第24話 結婚式
この日、ライリーとイリスの結婚式が行われた。
「イリス、君を一生守ってみせるよ。」
「はい。お願いしますね」
2人は、結婚の時に言う誓いの言葉を口にして、口付けを交わしたことにより2人は夫婦となったのであった。
「ライリー・ウィン・エレンジアは、妻を生涯かけて守り抜き、幸せにする事を誓う。」
「イリス・ウィン・ゴンドリーは、夫を生涯に渡って支え、寄り添う事を誓います。」
2人が口付けをした際、顔が両方とも少し赤かったのには、誰も気づいていなかったのであった。
「「王太子夫妻、ばんざーい!!」」
この結婚式では、エレンジア王国中が歓喜に沸き、至る所でこんな言葉が聞こえてきたのである。この後、王太子夫妻を乗せた馬車が王都中を周るパレードがあり、市民が王太子夫妻を一目見ようと道沿いに集まっていた。
そうして、結婚式は無事に終わったのであった。しかし、これから2人の長い夜が始まるのである。
「イリス、そろそろしようと思うが大丈夫か?」
「はい。いつでも大丈夫です。殿下、初めてなので優しくお願いします。」
少し、ライリーは顔を顰めた。
「2人しかいない時には殿下を使うな。名前で呼んでくれ。」
「ライリー様、優しくお願いしますね。これでいいですか?」
「ああ、それでいい。始めるぞイリス」
こうして、2人は1つになったのである。
翌朝になり、ライリーは先に起きており執務へ向かっている時に、イリスは起きた。
「私1人で、ライリー様の夜を満足させる事が出来るのかしら。私だけでは壊れそうですね。側室も考えた方がいいのでしょうか」
ライリーは側室を持とうとは思っていなかったが、側室を持つ事になりそうだったのである。
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ライリー王の結婚式
当時、ライリー王太子の時に結婚したイリス第一王妃はこの事を残してある。
「夜の行為は私が壊れそうでした。早急に側室を作らなければならないと決意する事にしたのです。」
結婚式の日には、いつも営業している屋台や店などが全て閉店していたと言われており、ライリー王太子夫妻の姿を見る為に、パレードの前列の席取りが2日前から行われていたと言う。
この結婚式では、北部との内戦が続いていた事もあり、質素な結婚式ではあったが歴代王の結婚式ではトップの歓声が上がっていたと言う。
ライリー王は、王太子の時代から国民の人気が高かった事が伺い知れる大切な資料となっている。
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