第12話 派手すぎた祝勝パレード Part6


「許さんぞ、ハラユキ!!」


声の方を振り向くと、シューラウドの姿があった。

体は傷だらけでボロボロ、血もかなり出ている様子だが、

奴の力を考えれば、この状態でも危険なのは明白。


「生きてたのか・・・」

「当たり前だ。貴様らの攻撃で、私が死ぬはずがないだろ、愚か者め!」


全員、体力も底を着くレベルで疲弊している。

シューラウドもダメージは大きいようだが、とても勝ち目があるとは思えない。


「ハラユキ、貴様の事は目をかけてやったが、もう許さん。

最高に苦しめた状態で、殺してやる!」


すると、ハラユキ以外の4人が宙に浮く。


「ぐああああああああああああああああ!!!!」


4人が苦しみだす。


「おい、何をした!?」

「くっくっく、まずはこの4人をゆっくりといたぶり、殺してやる。

そして、この街のやつも全員殺し、お前が絶望したところで

じわりじわりと殺してやる。

ハラユキ、貴様はすぐに殺さんぞ、ゆっくりいたぶりながら、

貴様が苦しみで涙が止まらなくなるまで暴行してやる。

貴様がどんなに助けを呼ぼうとも、誰も助けに来ぬ環境でな。

そして、ギリギリのところで生かしておき、

ある程度回復したら再びいたぶってやる。

私が貴様で遊ぶのに飽きた時、体を切り裂いて殺してやろう。

それまで、究極の地獄を味あわせてやる!」


宙に浮かされた4人は苦しみ続ける。

首を絞められているような感じだ。

いや、体全体を絞められていると言った方が正しいか。

このままだと、本当に死んでしまう。


「やめろおおおお!!!」


ハラユキはシューラウドに生身で向かっていくが、簡単に吹き飛ばされる。


「そこでゆっくり見ていろ。

これから始まる、永遠級トラウマレベルの殺戮ショーをな!!」


浮かび上がった4人は、ひたすらもがき苦しんでいる。


「このままゆっくり締め付け、こいつらの体を破壊してやる。

ゆっくりと内臓や目玉が飛び出し、痛いなんていう生易しい

表現では通じないほどの苦しみを味わうのだ。

その残酷な様をじっくりと楽しむが良いわ!」


4人は自力で抜け出せるだけの力は無い。

ただひたすら、もがき苦しむ状態が続いていた。


「どうだハラユキ、悔しいか?だが、お前が私に行った罪は、

この程度では済まさんぞ。

もっともっと、精神的に苦しめてやる!!」


ギャグ魔法を使おうにも、体力も魔力もほとんど残っていない。

太刀打ちする術は、完全に途絶えた。

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