episode41 巨人

「麗の試合、派手にやってんな~。」


久しぶりに麗の能力を見たからだろうか、少し懐かしさを感じる。いや、爆発で懐かしさを感じるのはやばいか。


「君の方が派手にやってると思うんだけどねぇ??」


「うわぁ!びっくりした。」


独り言をブツブツと話してたらいつの間にか後ろに海原さんがいた。さすがにこの不意打ちはビビる。


「そんなにビックリしないでよ~~。それにしても君の妹ちゃん、強いね。爆発の威力が桁違いだよw下手したら私もまともに食らったらまずいかな~。」


「麗ってそんなに強いんですか?能力値Aぐらいとは聞いていましたけど。」


「え?!Aなの?Sはあってもおかしくないレベルだよ!」


まじか。麗、そんなに凄いのか。兄ながら感心するなぁ。まぁ今は姉だが。

そう思いながらも、再び妹の方の試合を見る。が、先ほどの爆発で試合が終わってしまったようだ。そうすると海原さんが再び話した。


「あーさっきの爆発で決着がついたようだね~。って、じゃあすぐ受け付け行かないと!行こ!」


「あっ、はい。」


そうして2人で走り出す。今はこうしているけど、後でほぼ殺し合いをするってなると気持ちが複雑になる。なんていうか、喜びと緊張などなどが混ざり合わさってどういう感情なのか僕にもわからなかった。


受付に付き僕たちは受付を済ませる。すると別れる前に海原さんが一言、言ってきた。


「絶対負けないから!真剣勝負だね!」


「いや一応3組ですけど……。」


そうして別れた。いやまぁ心配はあるけど、やるだけやるか。

そうして戦場へ進む。進む前にしっかり鑑定(アプレイゾル)を発動したが何もなかった。



戦場へ立ち、試合開始の合図が放たれる。!!その時だった。今まで晴天に晴れていたのに、デカい影で暗闇に覆われた。

何事かとその影の方を見ると、、


「がああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


なんか炎をまとった推定25mほどの巨人がいた。

「キャーァァァァァァ!!」 「なにあれ?ヤバくね?」 「わああああああ!」

なのど叫び声が聞こえる。この状態、まずい。ワンチャンここの人全員の力を合わせれば、倒せると思ったんだがこの状態では無理だな。どうすれば…


「ねぇルイ君?これどうする?本当にこの状況はまずいよ!」


「お姉ちゃん!大丈夫?んでなにあれ?」


麗と海原が来た。まぁ戦力はこの3人でそろっているか。さぁこれからどうしようか。僕はめっちゃ悩んだ。



……………………………………………………………………………………


「久保田の召喚能力、やっぱやべぇなww」


「いやお前の炎能力もやばいだろww」


「ははははww」 「ははははww」


巨人の後ろで嘲笑う者が2人いた……。

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