第23話 ダンジョン7
魔法を放つが、あまり効いてないみたいだ。
まぁ、ただの魔法はあまり効果が無いだろうな。
次に合成魔法で攻撃してみると、龍は魔法を避ける様に動いたが少し当たったのか、鱗にヒビが入っていた。
すぐに治ったが。
龍はそのお返しと言わんばかりの特大のブレスを撃ってきた。
さすがにこれはきついな。
そう思い、暴食でブレスを飲み込んだ。
へ~、龍が驚くとあんな感じの顔になるんだ。
龍は暴食でブレスを飲み込んだのが意外だったのか驚いていた。
暴食はあまり使っていなかったが、このスキルも使いこなさなくてはな。
試しに龍に使ってみると、羽がなくなっていた。
ギャオー。
龍は叫び声の様な声をだしていた。
魔法にも暴食はのせられそうだなと思い、光の弾に暴食をのせ、放ってみた。
おお、龍が穴だらけになった。
暴食があるって事は他の七つの大罪もあるんだよな。
他のスキルも集めるのも楽しそうだな。
楽しくなってきた俺は暴食の力を使い、龍をボコボコにしていった。
最後に龍を暴食で消し去り終わった。
龍が持っていたスキルはなかなかに強力なものばかりだった。
中でも龍眼は鑑定や真偽判定、魔力視等の複合スキルだった。
魔法を使うときの魔力の流れがはっきりと見る事ができ、今まで無駄な魔力を使っていたことが分かり、かなり効率が良くなった。
今まで獲得したスキルの見直しや確認をして、99階に降りた。
あれは何だ?
降りた部屋にあったのは水色の球体が1つあった。
スライム?
鑑定してみるとスライムと出た。
何故この階にスライムが?
しかも普通の。
そう思っていたが、スキル欄を見てみると暴食のスキルがあった。
こいつも暴食を持っているのか。
しかし何故?
疑問に思っていると、急に声が聞こえてきた。
「やっほ~、僕は元暴食の魔王のアルシエル・ニューだよ。初めまして、後輩君」
は?
元暴食の魔王だって?
「あれ?聞こえているはずだよね?無視とは酷いな~」
「ああ、すまない。少し混乱していてな。俺はノヴァ・ヴァーテックスだ。一応、暴食の魔王をやっている」
「聞こえていたんだね、良かったよ。君の疑問は何となく分かるよ。僕が何故ここにいるのか聞きたいんでしょ!」
確かに疑問だったが、何故なんだ?
「それはそれは長くなったり、ならなかったりするんだけど、端的に言うと僕はこれ以上強くなれなかったからだね」
強くなれなかった?
「スライムとして産まれて魔王になったのはいいけど、あれに勝てるにはまだまだ力が足りなかったんだよ」
あれ?
「あれとは勇者だよ。僕はスライムから進化出来なくてね。進化しなくてもそれなりに強かったんだけど、対の勇者には相性が悪くてね。逃げる事しか出来なかったんだよ」
対の勇者か、七つの美徳だったけか?
「そいつに勝てないなら、次の暴食の魔王に勝って貰おうと思って、このダンジョンを作ったんだよ。そしてここに住んでたら勇者が攻めてきて負けたから最後の抵抗をして、ダンジョンと1つになったんだよ」
1つに?
ダンジョンと同化出来るのか?
「このダンジョンは僕が作ったからね。相性とかいろいろあるだろうけど、分かんないや。本当に最後の抵抗だった感じでやったんだから、僕にも分かんないよ」
まあいいか、それで俺に何をさせたいんだ?
「それはもちろん、あいつに勝ってほしいのさ」
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