第10話 真実に触れる時 (3)
「おかえりなさい。ちゃんと見つけられた様ね。私も忘れっぽくなっているから、言った所に無かったらどこに仕舞っちゃったのかしら?なんて思っていたところよ。
さて、この日記は美月ちゃんに預ける・・・というより、美月ちゃんに託すわ。美月ちゃんが生まれた時から、今日という日が来たら渡すべきだと思っていたしね。私は読めないから、知りたい事が書いてあるとは限らないけれど、きっとお爺ちゃんやお父さんがあなたに残した想いは伝わるんじゃないかしら。」
「私もおばあちゃんに見せてもらったけど。私も読めないのよね。美月にはたぶん読めるはずだから、あなたに託すわ。」
お母さんの声は明るかったけど、涙目だった。
「おかあさんもお父さんに逢いたい?」
「もちろん!こんなに大きくなった美月にも逢って欲しいし。というか、絶対お父さんの方が美月に逢いたいと思っていると思うよ。」
「えぇ、おばあちゃんも絶対そうだと思うわ!おじいちゃんも美月に逢いたかったと思うし。でもきっとお爺ちゃんもお父さんも美月を見守ってくれているわ!」
「私もそんな気がする。」
話し込んでいたら、あっという間に夕食時になっていた。
3人で夕食を食べた後、お風呂に入って私はいつも泊まる部屋に戻ってきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます