第22話 ダンジョン6
97階、天使と悪魔がボスの様だ。
仲の悪そうな2人を配置して大丈夫なのかと思ってしまった。
天使は時空魔法、悪魔は重力魔法持ちか。
時空魔法は自分の時間を早めたり、相手の時間を遅くしたり、転移したりか?
よくチートだ何だ言われているが、相手にすると面倒くさい魔法だな。
重力魔法も攻撃を受けたりした時や攻撃したタイミングで重くしたりしてきそうで厄介そうだ。
それに種族的にも魔法戦は得意そうだな。
魔法を展開しながら、接近すると天使と悪魔が動きだした。
うおっ!
急に体が重くなった。
これが重力魔法か、かなり動きずらいな。
次は天使が魔法を使ってきそうだったので、周りの地面で俺の周りを囲む様に動かした。
その間に重力魔法を解き、後ろに下がった。
それと同時に壁にした地面が斬り刻まれた。
危なかった、あそこにいたら粉々になる所だった。
魔法を放ち、牽制しているが魔法で防がれている。
悪魔を先に倒すか。
重力魔法で魔法を防いでいたが、重力では干渉できない魔法で攻めれば防がれない筈だ。
キメラロードから獲得した合成、これで火と水系を合わせて蒸気にすればいけそうだな。
魔法を合成してみると、結構ダメージを与えられたのか皮膚が赤くなっていた。
天使まで攻撃できたのはラッキーだな。
他にも試してみるか。
火と風で火炎旋風だったけ?
火と土で溶岩、水と土でウォーターカッターとか出来そうだな。
他にもいろいろ試してみようか。
重力で重くされたり時間を遅くされたりした時は神速で躱しながら、魔法の合成を試していた。
天使と悪魔は大分HPが削れてきたのか、動きが遅くなっていった。
試した魔法の中でも面白かったのは、あのスライムも使っていた光を水滴で拡散する魔法は難しかったが、光速で攻撃できるので天使と悪魔にかなりのダメージを出すことが出来た。
よし、このままごり押しで何とかなるか。
天使と悪魔は氷と水、風で作った竜巻に飲み込まれていった。
忘れずに暴食を使って能力を取り込んだ。
まさか2体同時に出てくるとは。
魔法の使用確認や休憩を取り、次の階層に降りた。
98階、龍とは。
モンスターエッグの時に出た進化先が出てくるのは何となく分かっていたが、後1つは何なんだろうな。
それよりもこいつを倒す事が最優先だな。
龍か、あいつを思い出すな。
あれから強くなったが、龍に通用する様になったのか。
楽しみだな。
魔法を展開しながら、そう思った。
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