恋したらピンク色の涙が出るようになった。
ルベ
〜流せやピンク色〜
私の幼馴染みは、好きだよと言っても笑って「ありがとう」としか言ってくれなかった。
長いまつ毛も、柔らかくて茶色い髪も、耳に残る優しい声も、全部が大好きで大好きで大好きなのに。
私の想いは届かなかった。
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「私のほうが好きなのに!!!」
帰り道、幼馴染みが知らない奴と手繋いで帰っててさ、
もう私の不満は大爆発。
思ってたこと全部ぜーんぶぶちまけちゃった。
「ずっと好きって言ってきたのに、アカはありがとうしか言ってくんなかったッ
ずっとずーっと私の片想いだった!!
それなのに、酷い!酷いよ!!高校で知り合ったやつと付き合うなんてあんまりじゃん!!!
せめてフッてよ!!こっ酷くフッてッ!
そしたら諦められるから!!」
アカのとなりにいる知らない奴がオロオロとした様子で手を離す。
瞳孔かっぴらいて睨みつけて、何か言いたげなアカに向かってまた口を開いた。
「アカ!!私が、ッ!
…私が……"男"だったらよかった…?」.
私の幼馴染み。"可愛い可愛い"幼馴染み。
私の好きな女の子は、ピンク色の涙を流す私を見て
"赤"色の涙を流した。
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