第13話 Only one-shot enough for you kill

「・・・ユーマ?」

 パチリ、パチリと繰り返す瞬き。しかし、その目に映る光景は変わることは無い。モニターの片方、ディマールからのカメラ映像を転送している方は、もうもうとした乳白色に覆われており、

「そ、そんな・・・・・・」

 もう片方、即ちエフリードからのを受け取るモニターは、一面の砂嵐。それはデータが来ていないという事を示している。

 だから、それはつまり。と、そこまで思い至った途端にセリエアはさあっと血の気が引くのを感じた。一瞬の思考停止の後、慌てたようにインカムへと問いかける。

「ユーマ!ユーマ!聞こえてたらサッサと応答するんだ、ユーマ!?」

 ザアザアと嫌な雑音が遠くから聞こえる。断続的に聞こえるその雑音の奥から聞こえるであろう、あの憎まれ口を聞き逃してなるものかと、セリエアはイヤホンをぎゅっと耳に押しつけた。

『ザ・・・ザ・・・ねご?・・・・・・・姐御、聞こえやすか!?』

「ユー!?・・・ああ、キョウ君か。うん、大丈夫。聞こえる」

 明らかにトーンの下がったセリエアだったが、それに対してキョウズイは責めることはしなかった。そのあんまりな態度に秘められた想いに気が付かないほど、彼は朴念仁では無い。

『人の声を聞いて、露骨にガックリしないで下せえ』

 だから、極めて平静の通りの、いつも通りの対応を。

「ああ、ゴメン。それで・・・エフリードの様子は?」

『何ともかんとも。奥に敵がいる以上はこちらも稜線に隠れたままで、とんと迂闊に動けやせん。ただ・・・』

「ただ?」

『あっしの見間違いかもしれやせんが、その・・・土煙がこう舞う前に飛んで行った物が見えやして。それが恐らく、いや、確実にエフリードの腕部かと―』

「止めてくれ!・・・・・・・・・・・・ゴメン、君に言う事じゃない」

 そうだ。キョウズイはただ、知らせてくれただけのこと。であればその、エフリードが無事では無いと予感させる情報を受け止めるべきは。

(・・・ボク、だ)

 キュウ、と膝の上に置いた両手が自然と握られる。まるで、何かを耐えるかのように。

『いえいえ、お気遣いなく』

 そう言ってセリエアへと気を使ってくれるキョウズイの優しさが、逆に彼女の胸に針となって突き刺さる。

(昨日、あんな風に言ったのに・・・)

 そう、彼は『これ』を言っていた。そして、自分はああ言い切った。戦わせている以上、その覚悟くらいはある、ある筈だった。しかし、いなくなるというのがこんなにも唐突で救いの無いことであると、理解できていたかと問われれば・・・。

(ううん!)

 振り払うようにブンブンと頭を大きく振ると、セリエアはもう一度インカムのマイクを口元へ近づける。

「ユーマ!ユーマ、聞こえれるんだろう!聞こえているんなら、応答を!」

 絶対に死んでいない。彼女を置いて、行ってしまうはずが無い。そんな理屈にもならない理由付けを支えに、セリエアは呼びかけ続ける。

「返事をしてくれ!・・・いや、出来ないならせめて何かアクションを!ユーマ!!」

 必死に呼びかけつつも1滴、2滴、そして滂沱の如くに両目から溢れる水が止まらない。

(ボクの我儘のせいで、ボクの為に戦う人では無かったキミが戦って、その挙句ボクを置いて死んでしまうなんて、そんなこと・・・)

 そんなことが、許される訳無いだろう!

「おいユーマ、聞こえてるんだろ!?」

 最早、理性も何もあったものでは無かった。遠くから聞こえてくるキョウズイの声も碌に耳に入らないまま、セリエアは只管通信機に怒鳴り続けた。

「ユーマ、ユーマ!何をしてるんだよ!早く応えろよ・・・応えてよ・・・・・・ユーマ、この馬鹿!!」

『馬鹿とはなんだ!!!』

「・・・ふぇ?」

 ガンと鈍器で殴られたかのように耳朶を打つ大声に、ハッとセリエアは我に返る。

「・・・え?」

 ぐういと袖で涙を拭う。それでも歪む視界の先、モニターの中、ディマールからの映像、薄靄の中に居立しているのは。

「ああ・・・ああ!」

 涙で視界が歪もうと、それをセリエアが間違えるはずも無い。

「ユーマ!」

 間違いない。エフリードの、そしてユーマの姿だ。

『自爆される際に音声をミュートにしたんだ、それを戻した途端耳元で怒鳴りやがって!死ななかった俺を殺す気か!』

「ユーマ!?ああ、ユーマ、ユーマ!」

 再び、しかし真逆の感情から、両目から鼻から液体の流出が止まらない。ズウッと鼻をすすりあげると、セリエアは濁音混じりの声を上げる。

「本当にユーマなんだね!?・・・・・・よかった」

『本当も何も・・・・・・エフリードの通信状態が悪いようだからセイレーンから回しやす、と言いやせんでしたか?』

 ふぇ?とセリエアが通信記録を確認すると、確かに彼女の端末に通信が来ていた。彼女が応受のボタンを押さなかったせいで、その情報が届かなかっただけだ。

 逆を言えば、それに気付かないほどセリエアが一心不乱だったと言うことでもある。

「う・・・・・・それよりユーマ、エフリードの状態は」

『誤魔化しやしたね?』

「五月蠅いよ。それよりも、だ」

 声は間違い無く聞こえてくるが、肝心のエフリードからの映像もエフリードの状況も一切来ないままだ。

「そっちの情報がまったく来ないんだ。無事ならどうして」

『どうやら、発信用のアンテナがオシャカなようだ。俺たちも敵を笑えん。あと、腕を1本失った影響か・・・はわ・・・・が・・・薄い・・・』

「ユーマ!?」

 思わず、意味も無いのにバンバンと通信機を叩くセリエア。壊れたと思しき機械への対応は、どの世界でも変わらないものだ。

『姐御、こっちへの通信も機嫌が悪うなりやした。恐らく、アンテナがやられた事に加えて敵の魔導砲の影響でやしょう。あの魔導砲、とんだバカ出力で』

 そうキョウズイから報告を受けインカムを片方外すと、遠くから断続的に甲高い魔導砲特有の発射音が聞こえる。そうだった。ユーマが無事ですっかり忘れていたが未だ状況は何も終わっていない。己の間抜け加減にウンザリする。

「・・・しかし、どうしようか?」

『で、やすね。援護しようにも相互通信が巧くいかない状況で、こちとら下手に撃つわけにゃあ・・・』

 それにキョウズイとしても、下手に手を出して注視される訳にいかない理由があった。

『・・ザザ・・・キョ・・イ、今は・・・・・て。・・・うき・・・ザザ』

 再度、雑音交じりの通信がユーマから送られてきたが、それを最後にプッツリと聞こえなくなった。恐らくは魔導砲の発砲残渣の影響か、ユーマの側で切ったかのどちらかだろう。

(魔導砲の残渣、か。成程・・・場の魔導濃度が濃いと通信障害が起こるのか、覚えておこう)

 非常に追い詰められている状況にもかかわらず、セリエアの頭は新たな発見にエンジニアとしての本能を揺り動かされていた。

『成程』

 そして、通信機の向こうでも、何かに合点がいったと思しき呟きが。

「何か分かったのかい、あれで?」

『いいえ、全然。だが、動きを見りゃあ何となくは。取り敢えず、今は待ちやしょう』

 待つ?と訝し気に反芻したセリエアに、キョウズイはいつになく真面目な声で答えた。

『ええ。あの動きにゃあ、きっと意味がある筈。それより姐御』

「何だい?」

『若しもの時にゃ、姐御の乗ってるそのトレーラーだか何だかで動いて貰わにゃならんのです。ですから、いつでも動けるようにお願いしやす』

 それはそうだ。仮に最後に残ったあの敵を倒せても、2騎とも満身創痍ならばこの車両で迎えに行ってやらなきゃならない。それに、

(万が一には、この僕とトレーラーを賭してでもユーマを助けなければ)

 無論、それは最終手段であるし、それで彼を助けられるかは分からない。

 しかし、そのくらいの意気地も無いでは、命を賭して戦っているユーマにも、自分にエンジニアの矜持を叩き込んだ爺様にも顔向けできない。

「よし!」

 そう言ってパンパンと頬を強く叩き、気合いと覚悟を入れたセリエアであったが、その後手持ち無沙汰となった両手を少しじっと見つめると、キュッと胸の前で白くなるまで握りしめた。

 まるで、祈りを捧げるかのように、きつく。


「・・・とは言ったものの、これは少しキツイか?」

 ユーマは赤い光が点滅するコックピットでそう呟いた。念のためと指でコンコンと耳にあてたインカムの耳部分を叩くが、うんともすんとも聞こえない。

「糞!」

 思わず顔を顰めると、ユーマは役立たずのそれを弊履の如く隅へと放り投げた。

「不調は少ない。機会を待て、とは言ったものの・・・機会なんて来るのか?」

 尚、ユーマは通信が上手く聞こえなかったことには気づいていない。

「おおっと!?」

 勿論、そんな事情を敵は汲んではくれない。射撃をバリアにて受け止めようとするが、先程まででも受け止めきれていなかった砲撃は、今はバリアを容易く打ち砕きエフリード肩を掠めていった。

 恐らく、右腕を丸々切り落としたからだろう。明らかに強度も出力も段違いに低下している。

「これでは、突撃してもワリを喰うのは俺の方、か」

 後から考えれば、強引にバリアを全力展開すれば適ごと吹き飛ばせた可能性はある。ただ、あの時に考えがそこに至らなかった以上、そこに思考を割くのは愚者のやることだ。何より、火事場の後の賢者顔はユーマの好みでは無い。

「・・・拙ったかな?」

 加えて、先の自爆を爆心地で受けることこそ回避できたが、それでも直撃に近いダメージを負ったことに変わりはない。展開したシールドでヴァイタルパートこそ守れたものの、庇いきれなかった脚部や衝撃を受け止めさせられた腕部の状態は特に酷いようだ。危険を報せるアラートはモニターを赤く染めており、いつ停止するか分からない。

(キョウズイの方へ逃げる・・・駄目だな)

 現状、まともに攻撃が出来るのはディマールだけだ。ユーマがそっちに逃げた結果キョウズイがやられてしまっては、それこそ勝ちの目は無くなる。

「俺たちとしちゃあ、もういいんだから・・・逃がしてくれないかなあ!?」

 ヤケクソのように言ってみるが、こうして思考している間もしつこく射撃を見舞ってくる相手を思えば、その可能性は低いだろう。

 結論。彼らがここから皆で生きて帰りたいのなら、コイツを倒すしかないということだ。分かりきっていたことだが。

(では・・・どうする?考えろ、考えろ・・・)

 第一条件は、ディマールへ注意を向けさせないこと。第二条件はエフリードが保つ間にケリをつけること。第三条件は・・・

(純然だる機動性なら相手の方が上だろうし・・・逃げようとしても、待てよ!?)

 逃げようとすれば、逃がさぬよう必死に追ってくるだろう。しかし逆に言えば、逃げられない、逃がさないと分かっている相手なら。

「確か、この辺りの地形なら・・・・・・良し、やってみるか!」

 決断したときには既に、ユーマはそのように操縦桿を操っていた。


「損傷した状態で、良く避けたものだが・・・馬鹿め」

 狭苦しいコックピットの中、アンドューコフは舌なめずりをして喜色を表した。敵魔導騎者の腕は確かに良い、イソルダ少尉を仕留めただけはある。しかし、ここいらの地理に疎かったのが災いしたようだ。

「元来た方へ逃げれば良いものを、よりにもよって、大地の割れ目へと逃げるとはな。土地勘が無いのが命取りだ!」

 無論、仮に敵が来た方へと逃げたのなら、更にアレクネイの出力を上げて追いかけ倒しただろう。しかし、敵の愚行によりその手間も省けた。

「おっと!逃げるなよ」

 気付いたのだろうか、進路を変えようと試みる敵へアンドューコフはその先に着弾するよう射撃を行う。これで敵は断崖の方へ向かうしかなくなった。

「よし、良い子だ」

 アンドューコフは、自らの想定通りに逃げ動く敵へ頬を歪ませて笑いかける。それは台詞とはなんとも裏腹に、邪悪な笑みだった。

 そう、彼にとってこの敵は単に倒すだけでは、最早足りない。少尉の無念を、やられた同志たちの屈辱を、そして何よりツィラノを救うという望みが打ち砕かれた自分の絶望を。

「存分に味わって、死んでもらわなければなあ!」

 奴の武器が突撃なのは、少尉への攻撃で確認済みだ。距離を詰め過ぎると思わぬ反撃を受けかねない。だから距離を詰め過ぎないよう気を付けて、慎重に操縦桿を操らなければならない。

「機動性ならアレクネイの方が上だが、気をつけねば。一簣(いっき)に虧(か)いては、同志たちへ顔向けできん」

 そう言いつつも、アンドゥーコフの表情には圧倒的優位からくる余裕がありありと伺えた。

 事実、彼の精神は強者のそれだった。火花を散らしつつ回避に専念する眼前の敵騎は攻勢に出る余裕は無さそうであるし、もう1騎いた筈の敵騎からは1発の射撃も無い。

「よもや、コイツを囮に逃げ出したか。所詮は帝国の狗如き。我らが同胞のような連帯感は無いものと見えるな!」

 だからこそ、アンドューコフは追い詰めるようにアレクネイを操る。最早敵に逃げ場は無く、反抗の手段も無い。云わば羽をもいだチキンで、あとはアンドューコフがそれをどう捌くか、どう料理するかの問題。揺るぎない勝利へのロード。

 少なくとも、彼の状況認識の中では。


「想定通りか・・・ようし、良い子だ」

 ユーマは顔を強張らせながらも、満足げにそう呟いた。敵は思った通りにこちらを追撃してくれている。それも距離を開けたまま。バリアが使い物にならない以上、相手の動作を見て回避に移れる距離を敵が自ずから保ってくれることが、今のユーマには何よりも有り難かった。

「それに・・・こっちに来てくれて良かった」

 ユーマ最大の懸念。それはキョウズイやセリエアの方へと切っ先を向けられたらどうしようか、だったのだ。キョウズイがやられてはユーマたちに勝ちの目は無いし、セリエアがやられたらは・・・考えたくない。

 もっとも幸か不幸か。敵騎は他には目もくれずに、一心不乱にエフリードのみを追い回している。

「あっちに行って、キョウズイを抑える方が楽に勝てたとは思うが。どうやら、相当に頭に血が上っているようだ」

 まあ、そうでなくては困る。ユーマだって命懸けなのだ。

 弱みを見せて誘引する、というのは言う分には簡単だがやるとなれば加減が難しい。現在は損傷によって受け身が精いっぱいという状況が奏功しているから楽ではあるが、それでも気を抜くと途端にやられかねないという恐れは四六時中付きまとう。

「っとと!ここまでか」

 事前に設定した基準に則り、コックピットにアラームが鳴り響く。確認は出来ないが恐らくエフリードの踵のすぐ後ろ、数メートル先には断崖が口を開けている筈だ。最早回避も出来ず、バリアにも頼れない、正に絶体絶命。

 その筈なのだが、不思議にもユーマの顔には安堵の色が浮かんでいた。

「まずは落ちずに済んだ。とあれば、あとは・・・頼むぞ、キョウズイ」


「ようやく、ようやくにも追い詰めたぞ!」

 アンドューコフは震えていた。自分たちを追い詰めた魔導鋼騎が、今は自分の手で追い詰めれ身動き1つも出来ず突っ立っていることへの感動によってだ。

 今日の戦闘で生じ損害は戦力の過半数、実戦力たる鋼騎に至っては全滅に等しい。

「だが・・・まだやれる、まだやれるんだ俺たちは!コイツを倒してしまえば!」

 だが、それがどうした。コイツを倒し、その仲間も追い付け見つけ出して倒す。そうすれば状況は元通り、そうして時を稼いで残りのアレクネイを組み上げてしまえば、攻勢の道は還ってくる。。

 そんな、理屈にもならない屁理屈に舗装された衝動に突き動かされるアンドューコフにそれがどんなに空虚な虚勢かは理解できない。彼は既に軍人を辞め技術者を、主義者の顔すらかなぐり捨てて、今の彼は只の復讐者でしかなかった。

「さて・・・お?」

 いつの間にだろう、敵は腰を低くして左腕から展開した半透明の盾を構えていた。成程、バリアが駄目なら盾を出す。その希望に縋る必死さと、盾に隠れて縮こまる敵騎の卑屈さがアンドゥーコフに余裕を以て応えさせる。

「力競べか?面白い!」

 どんな防壁だろうと、アレクネイの魔導砲なら撃ち続ければいつかはそれも破れるだろう。が、気が変わった。

「よかろう。貴様のその儚い希望、一撃で撃ち砕いてやる!」

 アレクネイに腰を落とさせて重心を低くさせる最大出力モード。本来ならばネオツィラノの城壁を撃ち抜く為に設けた最高威力の一撃を、お見舞いしてやる。脚を広げて位置を固定し、エネルギーを砲身2門へと充填していく。バチンと音がしてブレーカーの1部が落ち、カメラアイ以外のセンサー類が落ちるが問題無い。

「この距離だ、外しはせん!」

 自動的に補助灯に切り替わり、朱に染まるコックピットの中に「ピー」と充填を知らせる電子音が響く。安全装置を解除し、照準を敵騎に合わせる。いつの間にそれだけの時間が経ったのか、太陽は彼らの真上まで昇っており、紺色の敵騎は反射でカメラが焼けるほどに真っ白に染め上げられていた。

 今、アンドゥーコフの世界にあるのはアレクネイと敵魔導鋼騎の2つだけ、それ以外は何も無い。要塞にいる生き残りの同志たちも、これからどうするのかも、どこからか撃ち放たれた砲弾も。

「フルバースト、喰らいやがれ!!」

 そう叫んで、彼は操縦桿のトリガーに力を込める。

 その時、アンドューコフ・テルゾドール中佐は間違い無く勝利者だった。飛来した砲弾が天頂からアレクネイを突き破り、コックピットごと彼を粉みじんにした、その瞬間でさえも。

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