episode28 1試合目
「一試合目、LAMIA学校の2年3組VSLAMIA学校1年2組!」
一試合目は相手の学校同士の戦いか。実力的には丁度いいんじゃないか?と思う。別に学年ごとで能力の強さが上がったりはしないが、実戦経験で言ったら上の学年の方が有利だからな。
しばらくして代表の人が校庭に出てきて、睨みあっていた。
「試合開始!」
こちらの学園長の合図で戦いの火蓋が切り落とされた。
「皇帝拳銃(エンペラーガン)!!」
「身体強化(ビルドアップ)!!」
「毒鎌(ポイズンシック)!!」
などなど……
人それぞれ能力を発動し、交戦する。武器を創作し戦う物。自分に能力をかけて強化し戦う物。いろいろな戦い方が見受けられる。これは参考になるな!
この戦い、1年2組がやや優勢と見えるが2年3組もいいチームワークで何とか持ちこたえてる。実戦経験があってちょうどいいバランスになっている。さすがに死なれたら困るけど。再び僕は戦場を見る。
「ッチ、鎌に斬られた。グハッ!」
「クソッ一人やられた!こっちか?!グハッ」
「へへ、隠蔽(ハイディング)で裏回りしてやったぜw。」
「ナイス!和田野!杉山!」
おお、これはいい戦法だ。杉山って人が分身を作り4人だと騙す。そして、隠蔽で姿を隠し、後ろから切りつける。いい戦法だ。あと、単純に鎌の使い方が上手い。
これは2年3組の勝ちだな。
そしてその後、4対2でフルボッコにされ2年3組が勝利を収めた。
「そこまでっ!勝者、2年3組!」
学園長の合図により戦いが終了した。
??薄々気づいているのだが何か視線を感じる。だけど何処からかが分からない。なんか炎帝結界(インフェルノ)も含め、とてつもない嫌な予感がする。この合戦には何かしらと裏がある。死人が出てもいい戦いなんてあっていいものじゃないし。まぁ僕が裏に関わらなければ、めんどくさい事はおこらないと思うし余り目立たないように過ごそう。
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「へへっ、あいつが急に女性になってクソ強くなったって奴か。おまけに炎帝結界(インフェルノ)も破壊したのもあいつのようだしな。」
ルイを見ながらつぶやく。
裏の糸を引いているものとしての責任を果たさなければな。
小鳥遊ルイを殺す。それだけを考えろ。
そうして俺は持ち場に戻った。
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