【完結】金髪ギャル空手家がダンジョン配信したら大バズリした件 ~圧倒的な強さで楽々とソロ攻略しすぎたから、その勢いで魔王を倒しに異世界へ行くことにしたよ❤
第16話 魔物の大群VSギャル空手家、血で血を洗う大激闘!
第16話 魔物の大群VSギャル空手家、血で血を洗う大激闘!
村の中に足を踏み入れた瞬間、あーしは凶悪な魔物たちに囲まれた。
当たり前だよね、ここは魔物の村なんだから。
ギョオオオオオオオオオオオオオ
グルアアアアアアアアアアアアア
キシャアアアアアアアアアアアア
ガアアアアアアアアアアアアアア
様々な魔物たちの咆哮が大気を震わせる。
こんな光景はA級探索者でも耐えられないだろう。
でも、あーしは違うよ!
最強の空手家のパパの娘なんだから!
『ひゃああああああああああ』
『これはアカン! マジでアカン!』
『花ちゃん、ダメだ! 逃げてくれえええええ』
『マジでヤバイ! 早くダンジョン協会に連絡するんだ!』
『探索者ギルドに連絡したが、この階層まで降りる探索者は近くにいないらしい』
『はい、ギャル空手家の人生終了』
みんなの色々なコメントを見たあーしは、魂を震わせた。
「安心して! あーしは負けないよ!」
あーしは全身を包んでいる〈光気功〉をさらにレベルアップさせた。
「3倍〈光気功〉ッ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ――――ッ!
通常の〈光気功〉の力を3倍に高め、あーしは魔物たちを睨みつけた。
すると大半の魔物たちは怖気づいた。
それは肌感覚でわかった。
だけど、手加減なんてしない。
お前らは人間を家畜同然にした。
そんな奴らをあーしが許すと思ってんのか!
「ハアアアアアアアアアアアアアアア」
裂帛の気合一閃。
あーしは拳を握りしめ、一番近くにいたゴブリンのイレギュラーである、ギガント・ゴブリンの群れたちに向かって突進した。
2メートルを超えるギガント・ゴブリンたちはハッとなり、あーしに向かって一斉に襲いかかってきた。
だけど、もちろん今のあーしの動きのほうが早い。
「せいやあああああああああああッ!」
あーしの拳がギガント・ゴブリンたちの顔面に炸裂し、その頭が次々と吹き飛んでいく。
あーしは数十体のギガント・ゴブリンたちを文字通り瞬殺した。
「まだまだ!」
ギガント・ゴブリンたちを一掃したあーし。
そんなあーしに襲いかかっていたのは、ダーク・オーガたちだった。
彼らは3メートルを超す巨大な体躯を持ち、その力は凄まじい。
しかし、あーしは恐れることなくダーク・オーガたちに立ち向かう。
「グルアアアアアアアアアア」
ダーク・オーガたちは手にしていた巨大な棍棒を振り下ろしてくる。
あーしはそれを見事に躱し、カウンターで強烈な蹴りを繰り出した。
その一撃一撃がダーク・オーガたちの腹に命中する。
ダーク・オーガたちは大量の血を吐いて絶命していく。
「次はお前よ!」
ダーク・オーガの次に待ち受けていたのは、牛の頭に巨人のような身体をしているミノタウロスだった。
身長は5メートル強。
間違いなく、A級の探索者でも苦戦する凶悪な魔物だ。
でも、今のあーしの敵じゃない!
グモオオオオオオオオオオオオオオオ
ミノタウロスは地鳴りような声を上げ、その巨体で突進してきた。
あーしもミノタウロスに向かって突進する。
「てりゃああああああああああ!」
ミノタウロスよりもあーしの拳のほうが速かった。
ズドンlッ!
あーしの拳がミノタウロスの胸に炸裂し、その巨体が後退する。
けれど、ミノタウロスはすぐに体勢を立て直し、ダーク・オーガが落とした巨大な棍棒を拾ってあーしに攻撃してくる。
「遅い!」
あーしはその棍棒による攻撃を躱し、カウンターで強烈な蹴りを繰り出した。
その一撃がミノタウロスの顔面に命中し、巨体が再び後退する。
「とどめ!」
あーしは〈光気功〉の力をさらに高め、連続攻撃を繰り出した。
その動きはまるで疾風のようであり、ミノタウロスは防御する間もなくその肉体にあーしの攻撃を食らっていく。
「さあ、これで終わりだ! 〈千撃拳〉!」
あーしの最強技〈千撃拳〉がミノタウロスに炸裂し、その巨体が地面に倒れ込む。
ミノタウロスは絶命した。
それからはあーしの独壇場だった。
残った魔物たちを1分もかからずに全滅させた。
「……ふう、こんなもんかな」
あーしが一息つくと、AIが搭載されているドローンがあーしの元へ戻ってくる。
このAI搭載型のドローンは優秀で、戦闘が始まると登録者から離れ、戦闘が終わると再び登録者の元へ戻ってくるのだ。
そんなドローンの配信画面をあーしは見る。
配信画面には、リスナーたちのコメントが滝のように流れていた。
『花ちゃん、最高!』
『ミノタウロスを倒した!』
『本当に凄い……感動して泣いちゃった』
『伝説だ。俺は今、伝説をリアタイしている』
『やべええええええええ』
『マジで凄すぎない?』
『あまりに感動したからブラック会社を辞めてきました』
『強すぎてワロたwwwwwwww』
あーしはコメント欄から目線を外した。
まだ終わってない。
早く、魔物たちに捕まっている人たちを助けないと。
そう思った直後だった。
「よくもワレの家畜場を壊滅させてくれたな」
あーしの前に現れたのは、竜人またはドラゴニュートと呼ばれる魔物だった。
身長は2メートルぐらいだが、筋骨隆々とした肉体は鋼の鱗で黒光りしていた。
目には冷酷な光が宿り、その口からは鋭い牙が覗いている。
「この小娘が……他の家畜どもより先に、魔王さまへの生贄にしてくれる」
〈ギャル空手家・花ちゃんch〉
最大同接数 102万4000人
チャンネル登録者数 79万4000人
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます