第30話 夢の扉
暗いぼやけた夢の中、驚くように尖った映像が見えた。金属で出来た箱が、アニメで見た夢のように、蠢き、歪み、腕を伸ばした。なんだ、ちゃんとイメージが見えたじゃないか。途中で夢だと気づいた私を振り返ると、箱と同化し、板となった身体が遠くの山稜に伸びる。其れなのに、覚めた夢はあっと言う間に瓦解し、帳の向こうに溶けて消えた。ああ、このイメージはどこに隠れていたのだ、もう一度見るためには、どこの扉を開けばよいのだ。
散文置き場 chrononno @chrononno
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。散文置き場の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます