episode40 爆破(麗視点)
準決勝、私たちは準備をしていた。
「小鳥遊さん!作戦はどうするんすか?」
「そうね、初手爆発はもう通用しないと思うから別の策が必要だよね…。國枝君は
何か案がある?」
「そうっすね…。今は作戦は思いつかいっすですね…。久保田は何か案があるか?」
「、、、あ!僕の召喚獣で突っ込ませて、相手の怯んだところを叩くのはどう?僕は近接が苦手だけど…。」
「そこは僕がカバーします。体術得意っすから。何なら能力が体術系ですし。」
これで2人ともは大丈夫ね。後は、野村君についてだよね。私は野村君に質問をする。
「野村君はどうする?私は1人でもいいけど。」
「ワイは空を飛んで、空から攻撃なんで1人でいいよ。あ、小鳥遊さんを空まで運んで空から攻撃とかどう?」
うーん。空を飛ぶのは苦手なんだよね……。とにかく私は地上にいよう。私はそう思って野村君の案を却下した。
「えーと、作戦をまとめると、、まず、久保田君の召喚獣を突っ込ませる。そこに私が爆発で攻撃を加えていく。その爆発で倒れなかったら、國枝君は久保田くんを守りながら叩いて。」
「はい!」 「はい!」
いい返事だね。これなら心配ないなと思う。まぁそれでも相手も1組。油断したら終わりだね~。
「そして、野村君は初めから浮いて空から武器を降らせるなり攻撃を仕掛ける!くれぐれも私たちを攻撃しないようにね!」
「了解。」
何の武器を降らせるかによって相手に効くかどうか分からないけど……。まぁ大丈夫っか!
「作戦は以上!みんな注意を怠らないようにね!」
そうして私たちは受付に向かう。うー緊張してきたぁ!
受付を済ませ、戦場に立つ。相手の様子を見る。めっちゃ堅そうな装備を来た体が馬鹿でかい人、金属の仮面を被って世紀末みたいになってる人………相手、なんかゴツいんですけど?!
「へっへっへwお前か。さっき不意打ちで爆発を起こした馬鹿野郎はそこのおじょおちゃんかwwか弱そうにねぇww」
なんか煽ってきてるんですけど。確かお姉ちゃんが言ってたような、「面倒くさいのがいたら無視すればいい。」って。その言葉を思い出した私は、相手を無視する。
しばらく見つめあった後、試合開始の合図が出た。
「久保田君!」
「はい!猛獣召喚(モンスターサモス)!行け!【くすのき】!【わたなべ】!」
久保田君の合図とともに、2体の人型のモンスターが出る。なんか強そう。
そして相手4人に襲い掛かる。
「あ゙ぁぁぁ面倒くせえぇぇぇ!死ねぇ!」
スカッ。 めちゃくちゃ綺麗にスカったw思わず笑ってしまう。おっと、いけないけない。すかさず私は能力を使う。
「地面爆破(グラウンドバースト)!」
ゴゴゴゴゴゴゴ!ドカァァァーーーン!!
相手のいる場所に大爆発をさせた。まぁこれで倒せたとは思わないけどね……。
爆発の煙が上がり、相手の姿が見える。私たちは改めて戦闘態勢に入る。
「ギッ、ギブアップだぁ…。」
え?煙が上がった時にはもう相手は全員倒れていて、戦えすらいないほどの傷を負っていた。まさかこれで倒せてしまうとは……。
「小鳥遊さん流石っすね……ww」
「とにかく出よっか。」
そうして私たちは戦場を出た。
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