episode39 好奇心
速攻で受付に向かい、チームと合流する。そこで申し訳ないような顔に3人ともなっている。何かあったのだろうか。とりあえず心配なので八雲さんに聞く事にした。
「あの、何かありました?」
「あっ…、小鳥遊さん。申し訳ないけど私たち、戦わなくていいかしら…」
「えっ?」
「いや、私たちが居ても無駄な戦力になるだけでしょ?だから端に居ようかなと思って……。お願いします!」
「俺からも頼む!」 「お願いします!」
って3人とも頭を下げた。まぁ、まさかこうなるとは思っていなかったけど、さすがにびっくりした。まぁ多少負担が掛かっても問題ないか。3人とも氷の壁(アイスウォール)で守ればいいし。
「わかりました。皆さんは僕の能力で守っておくので安心してください。」
「申し訳ないけどありがとうね。」
「小鳥遊、感謝するぜ。」
「ありがとうございます!」
そして時間になった。で、行く前にもちろん鑑定(アプレイゾル))を発動する。
♦
何も仕掛けられていません。
♦
どういうことだ?まぁとりあえず安全だと分かったので前へ進む。
僕たちは戦場に立つ。
相手は、LAMIA学園2年2組。まぁまぁな強さだ。まぁまぁとか言ったら失礼か。
自分で反省しながらも、相手を見る。見つめあい、スタートの合図が入る。それと同時に僕は能力を発動した。
「氷の壁(アイスウォール)。」
僕が能力を発動した瞬間、戦場を全て氷で覆い仲間の場所にも氷で覆った。
これなら他人を気にしせずに戦える。戦闘態勢に相手もなっているようだ。早速お試し代わりの能力を発動する。
「風神拳(ウィンドウパンチ)。」
僕はそう言いながら拳を前にだす。そうした瞬間に台風が目の前にできて、相手に襲い掛かった。
「なんのこれしき!防御(ガード)!ウォォォォォォォォ!」
相手が盾でガードしてくれたおかげで相手全員無傷の用だ。さすがに風神拳(ウィンドウパンチ)はやりすぎぁ。
「ではこちらから行かせてもらうぞ!」
そう宣言して相手1人が剣を持ちながら襲い掛かる。さっきの防御能力試してみようかな。好奇心が勝ってしまい、試してみる。
「全体防御(オールガード)。」
カキィィン!
「なんだこれ!クソッ!」
お、しっかり能力が成功したようだ。しっかり剣を弾き僕を守っている。すげぇな。自分に感心しながらも、次に何の能力を考える。もう好奇心が強すぎて自分のストッパーが外れしまう。
「そうだな~。あ、これやってみよ!特大火球(ビッグファイアーボール)。」
そうやって巨大な火の玉を出し、相手にぶつける。
「こんな巨大な玉避けれるわけッ!ガアアアアアアアアア!」
相手4人とも燃やしてしまった。
やべっ。やりすぎたかな…とりあえず回復しておくか。
「回復(ヒール)。あ、後これもやらないとな。記憶喪失(メモリーデリート)。」
さすがに記憶を消しておかないと国に潰されるからなぁ。とりあえず能力解除するか。
そうして僕は、氷の能力をを解除する。次第に氷が消えて、周りの姿が見えてくる。
観客が見えているのは倒れた4人と、立っている4人だ。
もちろんだが勝利の判定をもらい、戦場から去った。後から何か聞かれないか不安だぁ。
そう思いながらベンチに座った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます