第21話 後始末
ライリーは一部の兵士をジャルディアンに残し、王都に戻った。
「後は北部と東部だけか。しかし、北部は面倒だな。北部はイザベラの元で纏まっているし、イザベラは隙を見せないだろうな。ならまずは東部を鎮圧するところからか」
「ですが、バルエール地方はオストマン帝国が占領してますがどうするのですか?」
「それは後回しにするしかないだろうな。オストマン帝国軍を倒せる軍はエレンジア王国には存在しないからな」
ライリーは疲れた表情を見せ、次の予定である、リチャード王の寝室へと向かったのであった。
「父上、お加減はどうでしょうか?」
リチャード王は真剣な顔つきで答えた。
「一年は持たないだろうな。だが私の事などどうでもよい、長く生きて来たのだ。唯一の心残りはこの国の未来よ。兄弟同士で戦いあっているこの国をなんとしても守り抜かねばならん。それはライリーお前に託したぞ。」
リチャード王の言葉には、王としての覇気があった。
(父上から王を私が譲り受けても、父上を超えられる王になれるのだろうか)
ライリーには王という職業を全う出来るかどうかが不安になっていた。
「わかっております。しかし、東部はあと少しで鎮圧出来るのですが、北部のイザベラは鎮圧出来る見通しが立っておりません。」
「放ってよけばよい。今回の内乱で一番利益を得たのはマリアロ神聖国で、その次がオストマン帝国になっておるが、ランスルフーロ王国は何も利益を得ていないのと、オストマン帝国も費用に見合った領土は手に入れてない。
つまり、今回の戦争で3国のバランスは崩れた。オストマン帝国とランスルフーロ王国はマリアロ神聖国に対して、攻撃を強まるであろう。機を見て北部を制圧すれば良い。」
ライリーはリチャード王の言っている事が正しいと思った。
「そうですね。北部には、閉鎖的なエルフの自治区があり、閉鎖的なエルフが多いです。一筋縄ではいかないでしょう。」
「頑張れよ。だがお前は長生きするんだぞ」
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リチャード王との話しが終わり部屋に戻ると、東部から新しい報告が来た。
それによると、東部のバルエール地方を除いて、東部はライリー王太子殿下のものとなった。レオは、ミャンベリーで市民の前で初回されたらしい。
その時の民衆は歓声を上げ、ライリー王太子殿下は王に相応しいという噂が世間では広まっていた。
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閉鎖的なエルフ
北部のエルフには、全てのエルフの故郷である、「世界樹の森」と言われる世界樹が中心に立っている森が存在している。
世界樹の周辺では、閉鎖的なエルフが14万人ほど住んでおり、彼らは周りと必要最低限の交易以外は一切交流しない。ここのエルフは魔力量が異常なほど高く、迂闊に手を出せば返り討ちにあうだろう。その為、自治区として独自の統治を許していた。
マリアロ神聖国は、人族以外を見下す傾向にあり、その事で軋轢を生み出すのではないかと言われている。
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寝ぼけており、途中のまま変な状態で公開してしまいました。申し訳ありません。
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