episode39 好奇心

速攻で受付に向かい、チームと合流する。そこで申し訳ないような顔に3人ともなっている。何かあったのだろうか。とりあえず心配なので八雲さんに聞く事にした。


「あの、何かありました?」


「あっ…、小鳥遊さん。申し訳ないけど私たち、戦わなくていいかしら…」


「えっ?」


「いや、私たちが居ても無駄な戦力になるだけでしょ?だから端に居ようかなと思って……。お願いします!」


「俺からも頼む!」 「お願いします!」


って3人とも頭を下げた。まぁ、まさかこうなるとは思っていなかったけど、さすがにびっくりした。まぁ多少負担が掛かっても問題ないか。3人とも氷の壁(アイスウォール)で守ればいいし。


「わかりました。皆さんは僕の能力で守っておくので安心してください。」


「申し訳ないけどありがとうね。」


「小鳥遊、感謝するぜ。」


「ありがとうございます!」


そして時間になった。で、行く前にもちろん鑑定(アプレイゾル))を発動する。


何も仕掛けられていません。


どういうことだ?まぁとりあえず安全だと分かったので前へ進む。


僕たちは戦場に立つ。

相手は、LAMIA学園2年2組。まぁまぁな強さだ。まぁまぁとか言ったら失礼か。

自分で反省しながらも、相手を見る。見つめあい、スタートの合図が入る。それと同時に僕は能力を発動した。


「氷の壁(アイスウォール)。」


僕が能力を発動した瞬間、戦場を全て氷で覆い仲間の場所にも氷で覆った。

これなら他人を気にしせずに戦える。戦闘態勢に相手もなっているようだ。早速お試し代わりの能力を発動する。


「風神拳(ウィンドウパンチ)。」


僕はそう言いながら拳を前にだす。そうした瞬間に台風が目の前にできて、相手に襲い掛かった。


「なんのこれしき!防御(ガード)!ウォォォォォォォォ!」


相手が盾でガードしてくれたおかげで相手全員無傷の用だ。さすがに風神拳(ウィンドウパンチ)はやりすぎぁ。


「ではこちらから行かせてもらうぞ!」


そう宣言して相手1人が剣を持ちながら襲い掛かる。さっきの防御能力試してみようかな。好奇心が勝ってしまい、試してみる。


「全体防御(オールガード)。」


カキィィン!


「なんだこれ!クソッ!」


お、しっかり能力が成功したようだ。しっかり剣を弾き僕を守っている。すげぇな。自分に感心しながらも、次に何の能力を考える。もう好奇心が強すぎて自分のストッパーが外れしまう。


「そうだな~。あ、これやってみよ!特大火球(ビッグファイアーボール)。」


そうやって巨大な火の玉を出し、相手にぶつける。


「こんな巨大な玉避けれるわけッ!ガアアアアアアアアア!」


相手4人とも燃やしてしまった。

やべっ。やりすぎたかな…とりあえず回復しておくか。


「回復(ヒール)。あ、後これもやらないとな。記憶喪失(メモリーデリート)。」


さすがに記憶を消しておかないと国に潰されるからなぁ。とりあえず能力解除するか。

そうして僕は、氷の能力をを解除する。次第に氷が消えて、周りの姿が見えてくる。


観客が見えているのは倒れた4人と、立っている4人だ。

もちろんだが勝利の判定をもらい、戦場から去った。後から何か聞かれないか不安だぁ。

そう思いながらベンチに座った。

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