episode51校長

「えっと、ここです。」


「ふむ、教えてくれてありがとう。」


僕と校長先生は路地裏まで来た。そこには巨大な氷に捕らえられていた集団が居た。僕が捕まえたけど。

そして、伊藤カイトが暴言を放った、、。


「っち、クソジジイが…。」


「誰が【ジジイ】だって?クソガキがっ(圧)。」


「ひゃっ……。すみません。」


校長は圧をかけ、【ジジイ】を強調し、話すと伊藤カイトは黙り込んでしまった。さすが校長。会話の経験数が違う。僕もコミュ障直さないとな…。心から直そうと決意した。

そして校長先生が話を切り出す。


「それで?お前らがなんでソコにいるんだ?まさかルイ君に何か手を出したりしてないよな?な?(圧)」


「あっ、ああ、あいつが襲いかかってきたんだ!俺は無罪だ!」


嘘つけボケ!と思いながら話を聞いていると、校長先生が僕の心を代弁してくれた。


「と言い張ってますけど。嘘つけボケッ!お前らが襲った状態は学校生徒のほとんどが見てるわ!とりあえず警察呼ぶから、もう少しそこで反省してろ。」


「けっ、警察?!本当に頼む!それだけは………、、ってああああああああ!!」


警察と聞いた瞬間、伊藤カイトは顔色を悪くし、校長に呼ばないように頼んでいたが時すでに遅し。もう会話し終わっていた。同時に伊藤カイトが発狂する。声量があまりにも大きいため、少し黙らせることにした。


「少し静かにしてくれますか?口閉(マウスチャック)。」


「おお、ありがとう。近所迷惑もいい所だったからね。さて、ルイ君もここに待っててくれるかね?警察からの事情聴取があるだろうし。あ、授業は遅れても問題ないよ。ルイ君の担任に事情は話しておいたからね。」


「わかりました。ありがとうございます。」


伊藤カイトを黙らせると校長から感謝され、もう少し待つことになった。

待っていると校長が話をしてくれた。


「ルイ君。君の力は強大で大変危険な力だ。だが、人を助けたりなどの誰かの助けになることはしてほしい。これからは君に数々の選択を迫られるだろう。その時、一番適切な判断が出来ると信じているよ。くれぐれもそこの、阿保のようにはなるなよ。」


「はい…!がっ、頑張ります!」


校長は僕に期待しているのだろう。校長の期待に添えれるように頑張らないと……!!


しばらくして警察が来た。そして、周りを調査したり話を聞いたり……。とりあえずめちゃくちゃ調べられた。もちろん僕も。


「えっと、カイト君だよね?巨人の事件も含め、本当にありがとう!」


「い、いえ。当たり前のことをしただけですよ。ははは…。」


これを言ってみたかったんだよなぁ。【当たり前のことをしただけですよ(キリッ)】って。実際話してみると恥ずかしいものだがな……。


「あ、そういえば氷を溶かしてもらえる?ほら、逮捕できないから。」


「あ、そういえばそうでした!すみません。解除!」


僕は氷の能力を解除し、伊藤カイトの集団を一時的に開放する。だが氷には麻痺の効果を追加しておいたので、しばらくは自由に動けないだろう。警察はすぐ手錠をかけ、連れて行った。


「ご協力感謝します。それでは!」


警察は一礼し、パトカーで移動していった。それと同時に、僕と校長は学園に戻った。

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