パンドラの箱……
「社長。開いてはいけないのは、スマホアプリですね」
「別にいいんじゃないか?これで、救われる人がいるんだから……」
「最終的には、不倫させるのが目的だとユーザーにバレてしまえば、このアプリは終わりですよ」
「それまでに離脱する人もいるだろうし……。ランクをあげずに楽しむ人もいるのだから大丈夫だよ」
「社長は、悪い人ですね」
「それで、夫婦がうまくいけばいいんだよ。ただ、最低の一万円でも払い続けたくなる仕掛けはあるよな」
「自分好みに好きだった人を育て上げるからこそ手放せなくなる」
私は、ビルから下を見下ろす。
「だから、再会するとガッカリするんだ」
「データをたくさん集めればこれが本格的に稼働出来ますね」
「必要なのは、自分好みの相手だろ?」
私は、窓際にいる一体の人形に触れる。
「不倫相手は、自分が欲しいと思い続ける相手ではないとね」
ユーザーのデータをもっと手に入れれば、最高の
これの為に私は脳内不倫アプリを作っただけだ。
・
・
・
そのアプリは開いてはいけない。
人間にとっての最悪を招くものだから……。
脳内不倫アプリ♡【カクヨムコン応募中】 三愛紫月 @shizuki-r
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます