episode42 他言無用

「転移(ワープ)。」


余計なお世話かもしれないが、一般人が周りに居たら危険なので100kmぐらい離れさせておいた。


麗の爆発でなら巨人にダメージを与えれるのかな?試してみるように促す。


「麗、爆発をあの巨人に当てれないか?」


「了解!圧縮爆発球(エクスプロージョンボール)!」


小さな球を出し巨人に投げつける。その速さは音を置き去りにしていた。やべぇ。


ドォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!


激しい音とともに巨人を巻き込んで爆発する。


「ごおおごごごごごごごおおおお!!!!!」


煙から巨人が姿を現す。ダメージが入ってないように見える。相当固いな。


「えっ嘘!妹ちゃんの爆発で効かないなんて!」


海原さんが凄く驚いていた。恐らく結構上の評価をしていたのだろう。

んで、麗のダメージが効かないとすると……。僕が出るしかないか。街にも被害が出ているし早めの方がいいだろう。僕は早速能力を使おうとする……!そうだ、海原さんは僕の能力について知らない。海原さんは秘密に出来るのだろうか?ってそんなこと迷ってる暇はない!


「海原さん、僕の能力を使います!ですが今に起こったことを他言無用でお願いします!」


「分かったよ!あの巨人を絶対倒してよね!」


「お姉ちゃん、気を付けてね!」


そうして僕は能力を発動する。生半可なダメージでは倒せないと分かっているので全力で潰しにいく!と言っても氷だと恐らく属性が最悪なので、最近アニメでみた技を強化して再現してみる。これでダメージが入るか知らないけど。


「【激】超電磁砲(スーパーレールガン)!うおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


そう、あのアニメの技を強化して打った。手持ちにコインがないから石で代用したけど。そして、飛距離を10mぐらいから1kmぐらいまで飛ぶような力具合にした。


バアアアァァン!


僕の放った石(電磁砲)は巨人の体に直行で当たる。が、貫通はできなかった。だが巨人を状態を倒すことに成功はした。巨人の体に近づき、体に触れる。

そこに追い打ちをかけるように能力を発動する。


「一方通行(アクセラレータ)!」


今度はあの最強さんの能力を借りた。巨人の体に通ってる血流を反転させて爆散させた。実際にやってみると怖いものだ……。

血の雨には打たれたくなかったので、とりあえず血をまとめて下水道に捨てておいた。まぁ大丈夫だろう。


とりあえず巨人の始末は終了したとして、あれは絶対誰かやっているよなぁ。とりあえず鑑定する。


約400m先の木の後ろに、元凶とみられる2人組が居ます。


2人組……。まさかカイト達じゃないよな……。とりあえず麗を危険にさらした危ない人だ。捕らえて洗いざらい吐かせるしかないな。

僕は怒りを力に変えて、地面を力強く蹴り2人組の場所に向かった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る