゲームは美玖だった。
男子たちに約束どおり服を脱ぐことを迫られ、美玖は渋々Tシャツを脱ぎ捨てた。
「おお~!」
男子たちの歓声が上がる。
美玖の上半身は水色のブラジャーのみとなり、小ぶりな膨らみと胸の谷間が露わになった。
白い肌はお酒の影響でほんのりの色づいており、扇情的な雰囲気を醸し出している。
「あはは、みんな見過ぎだって!」
人目も気にせず凝視する男子たちに美玖は笑いながら注意する。
躊躇なく脱いだ美玖に私は焦りを感じていた。
美玖と私は部屋着のTシャツと短パンのみで、そのふたつを脱いだらもう下着姿だ。(美玖は既にあと1枚だ。)
もしそこからさらに負けたりしたら――。私は頭を振り、嫌な考えを振り払った。
「じゃあ次の試合をはじめるぜ。」
裕司がカードを切り、2試合目が始まった。
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「悪いね綾音、あがらせてもらうわ。」
「……。」
負けてしまった。手札は悪くなかったが、不運な出来事が重なり、結果的にはダントツのビリだった。
男子たちが期待の視線を向けてくる。美玖は先に脱いでいるので助けを求めることはできない。
「わかったわよ…。」
私は後ろを向くと、なるべく隠しながら短パンを脱ぎ去った。
脱いですぐにTシャツの裾を引っ張り、極力下着が見られないようにする。
「白か~。お嬢様の綾音らしいね。」
みんなのほうを向きなおると、裕司が茶化してくる。
私はじっと睨み返して無言の抵抗をしたが、裕司は気づいていないようだった。
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3試合目。
負けたのはまたしても美玖だった。
「また私~?」
美玖は短パンを脱ぎ、程よい大きさの太ももと小さなショーツを晒す。
これで美玖は完全な下着姿になってしまった。
盛り上がる男子たちの姿に、私はさすがに不信感が募ってきていた。
男子たちはトランプをしながらもお酒を飲み進めていて、どんどん調子づいている。
その割にゲームは危なげなく勝ち続けていて、負けるのは私たち女子ばかりだ。
もしかして、男子たちは何か企んでいるのだろうか。
「じゃあ、次の試合やるよ~。」
考えようとするが、お酒のせいか思考がまとまらない。
そうこうしている間に、4試合目がはじまった。
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「綾音~、はやく脱ぎなよ~。」
「そうそう、ルールなんだからさ。」
私はまた負けてしまった。
今回も不利な出来事が積み重なって、思いどおりにゲーム進めることができなかった。
仕方なくTシャツを脱ぐが、すぐに手を胸の前に持ってきて下着を隠す。
今日の下着は最近おろしたばかりのお気に入りだったが、こんな形で見られることは当然考えていなかった。
それなりに自信のあった胸の大きさも、今となっては好奇の目を向けられる要因にしかならない。
「ねえ、何かおかしくない? あんたたち、私たちだけ負かそうとしてるでしょ。」
私は男子たちに抗議した。そもそも服を脱ぐという罰ゲーム自体が男子にしかメリットがない。
「そんなわけないじゃん~、負けたからって言い訳はなしだよ。」
「……。」
裕司がへらへらと答えるが、表情を変えずに黙り込む私に、さすがに少し慌てはじめた。
「じゃあさ、次の試合で最後にしよう。それでいい?」
周りもその言葉に頷いた。
あと1回。私も美玖も下着姿で、負ければブラかショーツを脱がなければならない。
ここまで肌を晒したのは生まれて初めてだったし、いくら仲が良いとはいえ、これ以上の体を見られることは絶対に嫌だった。次の試合だけは負けるわけにはいかない。
カードが配られ、最後の試合がはじまった。
試合中、私はやはり男子たちが結託しているのを感じ取った。
特に相談している様子はないが、互いに有利になるようにカードを出している。
男子にとって女子の裸を見ることは、言うまでもなく共通の目的なのだろう。
試合も終盤になり、残るは裕司と私と美玖の3人になった。
美玖の出したカードに、裕司がにやりと微笑んだ。
「やり~!これであがり!」
手札がなくなった裕司がガッツポーズをする。
これで私と美玖、どちらかが脱ぐことが確定してしまった。
私は手札を確認する。裕司が最後に出したカードから、なんとか勝ち筋を見つけることができた。
でもそれは、美玖が下着を脱ぐことを意味する。
美玖は赤くなった顔で、じっと私を見つめる。
美玖も気軽に脱いでいるようで、きっと内心かなり恥ずかしがっているのだろう。
記憶にある限り美玖に彼氏ができたことはなく、その点は私と同じ状況だった。
でも、私だって男子たちの前で下着を脱ぐことはできない。
私は決心すると、手札からカードを出した。
「ごめん。」
こうして、美玖の脱衣が決まった。
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試合終了後、トランプは片づけられ、美玖のためのステージが作られた。
その真ん中に立つ美玖は赤い顔をしてしばらく立ちすくんでいたが、裕司たちに促されついに下着を脱ぐことになった。
「わ、わかったって。あんまり見ないでね…。」
美玖はもじもじと体をくねらせながら背中へと手をまわす。
プツッと微かに音が聞こえ、美玖のブラジャーが少しだけ浮き上がった。
男子たちがごくりと唾を飲む音が聞こえる。
美玖はゆっくりと肩紐に手をかけ――、そのままの体勢で静止した。
「やっぱり恥ずかしいな~。」
照れ笑いを浮かべる美玖。やはり美玖でも、こんな形で裸を見せるのは本意ではないだろう。
それでも少しづつ肩紐を下し、両手でブラのカップを抑えるだけの恰好になった。
美玖が手を離せば、たちまちその下にある双丘が衆目に晒されることになるだろう。
刹那の沈黙。
誰もがその瞬間を逃すまいと、美玖の胸に視線を集中させた。
美玖もついに意を決した顔になり、すっと手を下した。
現れたのは可愛らしいおっぱいだった。
美玖の乳房は高校生にしてはやや小ぶりで、手のひらにすっぽり収まってしまいそうなくらいだった。
反してその中心にある乳輪はやや大きく、うす茶色の乳首もしっかりと隆起しているのが確認できた。
恥ずかしがる美玖の仕草も相まって、その姿は女の私からみても色っぽく、愛らしいものであった。
「あんまり見ないで…。」
目に涙を溜めながら訴える美玖の姿に、男たちは言葉も忘れ食い入るように見入っている。
普段は制服姿しか見たことのない同級生のおっぱいを、必死に目に焼き付けるようだった。
ほどなくして、美玖は両の手のひらで胸を包んだ。
そのまましゃがみ込み、真っ赤な顔を膝にうずめる。
とたんに男子たちが口々に美玖のおっぱいの感想を言いはじめた。
男たちの話題はすっかり美玖のヌードになっており、下着姿の私はどうにか難を逃れたようだった。
美玖には悪いことをしたが、何とか下着を脱がずに済んでよかった。
私はその場に座り込み、そう思って安堵した、そのときだった。
「スキあり~!」
真横に立っていた裕司が私のほうに両手を伸ばした。
その手はまっすぐ私のブラジャーを掴むと、ぐいと下に向けて引っ張った。
「え、ちょっ、やめてよ!」
私は慌ててブラを抑えるが、男の力には敵わない。
見下ろすと、ブラのカップはずり下がり、乳房のほとんどが露出してしまっていた。
乳首こそかろうじて隠れているが、縁からピンクの乳輪がはみ出してしまっている。
「やだ、ちょっと、見ないで!」
いつの間にか男子たちがこちらを注目していた。
このままでは裸の胸が見られてしまう! そんなの絶対にいや!
必死で胸を抑えるが、裕司は手を離さず、ついに完全にブラを下されてしまった。
「おおお!」
男子の歓声があがった。
ブラのカップがぺろりと捲れ、もはや私の乳房を隠すものは何もなかった。
豊かな膨らみが余すことなく男たちの視界に晒され、その頂点に、淡い色をした乳首がぷっくりと飛び出していた。
「だめ…、離して…。」
裕司に必死に懇願するが、手を緩める様子はない。
そうしている間も私のおっぱいは晒されたままであり、胸の先端に男子たちの視線が集中するのを感じ、体が燃えるように熱くなっていた。
「すげーきれいなピンク!」
「エロい形してるな。」
男子たちの批評に私は顔が真っ赤になるのを感じた。
こんな風に胸を見られることになるなんて――。
私は今まで経験したことのない羞恥が沸き上がってくるのを感じた。
ようやく裕司が手を離し、私は急いで下着を直した。
男子たちは大盛りあがりだ。
私はその場に座り込んだまま、恥ずかしさと悔しさで頭がいっぱいだった。
そんな中、美玖が小声で話しかけてきた。
「見られちゃったね。」
恥ずかしそうに笑う美玖。
裸を見られてしまったが、それは美玖も同じだ。
友人を裏切ることにならなかったことは、結果的には良かったのかもしれない。
「ほんと、男ってしょうもないよね。」
私は美玖にそう言うと、ふたりでクスクスと笑いあった。
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その後、私たちはささやかな復讐を開始した。
服を着た後、男たちをおだてて、たくさんのお酒を飲ませることに成功した。
ひとり、またひとりと潰れていき、最後に裕司がトイレに駆け込むと、そのまま静かになった。
次の日の朝は悲惨だった。
慣れないお酒に飲まれた男たちはぐったりと横になり、ゾンビのようにリビングとトイレの間を往復していた。
美玖が水を配っているが、誰もまともに会話ができる状態ではない。
そんな可哀そうな姿に、私も美玖もどこか溜飲が下がった気がした。
昼頃になり、少しだけ回復した裕司に、私は声をかけた。
「ねえ、昨日のこと、どれくらい覚えているの?」
裕司は辛そうに一瞬顔をあげると、すぐにまたぐったりとうなだれた。
「全然覚えてない。何杯飲んだのかも、何をしてたのかも。」
その言葉に私は少しほっとした。が、すぐに裕司がつけたした。
「でも綾音のおっぱいはマジで綺麗だった。」
「それは忘れとけ!!」
背中を蹴り飛ばすと、裕司はさらに苦しそうに呻くのだった。
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それからも、私たちは変わらず放課後に集まっては色んなことをして遊んだ。
しかし、あの一件で反省したのか、裕司たちはあまり無茶をしなくなり、私と美玖のことも何かと気にかけてくれるようになった。
お泊り会の日のことを思い出すと、今でも恥ずかしさで顔が真っ赤になってしまう。
それでも、いつかそんなこともあったねと、笑いながら話せるようになる日が来るのだろう。
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